#5104

芸術の向こう側


音楽

とあるエレクトロニカ系のアーティストが窃盗の疑いで逮捕されたというニュースを見てしまい、
しかもそれが2010年代前半からずっと好きなアーティストだっただけにショックでした。
せめてものこれまでに作った楽曲の名誉のために敢えて出典明記は控えさせてもらいますが、
ネット上では「音楽性と人間性は別物なのかどうか」という議論をドロドロと掛け合っていて、
改めて、日頃触れているゲーム音楽漫画映像絵画アプリ等々の向こう側に、
それを作った「人」がいることを感じずにはいられませんでした。
音楽11,457曲、アプリ1,610本、電書502冊といった手持ちの膨大なライブラリも、
それぞれひとつずつに作った人がいて、作った人それぞれにいろいろな人生やらなんやらがある……
と考えると当たり前のようにスマホの中に入っているこれらも
とんでもなく大きな世界なんじゃないかと思ったり思わなかったり。

今回はそんな芸術の向こう側を負の側面から感じさせられる出来事でしたが、
ニュースをよく読んでもっと現実的に考えれば、やはりエレクトロニカというジャンルは
それだけで食べていけないほど商業の難しい界隈なんだなと思わずにいられませんでした。
アーティストがレーベルの金を盗み、そしてレーベルは運営困難な状況に陥ってしまうという。
しかもそれが、ジャンル内では国内有数のレーベルというからもう残念の一言に尽きます。
「CDが売れなくなった」と言われて久しい昨今、
それ以前にマイナーの極致である実験電子音楽界隈にとっては、
今のストリーミング時代はやはりマイナー作曲家にとっては厳しいんだろうなぁと感じさせられます。
ストリーミング配信のお金の動きがどうなっているのかは把握していませんが、
どうにかしてマイナージャンルにも行き届くような仕組みを作れればいいのになぁ。

夏頃に音楽共有サービス「SoundCloud」サービス終了の噂が立って公式に否定されたり、
またちょうど昨日今度は「iTunes Store」が将来的に音楽のダウンロード販売を終了する、
という噂がまことしやかに流れたのをAppleが全否定したりと、
音楽の未来が案じられるニュースは何故か定期的に流れてくるんですよね。
ダウンロード販売を危惧する人たちの声が大きすぎるのか、
あるいはダウンロード販売をなくしてほしい裏の手引きが存在するのかはわかりませんが。

ちなみに上記ニュースとは関係ありませんが、
自分個人としても2017年のエレクトロニカ新譜はあまり当たりを見つけられない一年でした。
具体的には、マイレート★3以上(ライブラリ全体の上位1%くらいのお気に入り)が2曲。
うち1曲はリイシューのボーナストラックなので、完全新譜に限るとわずか1曲ということになります。
2016年が12曲、2015年が15曲、2014年が12曲(うち★4が2曲)という推移なので
勢いが一気に落ちてしまったのは確か。
まぁ、マイライブラリのレートも飽和状態に陥って久しく、
既存曲の思い出補正が強すぎるというのもあるのでしょうが。
自分がエレクトロニカというジャンルが好きであることはまだ確信しているので、
2018年が復帰初年になってくれればいいなと勝手に思っています。
まずはもうちょっと新譜情報を追いかけるところですかね……。

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