#859

街灯の詩


創作


傾いた月の明かりの下

暑くはない秋の初めの夜

寒くもない風をあびて進む

落ち葉のない 真っ黒な道を

理由もなく 遠回りで進む

慈悲のない 時間の中で

光のない 日々を進む

僕達はいつも 灯火を求めている

夜人々は 朝を望んでいる


真っ黒なはずの夜道を

街灯が蛾を集めている

壊れた灯火は 瞬く

背を向けた時それはまるで

一月前見た花火のようだった


ある雨の降る秋の夜

その街灯は 目を開ける事を止めていた

そこにまたひとつ 暗闇が生まれる

—————————-
68作目。秋の夜をテーマにしていますが、メインは一応、街灯。
一昨日の下校時に消えかかった街灯を見たときが作るきっかけになりました。
11作品ぶりに半角500文字(250文字)を切った短い詩です。
第一連がやたら長い、独特なリズムを作ったつもり・・。
そういえばこの作品を作ったついでに詩集「かざはなのみなと」に
フレーム仕様のページを作りました。今まで一覧らしい一覧がなかったので、
これでちょっとは“作品集”らしくなったかと思います。

コメントを残す