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活字溢れる金沢散策 -後編-


今日の出来事 文化


ゼミ旅行2日目、02時就寝08時起床。

起床と同時になんとも言えない気持ち悪さを感じ、
友人と一緒にホテルのレストランへ行ったのですが、
バイキングにも関わらず自分でメニューを選ぶ気力が皆無で、
なんだかよく分からない漬け物みたいなものを食べただけで部屋に戻りました。
いわゆる二日酔いというやつらしい。

初体験だったので、今後吐いてしまわないか不安に思っていましたが、
最初の目的地へ向かう頃には徐々に回復してきて、
目的地到着頃にはほとんど完治していました。
その代わり、二日酔いが治るのとほぼ同時に今度は花粉症に悩まされることになり、
二日目最初の目的地、石川近代文学館はほとんどまともに楽しめませんでした。
もとより、これだけは大学時代に行ったことをまだ割と鮮明に覚えていたので
そもそも施設自体をそれほど興味を持って回ったという感じもしませんでした。

大分時間が余ってしまったので、一人勝手に退館して最寄りのコンビニへ。
そこで食べ損ねた分の軽食を確保して、集合場所でのんびり食べていると
自分の次に見終わった教授が寄ってきて、今後のことについて軽く話し合っていました。

全員集合すると、今度は武家屋敷町という場所を散策することに。
これは昨日見たひがし茶屋街と同じく、昔のままの町並みが残ったエリアなのですが、
観光地として発展しているわけではなく、普通の住宅街のようで
辺りはしんみりとしていました。
個人的にはひがし茶屋街よりもこっちの方が楽しめたような気がします。
ついでに老舗記念館という近所の施設に入って軽く見て回ったあと、
昼食時間帯は丸二時間自由時間ということになりました。

バスを駆使すれば、ここで旧居周辺を見に行くことも不可能ではないかもしれない、
とは思ったのですが、行ってなにをするわけでもないし、
バスを一本逃したら周りに迷惑をかけることになるかもしれないので
結局それはスルーして、21世紀美術館という、
三文豪とはなんの関連性もない施設へ単身で入場してみることに。

実は、旅行の趣旨とは大きく外れてしまうものの、
自分が一番今回の旅行で心に残ったのはこの美術館だったりします。
21世紀美術館は現代美術を展示する施設で、
自分自身、現代美術に関して何か知識を持っているわけではまったくなく、
ただ一通り回ってみて、現代音楽とは名前も雰囲気もどこかしら似ているような、
そんな印象は受けました。

中でも恒久展示作品である、アニッシュ・カプーアによる『世界の起源』という
インスタレーション(体験美術)がすごく心に残りました。
これは、巨大な部屋に巨大なキャンバスを斜めに置き、
その中央に光を吸い込む性質の色(要するに黒)を楕円形に描いたというもの。
部屋は薄暗くなっているのですが、キャンバスの中心部分はまさしく真っ黒の空間。
そこをぼんやり見ながら横に移動してみると
楕円の形が少しずつ変わってきて、なんだか不思議な感覚でした。
これとか他の展示品とかに感銘を受けたせいなのか、
この美術館を出て以来、なんだか妙に反響音がいい意味で耳につくようになりました。

のんびり展示品を見ているといつの間にか1時間半以上経過しており、
昼食を食べる余裕はまったくなく、これまたコンビニで済ませることに。
全員が集合すると、今度は犀川を渡って室生犀星記念館へ。
三人の文豪の中では唯一、高校の国語の教科書に載っているほどの有名人で、
有名作品は『抒情小曲集』『性に目覚める頃』など。
この文学館は三つの中でも唯一作家の本を実際に読めるコーナーがあり、
ある意味一番有意義な時間を過ごせたのはここかなと思います。
むしろ、他の文学館は何故肝心な作家の作品を読む場所がなかったのかと……。
まぁ、もともとその作家に詳しい人が来る場所だからなんでしょうけどね。

実は、初日の最初の記念館を訪れたとき、
全員に記念館を訪れるとスタンプを押してもらえるカードを貰ったのですが、
ここまででスタンプを押してもらう対象内の記念館は四つ訪れていたので、
せっかくだからもうひとつ行こうということで
金沢市出身の哲学者、鈴木大拙の記念館を目指すことになりました。
ところがどうも目的地らしき場所についてもそれらしき建物が見えてこず、
途中から一人がGoogleマップを片手に先導していました。
鈴木大拙記念館はソファ以外何も置いていない部屋があったり、
それ以外にも資料室兼勉強部屋があったりと、
21世紀美術館とはまた違って“考えること”に重きを置いたような雰囲気でした。
哲学そのものは前々から少し興味があるのですが、
宗教哲学となるとちょっと難解すぎて手が出しにくく、
展示品そのものはなにやら書道の作品でしたがそれほど興味は湧きませんでした。

記念館を出てまたしばらく歩き、今度は近江町市場という場所で自由時間に。
ここでは同期の友人と一緒に行動していたのですが、
このあとホテルで夕食が待っているのに市場で自由時間を設けられても……
というのが自分と友人の正直な気持ちで、
でも何もしないのも勿体ないと思ったので、
店に入ってミニ海鮮丼なるものを食べました。

ホテルに戻ると、ホテル内にある中華料理屋へ。
最初は満席だと言われてしばらく待たされ、仕方がないから外に出て店を探そうか、
という話になったのですが、まもなく店側から席が空いたという知らせを貰い、
結局そこで夕食を済ませることに。
自分はここで2,000円の中華ラーメンを食べました。
ホタテやらなんやらの海の幸がふんだんに入っていて、
さすがは2,000円と言った感じでした。

飲み会ではなく普通の夕食だったので、全体的に静かな夕食でした。
そんな中、教授が修了生&卒業生に記念品を渡したいということで
袋から何やら大きなものを取り出し、自分もそのうちひとつを貰いました。
去年のゼミ旅行では、渡すときに一人ずつ「○○さんとはこんな二年間だったね」
みたいなミニトークがあったのですが、
今回は飲み会の席ではないということもあってか、それは省略という形になりました。

ホテルを出た後、金沢駅で最後のお土産購入タイム。
ここでも同期の友人と、一応院生研究室へのお土産を買っておこうということで
お土産館を目指して歩いたのですが、行ってみるとまさかの閉館。
仕方がないので、駅内のコンビニのお土産コーナーにあったものを買いました。

帰りも普通列車。乗り換えも含めて延々と座っていると途中で携帯のバッテリーが切れ、
そこから先は頼るものがiPod touchしかなく退屈の連続でした。
ゲームをするほどの気力はないけれど退屈なのは困るといったときに
ネットが接続されていないとここまでしんどい思いをするんだなぁとつくづく。

そんなこんなで引っ越し準備期間の最中、二日間の修了記念旅行が終わりました。
去年、一年生として同行した旅行と比べてどうこうといったことは考えておらず、
なんというかいろんな意味で去年の旅行とは
別物と言える旅行だったんじゃないかなと思っています。
それは、

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