#641

左手の話


ゲームのプレイ日記 独り言


この頃、「自分が、ゲームが下手になっている」感触をよく感じる。
負けず嫌いの性格の人なら分かると思うが、
自分が下手だと自覚して、下位に引き下がるのはかなり辛い。
僕にとってもっと辛いのは、頭の中では伝わっているのに、
反射して上手く手が動かなくなっているということだった。
それに気付いたのは、「のののパズルちゃいリアン」という
カーソル操作が忙しいGBAソフトをやっていた時で、
A,Bボタンの操作はすんなりできても、カーソルの操作(十字キー)が空回りする。
例えば「右に行き上に行きAボタン2回」の入力を瞬時にやろうとして、
実際はその場でAボタンを2回おすだけの空回りがよく起こる。
そこで始めて、左腕の十字キー操作が劣っていることに気が付いた。
「のののパズルちゃいリアン」の「くるパチ6」、「チェインチャレンジ」
という項目は集中力がどれだけ持続するかが問われる。
如何にして長時間操作ミスがないかが問われる。
僕自身は前者はできていても、後者ができていない。
このずれがかなり苛立たせる原因になってしまっている。

そもそも、ゲームというものは古来から両手でやるものだった。
1980年、大ブームとなった「ゲーム&ウオッチ」の最初の作品
「ボール」というゲームはその典型で、右ボタンは右へ、
左ボタンは左へという操作オンリーでゲームを楽しめた。
その数年後、マルチスクリーンという機種で「ドンキーコング」が発売。
この時始めて「十字キー」というものが採用された。
そしてその後にファミコンが登場する。
十字キーというものは、左右上下を一括して操作できるボタンであり、
左手はそれらを全てコントロールする必要がある。
明らかにA、Bボタン操作よりも慣れが要るのだが、
そこら辺は「上は上、下は下」という人間の常識を踏まえた操作になるから、
馴染みやすいのだろう。例えば、上下左右が移動以外の役目を果たすのなら、
「十字キー」としての効力を保てないはずだ。
だからこそ次の「レボリューション」までも十字キーは生き残っている。

しかし1機種だけ、十字キーすら使わなくてもすむものがある。
それが、今携帯機最先端で史上最高売り上げを誇るニンテンドーDSである。
タッチスクリーンという斬新な操作感で、誰もが楽しめるが、
これは、タッチペンを使う→利き手しか使わないということになる。
僕は身体的な云々より、左手が十字キーを操作できないのは、
去年1年間これで定着しすぎたからではないか、と時々思ってしまう。
コントローラーが「線対称ではない」というのは、
ゲームのキャリア自体を線対称ではなくすることになるのではなかろうか。
それとも、長く続いた十字キーの時代に終止符を打つということなのだろうか。
昔のゲームが下手になっていくのは辛いが、
それでも時代の節目を楽しんでいきたいものだ。
いいや、できれば時代の今も昔も欲張って抱えたいのが今の心境だが。

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