#3319

活字溢れる金沢散策 -前編-


今日の出来事 文化


ゼミ旅行1日目、04時半就寝05時起床。

去年同時期に続いて二回目の参加となるゼミ旅行。
気乗りはしなかったのですが、修了記念旅行ということで
自分がその当事者たる修了生となればほとんど参加せざるを得ないわけで。
今回は前回の東京旅行とかなり趣は違っていて、
まず前回は教授の仕事のお手伝いという側面が少なからずあった旅行でしたが、
今回の金沢旅行はお手伝い要素はスケジュールに一切組み込まれませんでした。
そういう意味で気軽さがある反面、今回の旅行先である金沢市という場所が
自分にとっては大学時代に四年間を過ごした黒歴史の地ということもあり、
良くも悪くも他の場所とは違う期待感を抱かざるをえませんでした。

起床後は大分布団から出られずに葛藤していましたが06時頃になんとか起きられ、
コーヒーは飲まずに大急ぎで準備をして07時過ぎに出発。
今日どうしても投函しなければならなかった書類を出すために
まず最寄りの郵便局のポストに寄り、ついでに朝食をコンビニで買って集合場所へ。
今回は参加者11人中2番目の到着でした。

そこからは車を持っている人たちに足になってもらい駅へ。
現住所―金沢市間の路線はもう何度も乗っているのでそれなりに懐かしさはありましたが
今回はあまり乗らない普通列車での旅だったので、
感傷に浸るというほどでもありませんでした。
その代わり、前日まで実家帰省でマイクラ三昧していたということもあって
車窓から見える景色を「これをマイクラで作るとしたら……」という妄想を通して見たら
なかなか想像力をかき立てられて頭の中だけは楽しい時間でした。
これをきっかけに、今回のゼミ旅行では
マイクラの世界と重ね合わせて見ることが多かったような気がします。

約二年ぶりの金沢駅に到着後、駅からすぐのホテルに荷物を預けてバスターミナルへ。
このバスターミナルも大学時代の実家帰省の往復路で必ず利用していたので
懐かしいなと思いつつ周辺を眺めていました。
最初の行き先は、これも大学時代に(間違えて)一度降りたことがある町。

金沢市は三文豪と呼ばれる近代文学作家を輩出していて、
今回の旅はその記念館をすべて訪れるというのがメインイベントでした。
……実は、大学時代前期の専門科目で全く同じようなことをしたことがあるんですよね。
ただ自分はもうほとんどその時のことを忘れてしまっていたので
今回の旅はそれなりに新鮮味がありました。
バス停から降りてしばらく歩き、最初に訪れたのは徳田秋聲記念館。
代表作品は『あらくれ』とか。自然主義作家だそうです。
一応二~三作品ほど読んだことはありますが、あまり詳しくは知りません。

記念館を出た後は教授おすすめの焼き肉屋に入りました。
目の前で焼いてくれるタイプのお店に入ったのは今回が初めてでしたが、
ニンニクのにおいが物凄かったのが印象的でした。おいしかったのでいいですけどね。
店を出た後は徳田秋聲の記念碑というものを探し回っていました。
道行く人に訊いたり、迷ったりしてヘトヘトになったあげくようやく発見。

そこからさらに歩き、次はひがし茶屋街という場所を目指すことに。
これは簡単に言えば江戸時代の茶屋の様式をそのままに残した場所で、
観光地になっているらしく高級そうな店が建ち並んでいました。個人宅もありました。
さすが観光名所を数多く持つ金沢市というか、
その中でも有名な場所だからなのか、外国籍の人の方が多いんじゃないかというくらい
いろんな言語が聞こえてきて、そこかしこで写真を撮りまくる音が聞こえて、
正直言ってそれ自体はあまり気分のいいものではありませんでした。
学部生は自由時間スタートと同時に
さっさとしょうゆソフトクリームなるものを食べに行ってしまったので
それに付いていくこともなく単独行動をしていたのですが、若干退屈だった感は否めず。
“金沢”という市名の通りここは金箔が割と有名らしく、
それになぞらえたお土産が沢山売っていたので、自分用にひとつだけ買っておきました。

そこからさらに歩き、次は浅野川を渡った向こうにある二つ目の記念館、
泉鏡花記念館へと向かいました。
いろいろな代表作がありますが自分が知っているのは『外科室』のみです。
徳田秋聲が自然主義であるのに対して泉鏡花はロマン主義作家だったそうで、
この二人は割と仲が悪かったそうです。
個人的には、記念館としての出来や作風なんかの好みでは
三文豪のうちこの泉鏡花が一番だったかなと思っています。

そこからさらに歩いて兼六園へ。
おそらく、日本海側では随一というレベルなんじゃないかというくらい
観光スポットの多い金沢市ですが、その中でも筆頭に挙げられるのがこの兼六園です。
日本三大庭園の一つだそうです。
ここでもそこかしこに外国人が溢れていて、なんだかなという気はしました。
またしても単独行動だったので、適当にさまよっていたら、
奥の方で園内に大きな建物があるのを発見。
看板を眺めていると何やら美術館か何かのようで、
そこの職員が近寄ってきて「是非どうですか」と言うので
誘われるがままに入ってしまいました。

県立伝統産業工芸館という施設のようで、
要するに金沢市の伝統工芸品を展示する場所のようです。
加賀友禅とか九谷焼とか、
なんとなく日本史の教科書で見た記憶があるようなものもちらほら。
期間限定の特別展示室では、巻き貝のようなものに非常に細かい穴を開けた、
作者曰く“パライソ”というものが展示されていました。
余談ですが、この辺りにいたときが
大学時代の生活エリアに最も近くまで迫ったときだったのですが、
結局二日間で旧居周辺を見て回るような余裕はまったくありませんでした。

伝統工芸品を見に来たのか兼六園を見に来たのか自分でもよくわかりませんでしたが
そうこうしているうちに時間が迫ってきていたので、早足で集合場所へ。
そこから今度は石川城を見に行って、そこを経由してまた香林坊周辺へと歩きました。
入り組んだ路地を進んで行くと、教授のオススメらしい店に入って、
そこで歓送会をするという流れに。

とはいっても、正直言って学部生を交えたゼミ生ほぼ全員という今回の面子は
自分にはちょっと空気が合わないと感じているところが少しあって、
ひがし茶屋街散策辺りから、単独行動を避ける努力をするのも諦めるようになっていて
この歓送会も前半はほとんど話の輪に入っていくことはせず、
かなりネガティブ思考になっていた感は否めません。
後半になってようやくお酒が回った学部生二人の席に乱入できたので
終始孤独ということはなかったのですが……楽しかったかと言われると微妙かなと。

学部生との話では、いわゆる大学のサークルの飲み会というのは結構野蛮で、
一気飲みさせるみたいな風潮も一部の体育会系の間では残っているらしいという
恐ろしい話を聞いていました。
大学生は割とはっちゃけて、大学院生は飲み会の場でもしめやかというか、
あんまり騒がないという空気があるらしいということは感じていましたが、
自分が思っていた以上に大学生と大学院生との間には空気の壁があるみたいです。

歓送会終了後、バスでホテルへ。
気力がある人は二次会にも出ましょうみたいな話になっていたのですが、
教授を始め全員が歓送会でかなり飲んでしまっていたらしく、
うやむやのまま二次会は流れてしまい、消灯する流れに。
ところが自分は例によって酔いが回っていると眠れない体質のせいで延々眠れず、
三人部屋の暗い中で飲み物を飲んだりして1時間ほど過ごしていました。
完全に眠れたのは多分02時過ぎだったんじゃないかと思います。

淡々と書き連ねていきましたが、
よくよく考えればかなりハードスケジュールな一日だったなと思います。
よくもまぁ30分睡眠でこんなに歩いたなぁと……。
そういえば不思議と道中で眠気に悩まされることはあまりありませんでした。

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