#1979

夜空に咲く花の下に #7


空想


祖父母家に集まったのは自分含めて男子7名。
例によって女子5人は来ず、その辺はとっくの昔から性別という高い壁ができているので
どうでもいいのですが、今回・2009年夏帰省前後半はその男子7人にすら
高い壁ができてしまったような事を感じさせられる、反省の大きい帰省でした。

壁の名は“年齢”。

思えば、今まではゲームがあったからこそ、最大10歳差という年齢差も埋まっていて、
ゲームキャリアの違いから勝敗の差はあったにせよ、
共通の趣味を楽しむことができるという、ひとつのパイプが存在していました。
それが、2008年夏登場の麻雀をきっかけにしていよいよDSで通信対戦というイベントが衰退。
小5などという年齢で麻雀ができるはずもなく、麻雀登場の回から
年少組が少しずつ自然に淘汰される存在になっていってしまいました。
もちろん自分たち年長組がそうしたいからそうなったのではなく、
しかし原因があるとすれば、自分たち年長組のゲームに対する飽き、
そして8人対戦ゲームの新作が全く出ないという現状が長く続いたことの2つにあります。

今回の帰省は特にそれが顕著にでてきて、
上から4人が麻雀をやっていたらあとの下3人は暇そうに1人プレイのゲームをする、
というのがメインのスタイルで、最悪の場合麻雀に対する意欲が一致しないと
帰省中だというのにまるで孤独に、2人程度で雑談するか1人で暇を潰すかのどちらかに。
どちらにしても最年少組は、今回は常に暇だったということになってしまいます。
2009年GW帰省までは少なからずDSが登場するシーンがあったのに、今回はほぼ皆無。
雑談も小中学生が付いてこれるようなものではなく、新しい娯楽も皆無。
2006年夏以来、帰省の色付け役として活躍してきた“罰菓子”ヨーグルの存在も、
今回はほとんどないような扱いを受けていました。

人を選ぶ上に3人余らせる麻雀が諸悪の根源とも言えるのでしょうが、
年を重ねるごとに従来の娯楽に飽きてくるのは自然な事でしょうし、
その飽和から脱するために新しい遊びを持ってくるのも当然のこと。
そして年齢が重なるほど“新しい遊び”という選択肢も広がってきて、
それが年を重ねていない年少組にとって難解で理解できない場合があることもまた当然の事。
そこで、新しいものを探す際に年齢差の事を配慮すれば、
そしてそれがある程度全員が一致して楽しめるものであれば、
それを理想として捉える事も出来るのでしょうが、
年齢を配慮すると言う事はただ単にアベレージを取って
それを基準にすればいいという話ではなく、あくまで“最低年齢も理解できるかどうか”
ということが重要になってきます。そしてなおかつ最年長組も楽しめるかどうか、
さらにある程度長期的に楽しめるかどうか。
そんなものはそうそうないと言う事は、ここ数年で何度も感じてきました。

昔はそんなことを配慮しなくとも帰省そのものが物凄く楽しい一瞬の思い出になっていたから、
そういう事を考えると年少組がどうのこうのというより
やっぱり単なる年長組の怠慢というか趣味に対する飽和が唯一の原因なのかもしれない。

2008年冬帰省、小5の従弟の姉である従姉から、
小5の従弟がこの帰省を物凄く楽しみにしていたということを聞かされていました。
つまり2008年冬帰省までは麻雀があっても
年少組にとって楽しいひと時を作れていたのかもしれない。けれど、
今回の2009年夏帰省はおせじにも年少組視点から楽しい帰省だったとは言い難いし、
自分たちの帰省インターバル期間の3日間、ただ1人で祖父母家にいた小5の従弟が
今回の帰省を楽しかったと思っているとは到底思い難い。

結局、そういう事を配慮する余裕を生み出す“計画する帰省”が
現状にとってもしかして最良の手段なのかもしれない、とさえ思ってしまいました。
去年以前、その計画と言うものに対して散々飽和状態を体感してきたというのに。

こんなことを真面目に考えるのは、長男と言う立場から見た、
娯楽提供をしたいと言ういわば先述した2001年の自分が持っていたような
ひとつの自己顕示欲があるが為なのかもしれない。
けれど、この状況をなんとかしないと帰省が危ぶまれて
親戚同士の関係が薄くなっていくのは明らかな事だし、
それが歓迎されないことであるというのは誰にとっても明白なはず。

計画帰省時代最終回ともいえるその2008年冬帰省の計画の時に、
「年少組も年齢が上がってきたことだし、それを踏まえてみんなでできる遊びのレベルを
ちょっと上げて見てもいいんじゃないか」
というようなことを提案したことがあるけれど、結局それにぴったり合致するようなものは
ついに年が明けるまで見つけることはできなかった。
それの正体はもしかすると、自分たちの精神年齢を年少組に合わせる、
ということなのかもしれないけれど、それは簡単だとは思い難いし、
それで年長組が帰省を楽しむことができると言う保証もない……。

大人になりたくないと胸を張って言いたいわけじゃない。
だけど、昔あった輝かしいものを捨てまいと必死になるのは悪い事じゃないんじゃないか、
と思いながら、次の帰省の事をうつろに考えています。

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