#342

旱魃


web制作 独り言


去年の夏帰省の事だ。
“児童館”という、田舎の子供のたまり場にパソコンがあると従弟から聞き、
海に遊びに行く前にそこへ行ってみるか、という事になった。
僕は当時中学3年生で、到底行っていいような場所ではない。
対象は小学生以下だったはずだ、がしかし、PC目当てで行ってしまった。
祖父の家にはもちろんパソコンはない。
その時のサイトの管理の方法がそれしかなかったため、
当時最盛期だったサイトを見てみたいのは管理人だからだったのかもしれない。

行って、確かにパソコンはあった。
同じ部屋にあった大きな机で、地元の中学1,2年かと思われる数人が喋っていた。
僕はそれを気にせずに、ログインしてアクセス状況の確認をした。
やはりというか、ほったらかしでは伸び悩むのがここの特徴だ。
この時も普段の半分も来ていなかったような気がする。
別に収穫のかけらもない作業を終えた。
海に行くと言う事でシャットダウンを急かされた。

―思えば、この時が全ての失敗に繋がったんだ。

海では、従弟のボートを借りてはしゃいでいた。
その後の花火大会もそれなりに楽しんだ。
2004年夏帰省は感想を一言で言って“ヒマとムシと計画の食い違いが多かった”。
7泊8日の意味のない長期帰省を終えて、家に帰った。
その時の分の日記を書こうと早速パソコンを開け、ログインした。

―掲示板と私書箱がこれ以上にないほど荒らされていた。

推定、あのときの地元の中学生の仕業だと思う。
とにかく絶望を感じた。すぐに移転を思いついた。
これを機に心機一転しようといつの間にか前向きになり、
夏休みの終わり頃に必至にこのサイトのタイトルを考えていた。

『今のゲーム業界は凄い売り上げに伸び悩んでいるらしい。
干上がった大地を形容した単語ってあったっけ?』
で、辞書を開いて見つかったのが、“drought”。
多分ドロートとかドロウトと読むのだろうと思う。今でもよく解らない。
そこで、連想して「game drought」になった。
が、これでは日本語訳した時に変だと言う事で、“of”を間に入れた。
そして完成したのが、「game of drought-ゲームの旱魃-」というタイトルだ。
100人中90人以上は「変なタイトルだな」と言うと思う。それでもいい。

実は、このタイトルにはまた別の意味も込められている。

3月10日から最近までの約100日間、僕は「メテオス」というゲームしかしなかった。
そのままの意味で、夢中になった。やり込んだ。
他のゲームは遠い昔の思い出のように、忘れ去っていた。
しかし最近になって、流石に飽きてしまった。
そこで100余日ぶりにメテオス以外のゲームを片っ端からしてみた。
どうぶつの森e+、ポケモン、ヒトフデ、ヨッシー・・。
全てが懐かしく、例え一時的でもとてつもなく面白かった。
そして、「ピクミン2」にも手を出してみた。
これはテスト期間中の気晴らしにと今もやっている。
データ2が9日目で止まっていたので、これをしてみることにした。
「食神の台所」をやや苦戦してクリア。約半年のブランクを感じた。
そして、その後調子に乗って「水中の城」へ。
このダンジョンはやった人なら分かると思うが、半端ない難易度である。
僕のハンドルネームが模倣したキャラクター「コッパチャッピー」を操る必要がある。
しかも各階層で5分滞在すると「アメボウズ」という無敵の怪物が現れる。
アメボウズはローラーを転がして主人公オリマーを追いかけ回し、潰そうとする。
暗いダンジョンの中に響き渡るローラーの音がたまらなかった。

昔買ったゲームをしてみて、これに似た感情を抱いた事はないだろうか。
ゲームに散々没頭して、飽きてしまって、ふと振り返ってみる。
僕はこの時期の事をゲームの“旱魃”と呼ぶ事にしよう。

いつかどんな物も形は崩れ砂になっていくように。
荒れわたる砂漠に在るオアシスのように。
そんなゲームに対する人々の感情がこのタイトルには込められている。

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