#416

道標の詩


創作


ふと天井に手をかざしてみたら
昔より大分 近くにあるような気がした

届かなかったはずの四段目の本棚
今じゃ楽に届いてしまう

「大きくなったね」と言われた今日
それは誇りに思うことなのか?

仲良しだった隣のあの娘
ずいぶん小さくなったと思う

昔 幼く 届かず 諦めた高台へ
今ならいけると思った 希望がこの背に宿った

持ち合わせた歴史の証
やっぱりこれは誇りに思うべきなんだ

何年も昔 ある日刻まれた柱の傷
膝を折らないと見えないぐらい低かった

ここまで育ててくれた親 ありがとう
あなたの努力が今 実を結ぶ

追い越してしまってなんか生意気かな
いいやこれが受け継がれてゆく意志なんだ

いつか いや今から全うするこの身体
誰かのためになってくれればと親は言う

希望 大きく 迷わず 目指した高台へ
いつだって見失わない方向 遠くまでよく見える

見渡すための背とは思わないけれど
やっぱりこれは誇りに思うべきなんだ

それはきっと大人への道へ
歩む為の道しるべ

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31作目。夏詩12作目。“振り返った”
完成度は最上級・・おそらく既存の中では最高傑作です。
帰省で従姉の母に献上したもの。
同じ事が繰り返されていますが、この“成長した”という実感は、
きっと誰もが一度は感じる事だろうと思います。
“前ばかりではなく、振り返る事も大事”という意味は、
この日記全体のテーマだったり。

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