#3036

無名音楽との遭遇


音楽


講義の最も多い金曜日。

そのうち3限の講義は、基本的には講義を聴くだけ、レジュメを読むだけの講義形式で、
講師も私語厳禁を強調しているため火曜日2限よりは講義室内の治安も良く、
さらにいろんなビデオを観る機会が多いため、
他の授業と比べると比較的早く終わるような印象があります。
今日もビデオ鑑賞が授業の半分ほどを占め、
その内容もそれなりに興味深いものでしたが、
とはいっても、いままで専攻する勉強内容に関する詳細を
ブログに書いてこなかった慣例は崩すつもりはありません。
じゃあなんでこんな事を引き合いに出したのかというと、
そのドキュメンタリー番組のBGMに感動したからなのでした。
……もちろん、そのビデオはある程度真面目に観ていたわけですが、
BGMがあまりに良くて、途中からそっちの方しか考えられなくなっていました。

そのドキュメンタリー番組は
ある組織改革の実践から成功までの道のりを描いたもので、
雰囲気とは微妙に合わないながらも、
終始エレクトロニカっぽい音楽がBGMとして使われていたんですよね。
この手の音楽が好きだったりすると、「歌番組の楽曲よりもCMのBGMの方に感動する」
などという事は実家や祖父母家帰省でテレビを観ている時なんかによくある事で、
そのたびに「この曲名なんだろ、せめてアーティストを知りたいのに!」
と悔しい思いをするわけです。今日は授業中にそれがあったという話。

番組中盤までは、シリアスな雰囲気ながらダンス・ミュージックとしても使えそうな
ミニマル・テクノっぽい音楽がいくつか流れ、それはそれで良かったのですが、
番組の山場というところで、その山場にいかにもふさわしい感じの
木琴やらなんやらを駆使した、なんだか熱帯林にいるような雰囲気の曲が流れ出して、
全身に電流が流れたような衝撃を受けました。
自分が知っている曲の中だと、Kettelの『bodpa』のような曲調に
賑やかな木琴を継ぎ足ししたような感じ。
あまりの感動に、帰宅後すぐに番組名でいろいろ検索してみましたが、
当然のことながら曲名はおろかアーティスト名も出てきませんでした。

自分がエレクトロニカに求める曲調というのは、一定しているわけではないのですが、
その中でひとつ挙げるとすれば、フォークトロニカで木琴をメインに、
エレクトロニカっぽい雰囲気を作り上げた音楽というのに未だ出会っていなかったため、
このBGMはその意味で言えばかなり理想的な曲調だったし、
もうひとつ、先に挙げたKettelの『bodpa』だとか、
Heliosの『Halving The Compass』みたいな、自然音を使った曲というのも
これらの曲を通して強い興味を抱いていたので、
本当にあのBGMは二重の意味で今の自分が求める曲だったんじゃないかと思います。
以前、PILOTのフリクションという製品のCMを観た時にも同じような体験をしましたが、
結局あの曲もアーティストが誰なのかは判明せず。
ネット以外での出会いがほぼ皆無に近いと言えるこの方面のジャンルでは
こういった詳細不明の音楽ほど魅力的に思えてきてしまうような気がします。

ちなみに自然音を使った曲というのは、
電子音楽としてのエレクトロニカの方向性から一見するとズレるようにも思えますが、
なんというか、そのギャップに最近惹かれています。
ただでさえひねくれたジャンルの中にあって、
ある意味さらにひねくれた分類と言えそうですが、
意外と自然音を使った曲というのは多いという印象を受けます。
自然音という、ある種不確定性の音楽をいかに見せるかという面白さもあったり、
あと単純に実用の面で言えば、読書用BGMとして有用という事もあったりして
なかなか面白いカテゴリーなんじゃないかなと。
……まぁ、まだ全然語るに足るほどの知識はないし、曲数もないんですけどね。
それだけに、今日みたいな事があると一層悔しいです。
今のようにiTunes Storeを延々さまよっていれば
いつか唐突に見つかったりするんだろうか……?

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