足下に落ちていた石ころを 叫びと共に海へ投げ捨て
返ってくるちゃぽんという 海の返事に聞き入った
海はいつでも裏切らない
魚たちを包み込み
雲を生み雨を降らせ
大地に思い伝え
草 木 人
灯と共にその脆いいのち助けてく
涸れる事なきいのちの母よ
恩知らずの我らを 許してはくれまいか?
砂浜に立って耳を澄ませば 海の静かな奏で
――小波が 心を静かに包んでくれるだろう
届きそうで届かない波 なんだかちょっと切なくて
一歩だけ 一歩だけ 歩み寄ってみたら
冷たくて 優しくて でも確かな海の想いに
そっと
触れられた
気がした
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26作目。夏詩7作目。地方ラジオ局“fmport”の詩募集のコーナーでの、
最優秀賞受賞作品。(#365『鏡が無くば自らは見えぬ』2005年07月19日)
第3連の“小波”をさざなみと読むということで、タイトルもそれに倣いました。
それで第4連が多分この詩の一番いいところかなと思います。
こういうリズムはいつかも書きましたが、やっぱり良いテンポですよね~。
なんて・・自分で作っておいて言う台詞ではないのですが。
砂浜に立った時に、打ち上がったさざなみに足の周りの砂を奪われる感触。
特に素足だと砂の流れが伝わって気持ちいいですよね。
僕は明日から帰省ですが、その時に行くはずの海水浴の砂浜はコンクリートで埋め立てられ、
“さざなみの詩”なんて聞こえる余地もない、汚い海です・・。
この詩は、そんな大地と海の境界線を担う砂浜の維持を訴える意味もあります。
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木っ端チャッピーさん、素晴らしいですね!
前にラジオに投稿されたときの日記も読みました
うれしかったでしょう~、胸がときめいたでしょうね
本当によかったですね^^
あなたの中の素晴らしい個性を、詩という形で世の中に出され、それが高く評価をされた
読んでいて、私もうれしくてたまりませんでした。
心から、拍手させてくださいね
ぱちぱちぱち^。^
そんなあなたの素晴らしい感性が、ダイヤモンドのような本物の輝き、永久に変わらぬ輝きとなりますように、これからも謙虚な心をもちながら磨いていってくださいね
毎日の生活に中で味わう、うれしいこと、悲しいこと、それら全てがそのための磨き石となってくれますよ
がんばってね
ありがとうございます!
これからも頑張っていくので、どうかよろしく~。
僕が詩を作り始めてからは確かに磨くためのものを探すために、
アンテナを張り巡らせているのですが、
題材は本当にそこら中にあるようなものばかりで、
これらから自由口語詩を作っていくのは結構楽しいです。
“誰もが知っている”というのを共感へ持って来れたらいいなぁと。
だからまなびんさんの言う、“生活全てが磨き石”というのは
かなり頷きましたよ。