#2943

活字降る東京散策 -前編-


今日の出来事 文化


春休み27日目、ゼミ旅行1日目。

六年ぶりの東京にほんのり期待を抱きつつも、
3万円の出費の痛さや修学旅行的な自由時間の少ないスケジュールもあって
微妙な心境のまま迎えた、大学時代突入以来初めての旅行でした。
ゼミ旅行というキーワードは、学部時代の自分には全く無縁のものでしたが、
まさかそれに関わる日が来るなんて。

01時就寝、06時15分のアラームで飛び起きたこの日は
朝食も食べずに大急ぎで支度し、なんとか集合時間8分前に到着。
大学の駐車場に集合とのことだったので、駐輪場から最も近く
おそらく大学の中でも最も大きい駐車場に行ってみたのですが、誰も居ない。
まさかと思って立ち止まって昨日もらったパンフレットを見ると、
全然別の駐車場でした。早足で歩いて、集合時間ちょうどに到着。
自分ともう一人を除く全員は集合時間前に到着していて、
自分が着くとあと一人を待つ流れになったのですが、
その一人がなかなか来ず、一瞬、まさかの初日明朝の電車に乗れずに解散、
というシナリオが頭に浮かびましたが、
そうこうしているうちに5分もすると最後の一人が到着。
そこから、車を三台出して特急が通る駅へと向かいました。
教授の車に乗せて貰って、車中では学部生にそれってスマートフォンですかと聞かれて、
何故かiOSとAndroidの違いについてあれこれと話していました。

到着後、すぐに改札をくぐって特急列車に乗り込み、電車の中で揺れる事約1時間。
こういう時のために前日夜に長編プレイリストを作っておいたので
それをずっと聴いていてもよかったのですが、
隣が同期の友人だったので、
今度発売する『ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2』の話を振ってみたら
なんだかんだで特急車内はその話だけで過ごせました。
ちなみにポケモンBW2を買うかどうかはまだ決めていませんが、
購入する方針で前向きに検討中。

途中で新幹線に乗り換えるために特急から降りると、
新幹線の乗客は特急のそれと比べものにならないくらいの混雑度で、
知らない人と相席する形でなんとか乗り込むことができました。
この時は、友人とは何故か福島第一原発事故の話が出て、あれこれと話すうちに
そういえばなんだかんだで自分はあの震災の事に関する知識が薄いなぁと
友人の話を聞いていてうっすらと感じていました。
あとは、幹事役の学部生に任せっきりで申し訳ないよねという話題も出ました。
実際、この時も混雑中の新幹線で一行がバラバラに座る中、
旅行のチケットに付いてきたという新幹線の中でしか使えない飲み物無料券のために
学部四年生が走り回って全員分の飲み物を買ってきて配ってくれたりして、
四年生と院生二年生のための卒業(修了)旅行なのに、そこまでしなくても……
と思いながらも、飲み物はおいしくいただきました。

10時頃、東京駅に到着。
東京駅着の新幹線に乗ったのは2006年沖縄旅行の時以来のはずですが、
相変わらずの都会っぷりに来るたびに驚かされますね。
特に今は、現住所が実家周辺を遙かに超えるド田舎なので、
そのギャップの大きさにさらに驚かざるをえませんでした。
と、超高層ビルや大きすぎる駅に圧倒されている暇もなく、
すぐに東京メトロに乗り換えて国会図書館のある永田町へ。
東京メトロに乗ったのも、遠くからとはいえ国会議事堂を実際に見たのも
記憶に間違いがなければこの時が人生初。
思ったより人通りが少ないなぁなどと思いつつ、まずは国会図書館へと歩きました。

ここへ来た目的は、みんなが行きたいからと言った訳ではなく、教授の研究調査のため。
これをすることで旅行費を幾ばくか補助できるという点で文句はいえないし、
自分個人としては何処へ行こうが東京は東京なので、別に不満はなかったのですが、
修学旅行よりもさらに作業色が濃いこのスケジュールに、
二ヶ月前の飲み会の二次会では学部生辺りが結構露骨に「なんとか変更できないか」
みたいな事を話し合っていました。

国会図書館に入ると、まずは入館のためのカードを作るという事で、
そのために30人待ちくらいの長蛇の列に並ぶ事に。
その先頭に立って、ようやく受付を済ませると、
そこからカードを作るためにさらに5分ほどの待機時間があり、
それらを経てようやく駅の改札のような入口をパスしました。
改札付近には警備員とおぼしき人が数人立っていたりして、
ああ、国会図書館ってこういうものなんだなぁと妙に関心しました。
あと、30人待ちの長蛇の列へ案内する係の人に、
「そんなもん待ってられるかよ! 馬鹿にしているのか!」
と愚痴りながら回れ右して帰っていく滑稽なスーツ姿のおっさんがいました。

教授に案内されて研究調査の方法をひとしきり説明された後、
館内での貸し出し手続きのためにまた30分ほど並ぶ事に。
この時も、隣の複製受付カウンターに
「15分も待たせるとかふざけてるだろ!」
みたいに、怒鳴っている人がいました。さっきの人と同一人物ではなかったはず。
受付の若い役員の人も苦笑していました。
国会図書館くらい大きいと、ああいう変な人も来るんでしょうかね……。
あるいは、国が運営しているからと、お客様感覚で利用しているという事なのか……。
どっちにしろ周りがいろんな書物を読んでいる部屋で大声を出すなよと。
まぁ、即座に帰ってくれたので特に不満が腹に溜まることはありませんでしたが。

研究調査は、詳しくは書けませんが、
簡単に言えば明治期の新聞をチェックするお仕事。
直接当時の新聞を借りるわけではなくて、新聞が印刷されたマイクロフィルムを
映写機に入れて、フィルムを回しながら読むという方式に最初は慣れませんでしたが、
結局最後まで慣れませんでした。
日本の近代は火事が多いというような事を聞いたことがありますが、
こうやって新聞を読むと、本当に火事が多いんですね。
火事の事が書かれていない日はないのではというくらい、火事だらけの新聞でした。

途中、一休憩がてら最上階の食堂に行き、この食堂限定メニューと書かれていた
“新国会丼”というものを食べました。
カツ丼と親子丼を組み合わせたものらしく、
2009年の政権交代後に、“国会丼”のグレードアップ版として登場したもののようです。
ちなみに国会丼の方は牛丼+カレー+温泉たまごという組み合わせで、
新国会丼の600円より100円安い500円でした。
機会があったら次はこれを……と言いたいところですが、
その次は果たしてやってくるのか。
仮にまた政権逆転が起こったら次はどんなメニューになるんだろう……。

休憩後、今度は場所を変えて別の調査をしていたのですが、
その時に通りかかった読書コーナーでは本を山積みにして読書する人達の雰囲気が
到底自分では真似できないオーラのようなものを発していて、
国会図書館くらい大きいと、こういう凄い人も来るんだなぁと思いました。
まぁでも、本読み放題で一日中過ごしてもいいとなれば、
確かにああやって過ごしたい気持ちはありますけどね。
そういう時間もせめて1時間は欲しかったというのが正直な気持ちでしたが、
調査が終わると早々に今度は銀座へ移動するために、退館して再び東京メトロへ。

銀座は、これこそが都会のイメージだなぁと心底思うほどの、
360度どこを見渡しても人混みと、ネオンの光る超高層ビル、
そして道路を挟んで向こう側の歩道の人が粒になるほど広い道路。
一行はしばらく銀座を歩き、ある店の前で止まると、
今から飲みたい人はこの店に入って、飲みたくない人は自由行動、という流れに。
最初は、自由行動はしたいけど他に同行する人もいないし、目的地もないし……
と店の中に入ったのですが、注文確定する寸前で飛び出して、
単独で銀座をブラブラすることに。

コンビニで携帯充電器を買った後、さて何処へ行こうと考えながら歩くのですが、
時間が無限にあるわけでもなく、プチ飲み会終了の目安が1時間弱だったので、
飲み会だからどうせ少し延びるだろうと思いつつも、30分で行ける場所を探しました。
東京に来てまでゲーセンに行くのも……
と思いながらも、気が付けばgoogleマップでゲーセンを探していたのは
去年培った悲しい性といったところか。
一応、検索してピンが立った建物に入ってみたのですが、
そこはかなり古いゲーセンで、結局周辺の商店街を散策するだけで時間が過ぎました。
いつの間にか往復分の時間がなかったので、
じゃあ最寄り駅まで歩いて電車で帰るかなどと考えていると、
視界の右手に東京タワーを発見。
この散歩では、スカイツリーに世代交代する寸前の東京タワーを見れたのが
唯一の収穫でした。まぁ、本音としてはスカイツリーを見れれば一番よかったのですが、
如何せん銀座からは遠すぎたようで。
そうこうしているうちに予定の時間がとっくに過ぎてしまい
飲み会チームからの電話が来てしまったので、
帰りはちょうど帰宅ラッシュの時間帯だった山手線で押しつぶされそうになりながら、
次の目的地であるホテルに単独で向かいました。途中駅で偶然飲み会チームと合流。
ちょっと、好き勝手が過ぎた感が否めない1時間弱の銀座散歩でしたが、
総じて自由時間が少なかった旅行だっただけに、まぁそれなりにいい経験だったかなと。

ホテルにチェックインして、部屋割りをジャンケンで決めて、各部屋へ。
相部屋の相手は学部二年生で、まだそんなに話したことがなかったのですが、
次のスケジュールの歓送会まで1時間ちょっとの待ち時間があるということで、
暇だねー、というような事を数度言い合ったあげく、一緒にコンビニに行ってから、
どうせ部屋に戻ってもやることがないしと、すぐ側にあった書店に入りました。
他の人達も同じような事を考えていたらしく、4~5人とその書店で合流。
その書店では、一通り回った末に『ファンタジー全集』とかいう本が少し気になって、
一瞬買おうかと考えたのですが、ホテルや電車内の暇つぶしにしては
ちょっと高価すぎるという事で結局買わずじまい。
書店で合流した人達と同時に帰り、今度は卒業生&修了生歓送会名目の飲み会のために
教授オススメの居酒屋へ入りました。
どうやら我がゼミでは毎年歓送会はここでしているようです。
騒がしい音楽が鳴る中、教授が卒業生と修了生に一言ずつコメントがあって、
来年の自分は一体何を言われるんだろうと思いつつもそれを傍観していました。
飲み会の席では周りはみんな留学生と学部生で話の合う人がおらず、
話さなかったわけではないものの、
メインはひたすら飲んで食べてというだけの飲み会でした。
席移動すればよかったのにと今更ながら思うわけですが、今となっては後の祭り。

その後、参加希望者のみ二次会を別の居酒屋でやる流れになり、
アルコールの回り具合から言って自分はここいらが潮時かなぁと思っていたのですが、
自分以外全員が成り行きで参加しようと言い出すものだから、
結局それについて行く事になりました。この辺の自主性のなさは流石。
自分の周りでは、自分が聴く音楽の話になったりしたのですが、
一次会でそれなりに飲んでいたのがマズかったのか、
ある瞬間から一気に気分が悪くなっていって、
トイレに行こうと思い立った頃には時既に遅し。
かろうじて、みんなの目の前ではなくて
厨房付近で店員さんの用意してくれたビニール袋にぶちまける事になったので
そこまでの恥にはならなかったのですが、去年の新歓以来久々にやってしまいました。
01月の新年会の時よりは飲んでいなかったはずなので、
今回も寝不足が原因だったんじゃないかなと。

これで自分は退席を余儀なくされ、
同伴してくれた学部生と一緒に先に居酒屋を後にして
ホテルまでの道のりを歩いた後、部屋に到着後一目散に寝支度を整えて、
さて寝るかというところで相部屋の学部生が入ってきました。
どうやら、自分がリバースしてからまもなく解散になったようで。
ホテルとなると大抵眠れない夜を過ごすことになる自分ですが、
この日は流石に消灯後まもなく寝付く事ができました。

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