#5959

港町へ愛を込めて


今日の出来事

朝、電車の中でニュースを処理していたら、衝撃的な地方ニュースを目にしてしまいました。

FMPORTこと新潟県民エフエム、経営難で6月30日に停波 – AV Watch

新潟県全域で2000年から放送してきたFMラジオですが、
スポンサーが離れて経営に苦しんでいたことから今回この決断に至ったとのことです。
なんてこった……。FMが赤字で廃業なんていうことがあるのか。

FM PORTは、自分にとって青春時代の通学を象徴するラジオ局でした。
2005年が明けて間もない頃、
当時は積雪が凄かったので友達の親の車で高校まで送ってもらっていました。
そのときにたまたま車内で流れていたのがFM PORTだったのですが、
「思ったよりも明るいラジオ番組だな」とイメージしていたのを良く覚えています。
そしてそのときかかっていたYUKIの『JOY』という曲がとても印象的で、
それまでJ-POPなんてまったく興味を示してこなかった自分が、
そこから加速度的にラジオに興味を持つきっかけになります。

そして02月12日、悩んで悩んでSONY製の10,000円ほどのポータブルラジオを買いました。
当時、ポータブル音楽プレイヤーはCDプレイヤーしか持っていなかった自分にとって、
「ポケットに入るラジオ」というのはかなり革命的なアイテムで、
宝物のように大事に扱っていた記憶があります。
ちなみにこの宝物は14年後の2019年の大掃除で完全に壊れているのを見つけ、やむなく廃棄しました。

2005年当時はかなりハマっていましたね。もちろん周波数はFM PORT一択でした。
特に印象的だったのが平日夕方から始まる『BEAT COASTER』。
J-POPの人気カウントダウンコーナーもあるので流行りのJ-POPを一通り聴くことができ、
MCのJin ShimamuraもDJのような軽快な口ぶりで楽しく喋ってくれるので、
通学時間のみならず家に帰ってからも聴き続け、本当にあっという間の数時間でした。
今となっては黒歴史ですが、このブログの黎明期を支えた「ポエム」も、
たぶんFM PORTのポエムコーナーに応募して最優秀賞を受賞しなかったら、
いまごろ90作品も掲載していなかったと思います。
そしてそれは少なからず自分自身の創作の姿勢、ブログ執筆の姿勢を育んでくれました。
今思えば、他人に認められた創作としてはこれが唯一かもしれません。

そんな、青春のひと夏の思い出として、FM PORTはありました。
まさか廃業になるとは思っていませんでしたが、15年の時を経てそれは現実になってしまいました。
15年……。時の流れは残酷ということなのか……。

ポッドキャストは完全に廃れて久しい今日この頃ですが、
ラジオ機能を持たないスマホが大多数を占める昨今、
いずれのラジオ局も苦境にあることは察するに余りあります。
その流れを食い止めるべく登場したのが「rajiko」というサイマルラジオアプリなのですが、
誰もが簡単に配信できるようになり、あらゆるリッチコンテンツが溢れかえる今の世の中は、
ラジオだけでは収益化はなかなか難しいという現実もあるのでしょう。
それは、地方の小さなラジオ局であればなおさらです。

新潟は、2019年にランドマークだった「レインボータワー」が取り壊され、
2019年度末には古町の三越が閉店し、2020年春にはエキナカ商業施設「CoCoLo万代」が閉店しました。
さらに今回の新型コロナウイルスの影響で、県内の経済に大きく影響を与えるイベントである
「にいがた酒の陣」「長岡花火大会」の両方が中止を発表し、県民は大打撃を受けました。
そして今回のFM PORT廃業。急速に廃れていく故郷に寂しさを感じます。

高齢化率や芳しくない財政状況を見るに、新潟はこれからもどんどん廃れるのかもしれない。
しかし、その一方でどこかで地域貢献をしようと頑張っている人は必ずいます。
こないだ何気なく、前の前の会社の公式サイトを見ていたら、
昨年06月に東京駅で地元のアピール活動をしていたことが書かれていました。
そう、どこかで頑張っている人がいる。
表面的なことだけ見て、「新潟はもうダメだ」などと言うのはそういう人に失礼というものです。

東京に進出した自分は、県民から見れば「裏切り者」なのかもしれません。
でも、離れていても地元愛は必ずあるということを、今ここで改めて言っておきたいと思います。
いやむしろ、離れているからこそ地元愛は強く内在するはず。
地元を支えるために自分にできることは何なのか。
若くなくなる前には考えておきたいひそかな目標です。

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