#3280

学生最後の試験日


今日の出来事


21時就寝06時起床。

今となってはもう一ヶ月近く前の話になってしまった修論執筆の日々。
一応提出はしたものの達成感はあまりなく、
それこそ去年秋と同じような自堕落な生活を提出後ずっと送ってきました。

達成感がないのは、ほとんどハリボテに等しい状態での提出に至ってしまい、
重々承知はしていたものの、こんな完成度で本当にいいのかという自己嫌悪の感情と、
意欲がないために中途半端に終わらせてしまった事に対する悔やみなど、
いろいろな感情はあったと思いますが、何より今日の口述試験の存在が
修論提出後も不安を抱かせた最大の要因だったんじゃないかと思います。

修士論文は規定の枚数を書いて提出したら終わり、というわけではなく、
その後教授会による審査を経て、口述試験という場で
書いた論文の内容について三人の教授から質問を受ける、
面接試験のようなものがあります。これに合格すれば晴れて修論の単位が出ると。
自分は大学四年の時に書いた卒論については、
提出後に学科の教授陣が審査をするというようなことは言われましたが、
基本的に卒論本文提出後は何もすることがないままあっさりと単位が出ました。
この辺は卒論と修論の違いなのかなーと思っていたら、
どうやら大学によっては卒論で口述試験があるところもあるみたいですね。
ちなみに、博士課程となるとさらに厳しい審査があるようです。

口述試験は、修論提出前に聞いた噂では「落ちる事はほぼない」とのことで、
ただし口述試験前の審査で落ちた例は過去にあるとのことだったので、
そこさえ切り抜けられればまぁ大丈夫だろうと、比較的楽観視していました。
が、寸前になって、同じ研究科で過去に落ちた人がいるということと、
合格でもなく不合格でもない“保留”という評定が存在するということを知り、
さらに合格発表は受験者全員の前で口答で言い渡されるとのことで、
一転してプレッシャーの渦に巻き込まれることになってしまいました。

そもそも、修論口述試験って対策のしようがないと思うんですよね……。
自分で自分の論文を読んで、ある箇所についてもっと詳しく説明しろと言われた時に
自分の言葉で説明できるようにしておく、などといった事はできると思いますが、
本番寸前まで、口述試験はほぼ全員が通る儀式のようなものだと思っていた自分は
どうしてもそういうことをわざわざ試験前のこの堕落生活の中でする意欲は湧かず、
結局ぶっつけ本番で挑むことになりました。

幸いだったのは生活リズムが壊れていなかったことか。
それでも、自分の番は受験者の中で割と早いほうだったということもあって、
それまでは気が気ではありませんでした。
さすがに大学院入試の時ほど緊張はしなかったし、
頭のどこかでは「そういえば学生として試験受けるのもこれが最後なのかなぁ」
などと思いながらかつての高校時代の期末テストのことなんかを考えたりしましたが、
とりあえず修論の事は終始全く頭に入ってくれませんでした。

そして迎えた本番では、副査の一人目が5分、二人目が5分、
さらに主査が10分の持ち時間の中で、それぞれいくつか質問をされたのですが、
副査の先生方に言われたのは論文の内容的な事ではなく、
修論の体裁について、「これはいけないんじゃないの?」みたいな指摘ばかりで、
まぁ、相当不甲斐ないと思ったし恥ずかしくもありましたが、
修論に対する意欲がこの程度ならそういうことを指摘されてもしょうがないかなと。
一人目の副査は優しい先生で、「これでもいいけれど、こうしたらもっと良くなるよ」
という質問なのか提案なのかよく分からないやりとりが続きましたが、
二人目の副査は「修論を提出するにあたってこれはいかがなものか」
みたいな、割と厳しい言葉を向けられて完全に萎縮してしまいました。
三人目は主査で、主査というのは通常はゼミの教授になるらしいのですが、
今まで研究室で散々話してきたはずのテーマについての説明を求められて、
なんというか完全にパニクってしまって答えられませんでした。

そんなわけで後半から散々だった口述試験が終わり、
退室後からは自分だけ保留になるんじゃないかという不安をずっと抱きながら、
合格発表までの5時間もの時間を院生研究室で過ごしていました。
ほぼ手ぶらできてしまったためルーズリーフに落書きもできず、読書もできず、
仕方がないので勝手に学内無線LANに繋いだiPod touchとスマホを使って
例のアーカイブ整理作業なんかをしていたりネットニュースを見ていたりしました。
おかげで合格発表の頃にはすでに両方バッテリーが大ピンチの状況に。
16時、珍しくピリピリした雰囲気の院生室に教授の一人が入ってきて、
二年生全員が呼ばれました。

……合格、と言われるまでは正直言ってちょっと足震えていました。
何しろ修論の体裁について口述試験で指摘されているわけで、
それならすぐ修正させた方が本人の為にもなるだろうと、自分でさえ思っていたし、
教授陣の審査会議がそういう結論に至ってもおかしくないはずだ……
とひたすらネガティブ思考だっただけに、
合格通知を貰ったときはなんだか気が抜けました。ちなみに全員合格でした。
その後、中間発表の時と同じように主査から順番に研究室訪問があって、
その時に二番目に質問した副査の、厳しい感じの教授にいきなり飲みに誘われました。

多分自分はこういうのを断るのが苦手なんでしょうね。
いや、断るとかそれ以前に、自分の意見を言うのが苦手なのかも。
むろん教授と一対一だったら断っていたんでしょうが、
同期の友人二人も来るとのことだったので、まぁそれならいいかなと思ってしまったと。
まぁ結果的に良くも悪くもなく、夕食代を驕って貰ったと思えば得だったんですが……。

そういえば、ちょうど去年の今頃あった前年度二年生の追いコンの時も、
同じように同期の友人に付いていって大人の酒の場に乱入して
うまくあしらわれた事がありましたが、
まさに今回もそんな感じで、酒が入っているからといろんな事をネタにされました。
そこで、ぶっちゃけ自分は副査の先生のフォローがなかったら
口述試験の審査を通過するのはかなり厳しかったらしいという暴露話も聞きました。

自分は年上との酒飲みに慣れていないし、
まして自分のことを否定する言動に対する耐性は皆無に近いと思っていて、
他人に言われた事をいつまでも引きずってしまう性格だと自覚しています。
しかし、今日こうしていろんな事を言われ、中途半端に酔わされた後に帰宅して、
なんとなくすがすがしさのようなものを感じたのが自分にとっても意外でした。
飲み会の場になると、意外と自分はネガティブ思考というものが隠れる体質なのかも。
単純に他人と長話したのが久々でそれが嬉しかっただけなのかもしれませんが……。

ただそれでお酒が好きになったというわけではなく。
飲み会終了後、06時起きなのに延々04時頃まで眠れなかったおかげで
ここ最近安定していた生活リズムは一気に崩壊してしまいました。
どうやら自分は酒気が抜けるまで寝付けないみたいです。

そんなこんなで波乱の一日だった口述試験本番も一応終わり、
あとは単位さえ足りていれば終了式までまっしぐらということになりそうです。

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