#4317

鍵のかかった心


今日の出来事

先日、新人の入社日に突然無断欠勤した自分のチームの後輩が、
その後一度も復帰することなく欠勤し続け、今日とんとん拍子で退社が決まりました。

その無断欠勤くんは、一言で言えば大学時代の自分のようなタイプの人間でした。
あんまり事細かに客観的特徴を書くとアレなので掻い摘まんで書きますが、
要するにコミュニケーション能力がまったく欠如している人でした。
自分以上にコミュ力が欠如した人間を見る機会はあまりないので、
そういう意味では貴重な体験だったと言えるのかもしれないのですが、
正直に言えば、まるで大学時代前半の黒歴史満載な頃の自分を見ているような気がして
苛立つ場面があったのも事実です。

最初はとても優秀な人という風に見られていました。
何しろ作業説明をすると「これが分からない」と言うこともなく黙々とこなしてくれるし、
そのスピードも初見にしては早く、
最初は遅くてもしょうがないか、と思って作業を渡すと意外なほど早く返ってきて
驚かされることもしばしばありました。

しかしそれが裏を返せば「質問が一切できない」という怖さでもあるということに気付いたのは、
しばらくしてちょっとしたトラブルがあってからのことでした。
身バレの可能性があるので具体的には書きませんが、
「確かに作業説明でそれをしちゃいけないとは言わなかったけれど、
普通の社会常識からそんなことをやるとは思えない」ようなことを一人黙々とやっていて、
周囲を驚かす出来事がありました。
作業するために必要な備品が無くなったがそれが会社の何処にあるのかが分からなかったので、
仕方なく代用品を使っていたようなのですが、
チーム内の一人が「なんで(備品のある)場所を聞きに来ないの?」と聞き、
まともに答えないので仕方なくそれを持ってきて手渡すと「要りません」と突き返す始末。
何で代替品を使って進めてはならないのか、ということが理解できなかったのでしょうが、
他人の意見を取り入れようとする姿勢が一切無い傲慢さにチーム全体で呆れ返えっていました。
周囲全体の見る目が変わったのはこれがきっかけでしたが、
先日辞めていった後輩さんは以前から面倒見役になっていて、
度々同じようにウンザリさせられる場面があったということを良く聞かされていました。
他にも、打ち合わせに7分遅刻したことをベテランにみんなの前で叱られるという一幕もあり、
そのときも完全に拒絶する態度で「なんで自分が悪いのか」といったような表情でした。

他人の意見を尊重できないということは誰彼持っている側面ではあると思うし、
誰だって協調力がきちんと備わっているわけではないし、
ましてコミュ力に関しては自分も他人のことをとやかく言える立場じゃない、
ということを踏まえても、彼には “普通の人” が持っているはずの何かが欠けている、
としか思えませんでした。
大学時代前期の自分もそれにかかっていた可能性があるということになってしまうわけですが。

何にせよ「聞く力」が欠如すると人ってこうも疎まれるし役に立たないんだな、
と思わされる後輩でした。
退職届を出す際に人事担当に退職の理由を訊かれていたときに
「見下されるのが辛かった」と言っていたそうで、
完全に向こうはこちらを仲間だとは認識していなかったんだという確信を得たので、
仲間じゃないなら匿名批判してもいいよね、ということで今回ちょっと愚痴らせてもらいました。

再就職するなら次の職場で同じようなことをしてくれないように祈るばかりですが、
きっとこういう人は職場の空気が変わっただけではすぐには変われないんだろうなぁ……。
大学時代の自分が大学院時代でもやっぱり黒歴史を連発していたのと同じような感じで。
周囲の人が協力的でさえあれば他人に対する拒絶も和らいでいって
少しずつ改善していくものだとも思いますけどね。
その辺は運次第なのか、
あるいは拒絶する限り “普通の社会人” も彼らを拒絶し続けるものなのか……。

自分はその点で言えば、大学院時代は研究科ごとに区切られた狭いコミュニティに居たために
お互いに干渉せざるを得ない場面というものが多々あり、
それでほっとかれずに済んで精神的に救われた一面もあると思っています。
大学院時代を経由せずに社会に飛び出していたら彼のようになっていたのかもなぁ……。

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