#767

サムライブルーがくれたもの


文化


遅まきながら、サッカーの話題を取りあげたいと思います。
普段スポーツ観戦はおろかバラエティ番組もさほど見ない僕としてはとても珍しく、
今回の2006 FIFAワールドカップ ドイツ大会、日本戦を見ていました。

優勝候補の王者ブラジルを始めオーストラリア、クロアチアと同じグループFに入った日本。
初戦、対オーストラリア戦が決勝トーナメントへの鍵を握っており、
ここを外すと進出は厳しいとまでに言われたプレッシャーの試合。
前半26分、中村俊輔が左足でキーパーの手の僅か数センチ上へ蹴り上げてシュート。
思わず「え?」と声が出てしまうようなゴールでしたが、とにもかくにも先制点。
しかし後半11分、坪井の負傷交代が原因か守備バランスが崩れ、
終了間際で3失点という痛い逆転で試合は終わってしまいました。
翌日のブラジル対クロアチア戦では1-0で終わっているので、
次の試合前の時点で日本は4位。次はどうしても負けられない試合でした。

次戦、対クロアチア。負けられない上に、次はブラジルとの戦いが待っている為
事実上得点を稼ぐことができるとしたらここだけ。しかし、相手も同じ状況でした。
体格差から、どうしても突っ込まざるを得ない日本。
前半21分に宮本がエリア内の相手選手を倒してしまいPK戦となりました。
相手の左コーナー狙いの剛速球。GK川口は「最初は右に飛ぼうと思っていた」と後にコメント。
実際にはボールを見てから動いて、瞬時に左に飛び、見事左手でセーブ。
この神懸かり的なPKセーブの瞬間が僕個人にとっては最も白熱しました。
その後、欲しかった勝ち点3は得られなかったものの同点で終了。
この時点で日本が決勝トーナメントに行けるには
オーストラリア対クロアチアでクロアチアが勝ち、
なおかつ日本が次の対ブラジル戦で2点以上、確実に行くには3点は必要でした。

可能性はほぼ無理に近いのに、だからなのか現地には過去最高人数のサポーターが集結。
日本国民が見守る中、日本時間今日の午前4時、運命の1戦が開始されました。
前半34分、三都主から繋いだ玉田の豪快な左足シュートが先制点を決め、
本当に奇跡が起こるのか・・と思った矢先前半終了間際に1点を決められて前半終了。
今大会ブラジルのゴールを初めて踊らせた奇跡の1点は、
今思い起こせばサポーターの強い強い気持ちが伝わったからじゃないかと思います。

しかし流石強豪ブラジル。後半には3点もの得点を決められ、
結局試合は4-1。ジーコジャパンの戦いは、ジーコ監督の母国との戦いで閉じたのでした。

*  *  *

対ブラジル戦を見る為に、DSとDS Liteのアラームを設定して就寝した昨日。
設定時刻は3時半と3時50分。

翌日、つまり今日。アラームは聞こえませんでした。ボリュームが足りなかった模様・・。
目覚めて日が昇っているのを確認すると慌てて手元の時計確認。5時52分。
もう終わったかも・・とひとまずこれも枕元にあったラジオを付けてみると・・、
「後半ロスタイムは3分です。現在手元の時計では1分半を既に経過しています。
日本は強豪ブラジルに圧倒的な力を見せつけられています。
さすがは王者ブラジル、4-1と日本を引き離しています」

・・・・・・・・・・。
なんだか今の夜明けが夢から現へと覚ますものであるかのように目が覚めました。
あー・・なんか今まで楽しい夢見てたみたい・・、と、もう一度寝ました。
かつて初戦、オーストラリア戦では、
「後半ロスタイムに入り、日本は3-1と差を付けられています。
しかし日本、まだ希望はあります!まだ、希望はあります!」
とその可能性を強調し続けていたアナウンサーも今度ばかりはそういうことは
口にしていませんでした。
僕は寝起きだけに現実に引き戻されたショックが大きく、
次の起床はいつもより15分オーバーでした。

最終的には2敗1分けで終わる残念な結果に終わった日本代表。
決勝トーナメント出場を果たそうと熱心になる彼らと、それを伝えるメディアと、
それを見たり聞いたりする全国のサポーター。
今大会では追いつめられるほどにそれらの関係が強くなったのではないでしょうか。
それを噛み締められたとしたら、日本代表は大きなものをサポーターにくれた気がします。

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