#1954

21世紀最強の皆既日食


備忘録


つくづく、一体2009年は何年分の大ニュースが起きているんだろう、と思う今日この頃。
去年から引き続く世界金融危機、4月にはパンデミック・インフルエンザ。
国内ではテポドンが発射されたとか何とか、あと裁判員制度開始に定額給付金、
政治面ではつい昨日は政権交代の節目になるんじゃないかと言われている衆議院解散。
高速道路料金が引き下げられたり、就職活動が最悪の状態だったりと、
身の回りに起こった変化も数知れず……
自分の内面的なものやプライベート面なども含めると、もはや枚挙にいとまがありません。
まだ7月だというのに。

そして、それらをさらに上回るのが今日の皆既日食。

ガリレイ生誕400周年だとかで、今年は“世界天文年”なんだそうです。
そんな偶然と重なった今回の皆既日食は日本や中国などで観測され、
日本では人が住む島の上を通過する皆既日食は1963年以来46年ぶり。
しかも、今回は皆既になる時間が今世紀で一番長いんだそうです(約6分38秒)。
まだ始まったばかりの21世紀だというのに、その100年の中での最強を体験したわけか。
……もうなんていうか、ここまでスケールが大きいと実感が無いと言うか……。

そもそも日食というのは、一般的に知られているように

地球―月―――――――――――――――――太陽

↑こんな感じで地球から見て月と太陽が一直線に並んだときに見れる現象なのですが、
この時に地球から見て太陽と月がほぼ同じ大きさに見えて、
ちょうど面積が重なるからこそ皆既とかダイヤモンドリングという現象が起こるんですよね。
そう考えるとなんとも壮大な……自然の奇跡の凄さを改めて実感させられます。

自分がこの事を最初に知ったのは
去年末だったかにWikipediaの日食のページを見たのがきっかけでしたが、
最近の日食ニュースによってその期待は結構膨らんでいました。
なにせ、偶然にも中間休日と重なった上に北陸でも部分日食が観測できるというものだから、
当日はぜひともライブ中継を見つつ、なんとかして部分日食を直に見たいと思っていました。
とはいえ肉眼で太陽は見れないので、
まぁ外に出かけて日食の間中蝉が鳴き止んだり空が薄暗くなるのを体感できればいいかな、
と思いつつ昨日は36時間不眠耐久の末19時に就寝、今日は4時起床。
9時間睡眠にも関わらず、やっぱりというか全く疲れが取れていないという。
しかも、外は薄く雲がかかっている……。

7時を過ぎると、起きたばかりだというのに体力的に限界が見え始めたので
やむなく2時間ほど昼寝。日食開始寸前に起きてネットのライブ中継サイトを見たのですが、
やっぱりというか日本で皆既日食が観測される十島村でも雲がかかっているらしい…。

地球―雲―――――――――――――――――――月

↑この時点での気象レーダーはもう日本中こんな感じ。
まさに雲フィルターといった感じで、さらには現地ライブ中継は回線が込み合い過ぎて
9fps前後までコマ落ちしてしまう上に、曇り空を映しているだけで進展が無い……。
こうなったらということで、10時半からのNHKの特番を見守っていました。
が、NHKが確保した硫黄島も雲がかかっていてどうしようもない。
いざ皆既の瞬間に変化があったのは空や周りの明るさくらいのもので、
肝心の皆既日食の場面は見れませんでした。
一方、最大の皆既日食時間が観測される悪石島では土砂降り。
……ツアー客もそうだけど、天文関係の専門家とか、歓迎会を開いた現地の人とかを思うと
なんだか物凄く可哀想な気もします。小学校時代の自分だったら、
昔から今日の事を聞かされてきたとしたら、こんな雨に見舞われたら泣くな。

そんな悪石島はさておき、NHKではもうひとつ、東京から1,000km離れた太平洋の船の上から
11時半に皆既日食を中継するとのことなので、
間の30分間、曇っているのを承知で外に出かけて北陸の部分日食を観測しに行きました。
ちょうどこの瞬間が北陸地方で最大の部分日食となるタイミングだったのですが、
見事に曇っている……。いやでも、そのおかげで肉眼で直視できたんですけどね。
思えば雲がかからなかったら写真も撮れなかっただろうし、
そういう意味では雲フィルターはよかったのかも。
近所のショッピングセンターの屋上駐車場などで数枚、携帯で写真を撮ってみました。
流石に携帯画質では厳しいものがあり、ズームもできなかったのですが、
撮った中で一番マシと思われるのはこれ。↓
img77eee99ezik5zj

画像はやたら小さく映っていますが、実際にはもう少し大きく、
そして出かけ始めの時点ではもっと欠けていました。

気が付いたら11時27分になっていたので急いで帰宅。
アパートの階段でどういうわけか転びました。怪我はしていませんが、
とにかく急いで自宅に戻って、即ワンセグ起動。
その時まさに太平洋からの中継では皆既15秒前で、もはや太陽がほとんどかけている状態。
そしてまもなくその全てが隠されて、周りのコロナが光り始めました。
ここまでは、前日まで散々色んな媒体でその写真を見てきたので実感はありませんでしたが、
鳥肌が立つほど感動したのはNHKがカメラを太平洋水平線に向けた時でした。
もうこれは是非とも、ということでその時のキャプチャ画面を引用。↓
imgb50b5c88zik5zj

ただの綺麗な夕焼けじゃなく、その上空の暗闇は巨大な月の影であること、
今この視点はその月の影の真下にあるということ、
水平線の向こうではいつも通りの空があるということ、
そして真上では今世紀最大の皆既日食が今まさに存在しているということ……。
もう壮大以上に壮大というか、ここまで感動したのはいつ以来だろう。
自然の壮大さに対する感動がここまで心の内側まで鳴り響いたのは生まれて始めてかも。
子供時代にこれを見たらもっと顕著に感動していたんだろうな……。
そういう意味では今少年時代を送っている人達が羨ましい……。
皆既日食で人生が変わったなんていう話も聞きましたが、
なんだかそれも納得できるような気がします。
ワンセグ越しでこの威力、となると現地の人達はどれくらいの衝撃を受けたのか、
まったく想像がつきません。

しばらくすると皆既が終わって、月と太陽が離れ始め、
この瞬間にいわゆるダイヤモンドリングという現象を目の当たりにしました。
月の表面のでこぼこによって生まれた偶然の産物で、
まさにその様相はダイヤモンドの指輪でした。

そんなこんなでNHKのおかげで壮大さを体感した皆既日食の日でした。
世界天文年の今年が終わると次の皆既日食は北陸で観測できる2035年。
その時自分は……47歳…?これもこれで実感がないな。
ちなみに金環日食と呼ばれる、太陽がはみ出す日食なら3年後の2012年だそうです。
余談ですが、今年が世界天文年だったのに対して来年2010年は国民読書年だそうです。

過去を大事にして今をおろそかにしている最近の自分。
2004~2006年がゲーム趣味の自分にとっての人生のピークだったんだ、
とか嘆いていますが、こういう貴重な瞬間を目の当たりにして、
なんというかそういう考え方も改めてもいいかもしれない、と思った1日でした。
思い出補正を上回る感動もあるんだ、という体感なんて、随分久しぶりだったからなぁ……。

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21世紀最強の皆既日食” へのコメントが 3 点あります

  1. コメントありがとうございます。
    まさかあれを楽しみにしている読者さんがいるとは……。
    なんだか恥ずかしいです。

    帰省はここ数年、寸前になって予定が変わったりしているので
    あまり前々から予告したりはしない方針にしています。
    今のところ、08/08~09と08/13~08/16という予定ですがいまいち確定できない状況です。
    今年はサイコロみたいなおもちゃは買いませんw

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