#2153

行動力と自尊心の話


今日の出来事 独り言 自分


思えば、人生の岐路と言われる場面に立った時、
僕はいつも自分の意思というものを出さずに事を済ませようとしていた気がする。
高校受験の時はほとんど親の斡旋で高校を決めたようなものだし、
大学受験は学部はさておき、なぜこの大学を選んだかと言うと、
受験方法が自分にとって楽だったからだ。
学部を決めたのはこのブログがきっかけだと当時は言っていたが、
こんなに閉じ篭ったものの書き方で「自分は文章力がある方だと思う」だなんて、
今の自分にしてみればその自信がうらやま恥ずかしい。
大学に入ってからも一度、本気を出すべき場面というのはあった。
その漢検も結局、ギリギリまで何もしなかったという黒い事実はある。

こうして見てみると、自分の弱点と言うのはとても分かりやすい。
大学受験の勉強を受験の2ヶ月前からやった時、そして今現在の就職活動準備期、
共通しているのは準備が遅かったということ。自分の弱点とは、行動力の欠如だ。
それはもう大分昔から自覚していると思っていたが、
どうやら人間の欠点というのは簡単には治らないらしい。
こんな風に、この一年間で僕は、自分の弱点を探し当てる事だけは上手くなった気がする。

2009年05月05日。帰省をきっかけに、僕はその時ひとつの疑問を抱いていた。
就職するとしたら、公務員か、一般企業か?
当時は、そう簡単に出る答えだとは思っていなかった。
だから答えが出なかったのかもしれないが、今思うとあの時点でも答えは出せたように思う。
どうやら僕は行動力が無いばかりか妄想が好きなようで、
倍率は20倍だから落ちた時の事が怖いとか、一般企業は安定しなそうで怖いとか、
今の自分の知識だけでものを測ろうとしていたらしい。
自分がこんな風にきめつけてかかってしまう性格であることに少し驚く。

就職活動の上で重要なのは、自分が何を表現したいかなのだろう。
そんな事を考え、周りに喋っていた頃が懐かしい。
そんな自分にとって、公務員を選択するのは没個性だと思っていた。
これも決め付けてかかったもののひとつだ。

6月前後は、自己分析と称して色々と物思いにふける事がひとつのブームになった。
何も考えないのではなく、自分の行動に言い訳を加えたり、
目の前の出来事について自分なりの何かを考えることが好きになった。
夏休みに入る寸前にはマルティン・ハイデッガーの『存在と時間』を買って読もうとした。
何ページも読まないまま、夏休みを迎えた。
結局これらの事で何か自分が大きく変わったとは、どうやらいえなさそうだ。
が、ここまではいい。ここまでの時間の浪費は何とか許せる。

そこから5ヶ月半が経った今、改めて頭の中の知識を探ってみると、
それが5ヶ月半前とほとんど変わっていないことに気がつく。
危機感が足りなかったのは危機感を知らなかったから。
高校時代までは身近にいた危機感を教えてくれる存在が、大学にはほぼいないに等しい。
もちろん、だから環境のせいだというような思考停止した物言いはしない。
むしろ、夏休み序盤の時点ではまだ「今頑張らないとマズい」と言ってくれた人一応はいた。
しかし今現実問題として、
大学受験の勉強をする前から後悔していたあの頃が頭にちらついているのは確かで、
どうやら僕は今度も追い込まれてしまっていたらしい。

冬帰省が終わる日の夕方、駅へ向かう両親と僕は車の中で就活の話をした。
弟と遊んでばかりの僕は基本的に両親と真剣な話をする場面というのが少ない。
そういう意味では貴重な時間なのだが、
この時の両親の言動は自分にとって少し予想外だった。

どの職種を目指しているのかと言われたので、
今の段階で絞り込みすぎると視野が狭くなってマズいらしいから、
という言い訳を添えて「一般事務」と答えた。
すると、親はそれを付け焼き刃の回答と見抜いたのか、
今からでも公務員を目指したら、と勧めてきた。
とにかく公務員の職場環境を褒めて一般企業の厳しさを強調する。
こんなに真正面から一辺倒に親が何かを言うのも珍しい出来事だった。

大晦日にも叔父に同様の事を言われていた僕は
久々にアパートに帰ってきてからさっそく、5ヶ月半前の結論を出そうと少し考えるのだが、
結局少し経てば思考が停止してもやもやした気持ちになってしまう。
それは、知識が足りなすぎるとかそれ以前の問題で、率直に言えば
「勧められたから行動する」という事に対しての躊躇が自分の中にあるからだ。
これはある意味、反抗期を引きずる非常に幼稚な考え方なのかもしれない。
あるいは、大学入学まで自分の考えで人生を決められなかった自分にとっては、
他人の勧めを実行することは情けないものだと心の底で思っているのかもしれない。
こうやって自分を見てみると、他人の勧めを素直に受け入れられない人と言うのも
随分愚かしく見える。こうしてまたひとつ弱点が見つかった。

自己分析というのは終わらない迷宮のようにも思う。
結論を探そうとすると、もっと訳の分からないところに突っ込んでいってしまう。
自分に必要なのは自己分析ではなくて、就活の具体的な手段や行動なんじゃないか、
そんな事を考えついては、ゼミ発表の準備やらメドレー製作が忙しいからと、
見て見ぬふりをしていた去年後半。

こうしてひっくるめてみるといよいよ訳が分からなくなってくる。
ネットで色々検索してみても頭に入ってこない。危機感が足りないらしい。
そこで、とりあえずの気持ちで先日、公務員とその試験についての本を唐突に買ってみた。
心の中で、「まだ公務員を目指すと決めたわけじゃないけれど」
と言い訳をしながら、今日一日をかけて最初から最後まで読んでみた。
公務員試験の概要については大分透明になってきた。
今から勉強することがかなり厳しいということも明らかになった。
しかし“他人ではなく自分が、一般企業ではなく公務員を目指す理由”
はどこにも書かれていない。

それでも明らかな疑問符の裏にこびりついていた何かは取れた気はする。
結局自分は圧倒的に情報量不足だっただけなのかもしれない、と思ったりもした。
自分に合った仕事に就くのは夢物語のような気もしてきた。
しかし今はさておき、まず行動、次に行動、しか手がないみたいだ。

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