#755

霞んでいく話


独り言 自分


あれから3度目の6月12日を迎えた。6回目の夢を去年見てから、
遂にもう何も見えなくなった。

思えば諦めてから夢が原因して再発した幻想を、この3年間追い続けていた。
他人の目から見れば凄くくだらないことを、こんなに長く続けていた。
12日が気持ちだけでもいい日にしようと努力しようとした結果、
本質の意味を忘れてしまっていた。

その間、人が異性を好きになるっていうことが、どんなことなのか考えていた。
ひとつ出した答えが、「鏡」。相手を好きになる前に自分を好きになれなければ、
絶対に恋は実らない。そう消極的になって、こんどは自分を見つめる。
そしてうつむく。これをずっと繰り返していた。

僕にとっては恋愛だの、そういう言葉はまだ先のことなんだと自覚している。
今の僕には考えられないが、誰かを好きになるに足る自分とは、
一体何歳でどんな性格なのだろうと思う。

とにかく、もう止めよう。こんな妄想に身を任すような事を。
――君のことを、もう忘れるよ。

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