#3060

いびつな宿題


今日の出来事


大学院生活の存亡をかけた今度の発表のために、
およそ1年2ヶ月ぶりに深夜になってから大学へ向かって
院生研究室に置いてある資料を整理することにしました。
わざわざ深夜に赴いたのは、それほどやる気があったとかという意味では決してなく、
ただ単純に昼夜逆転によって、その時間帯くらいしか活動できなかったというだけです。

基本的に、この大学はある時間を過ぎると防犯のために扉はすべて閉まり、
出入りが不可能となるのですが、
この時間になっても研究のために研究室に引きこもっている人というのは
大学院生を中心にかなり多いらしく、
24時間いつでもどこかの部屋の明かりがついています。
そんな人達のために、自動ドアなどは内側からなら開くようになっていたり、
あとはごく限られた場所だけは24時間出入り可能になっているため、
そこを利用して夜食を買いに行ったり、アパートへ仮眠を取りにいく人もいるとか。

入学間もない頃、友人に誘われて同じような時間帯に大学へ行った時、
音楽棟の非常口が24時間出入りでき、
そこから自分たちの院生研究室まで繋がっているという事を聞いていたので、
とりあえずそのルートで大学に潜入することにしたのですが……。
かなり古い建物で、建物内部も非常灯しかついていない音楽棟内部を歩くときは
正直走り出したいほどの恐怖感に駆られました。
普段全く行かないから地図も頭に入っていない上に見慣れない場所で、
これでピアノでも鳴り出したら流石に走っていたと思いますがそれはありませんでした。

無事に研究室に着くと5~6人ほどが机に向かっていて、
「こんな時間に(院生室来るなんて)珍しいね」という想定内の言葉を浴びせられた後、
しばらく沈黙のまま、特に頭を働かせる必要のない作業をすること2時間。
お腹が減ってきたのでコンビニに行く事にしたのですが、
例の音楽棟をくぐって外に出るのはかなり勇気が要ったので
他の出口がないのか友人に聞いたら、もっと安全(?)な出入り口まで案内され、
ついでにコンビニまで一緒に歩いて喋っていました。
その後、一通り作業が終えて、次のステップも一応この場でできたものの
集中力切れと眠気が一気に身体を占領し始めたので、帰宅する事に。
03時半頃に自宅に着き、そこからカフェイン効果でしばらく眠れませんでしたが
05時頃には寝る事ができました。

かくして、日中を含めても入学以来実質初めて、本格的に修論準備に時間を割き、
案外そこまで居心地が悪いものでもないとも感じましたが、
まだまだ、これを日常的にこなすには意識が追いついていない気がします。
こういうのが当たり前という風に周りに見られるようになったら
自然とそのプレッシャーで何かしようと思うようになるんでしょうが、
最初の一年間でそれを培えなかった自分にとってはハードルが高いように思います。
実際、入学当初誘われるがままに深夜に作業しようとしたときは
当時の自由課題である本をちょっとめくってみただけで終わり、
とても研究とは言えなかったし、今回も単純作業と言われればそれまでです。

ただ、じゃあ“研究らしい作業”って何なのかと自問してみるわけですが、
先行研究を漁って読んでみるだとか、修論本文を書き始めるだとか、
漠然としたイメージしかないというのが現状です。
要するに、今自分がやっている事ではない、ありもしない何かを理想に見立てて、
それができないから云々と言い訳をして立ち止まってしまうという、
かつて就活をやろうとした時にも似たような状況なんだなと改めて思います。
長期的に取り組まなくちゃいけないような事って、
自分にとっては往々にしてこういう風な理想と現実のずれというか、
できることとやるべきことのずれみたいな現象が起こりがちなのかもしれません。
それを何とかするために一番有効な手段って何なんだろうなぁ……。

そもそもこうなってしまうのは、研究の方法を知らなすぎるのか、
それともあまりにも綺麗にやろうとし過ぎる潔癖症が原因なのか、
それさえもハッキリしませんが、
今日みたいな単純作業であれば、身体を騙しつつやっていくのは不可能ではなさそう。
……なんとなく、小中高校時代の夏休みの宿題に似たような雰囲気を感じるのは、
同じような規模の課題だからなんでしょうかね。

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