#3283

迷子の前衛音楽探検家


音楽


IDMの重鎮として知られるAutechreが来月(国内盤は今月末)に新譜を出すんだそうで。
多分その影響なんだとは思いますが、
最近また自分の中でこのアーティストがプチブームになっています。
そういえば去年も似たような事があったな、と思ったらちょうど去年の今頃なんですね。

せっかくなので自分の中にあるAutechreに対する認識を
ここでちょっと整理してみようかなと思います。

去年の自分がAutechreを理解したような気になって結局一ヶ月で飽きてしまった後、
また秋に同じような関心が沸き上がってアルバムを買っては飽きる、
の繰り返しでここまで計4枚分のアルバムを買ってきました。
これまで自分はAutechreというアーティストに一種の狂気を求めていた節が
意識的にしろ無意識的にしろあったんじゃないかと思っています。
実際に『LP5』(1998)、『Quaristice』(2008)なんかは
それに応えてくれる曲がいくつかあったし、それがお気に入り曲にもなりました。
ただ、それはお気に入りといってもショートプレイリストに入れてヘビロテするような、
いわゆるポップミュージックとは少し違う意味での“お気に入り”でした。
そして当時から今に至って、そういう“お気に入り”には
ライブラリの中で居場所がなかったんですよね。
再生回数至上主義的で、何度聴いても飽きない事をお気に入りの前提とした評価法は、
今思えばエレクトロニカとはあまり調和の取れていない方法なのかもしれません。

昔はエレクトロニカもテクノポップもゲーム音楽も、
あまりジャンル別の垣根を考えずにひたすら聴きたい曲を聴く、
というスタンスでむさぼるように音楽を聴いてきた自分ですが、
最近はそれが少し冷めてきたのか、あるいは耳が肥えてしまったのか、
状況をある程度わきまえた選曲でないと耳が疲れてしまうようになりました。
その為、移動中の音楽は徹底してBEMANIサントラとテクノポップが占めるようになり、
エレクトロニカは高評価であってもそこで聴く事はあまりなくなりました。
その代わり、帰宅後の疲れた時間なんかは、
昔は帰ってきてもずっと耳掛けイヤホンを装着したまま過ごすような事もありましたが
今はそんな事はなく、特に夜なんかはノリノリのダンスポップはむしろ避けられ、
エレクトロニカをよく聴くようになってきたような気がしています。
その過程で、近年はポップミュージックとは一線を引いて区別していた
IDMというジャンルが、ここに来てようやく
ちゃんとした役割を持つようになったというか、
音ゲーサントラとは別の聴き方を見出しつつあるような感じがしています。
少なくとも、ここ最近はエレクトロニカの再生回数は増えているんじゃないかなと。
アルバム単位で聴いているので再生数統計にはなかなか浮上しないとは思いますが。

とにかく、そんな風にエレクトロニカ全体に対する興味が一時的にでも上がると、
自分の中でまず思い浮かぶのが「Autechreの残りのアルバムを買おう」
なんですよね、何故か。
アルバムだけで既に10枚(『EPS 1991-2002』を含めば11枚)リリースしていて
その世界観をもっと知りたいという欲望からなのか、
あるいはただ単純にコレクター的な欲望なのか、
はたまたアルバムを買うためにアーティストを探そうとしたとき、
まだ買っていないアルバムが多数あり、一曲はツボにハマる曲があるであろう
最も無難な既知のアーティストがAutechreだからなのかは分かりませんが、
ともあれ昨夜は10thアルバム『Oversteps』を買うか否かで悩んでいました。

来月11thアルバムの『Exai』を買うのは確定として、
ここで前衛音楽系のアルバムを二ヶ月連続で買っても
値段相応に楽しめないんじゃないか、という不安と、
聴きたい時に聴くのが音楽の聴き方としてはベターなはず、という気持ちとがせめぎ合い
昨夜から今朝起床後にかけて随分と悩みましたが、
結局レンタルCDショップで見付けた別のアルバムで我慢することにしました。

自分がこのアーティストに抱いているイメージは、
まず前衛的な電子音楽シーンを引っ張っている凄いデュオ・ユニットであるということ、
そして今の自分にとって『Untilted』『Quaristice』は
一部いい曲はあるものの正直言ってアルバムとしては難解すぎるということです。
そして、それ故なのか、今のように衝動的に買いたくなっては
難解だからと聴き込みを諦めるという循環を生み出してしまっているという。
無論、さっき書いたように最近はそこから脱出しつつあり、
ここ数週間はAutechreを中心にIDMを横断的に聴いているわけですが、
それでもちょっと聴いて終わり、はあまりにも勿体ないので次は避けたいなと。
『Oversteps』はそういうことを踏まえた上でも
損のない買い物になりそうな気はしたんですが、
これも一種の電子音楽がもたらす魔法なんでしょうかね……。

結局何が言いたいのか自分でも分かりませんが、
とりあえず毎年この時期になるとふと電子音楽の興味が増すというのはあるみたいです。
ちなみにAutechreの新譜と同時にIIDX20 tricoroのサントラも発売とのことで、
来月は今のところ帰省がいつからになるかさえ決まっていないところですが
音楽の面だけは退屈しない一ヶ月になりそうな気はしています。

今日は02時就寝09時半起床、暴風の中ゲーセンまで行って気分転換したはいいものの
全体的に予定していたことを消化できずに終わる消化不良の一日でした。
計画を立てなければいつも通りの一人暮らしで済んだかもしれなかったんですが、
そろそろ退居ということでそうも言っていられないんですよね……。
明日はリベンジしたいところですが、
どうやらさっきから外から雪が落ちる音と風の音が止む気配がなく、
行動するとしたらかなり過酷な雪道を歩く事になりそうな予感……。

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