#3440

異形の発想


ゲームのプレイ日記


ついに来たピクミン3発売日。
発売日にしてなんとか、ストーリーモードの初周をクリアすることができました。
以下、ラスボス含む壮絶なネタバレが続くので
購入済みor購入予定でまだそこまで到達していない人は読まないことを推奨します。

かかった日数は36日、犠牲581匹、プレイ時間7時間04分、
回収したフルーツは66個中38個。
今作は故郷の惑星を救うためにフルーツを持ち帰るのがもちろん主な目的ですが、
主人公たちが不時着した際に紛失した“ワープドライブ・キー”というものがないと
ワープ航法を使うことができず、故郷に帰れないということで、
物語の後半はそのキーアイテムを追うことになり、
最終的にはそれを手に入れた時点でクリアということになるようです。

『ピクミン2』ではお宝を10,000ポコまで集めると一旦エンディングが流れ、
その後全回収すると新エンディングが見られるという仕様でしたが、
今作では一定数のフルーツを集めてさえいれば、
全回収していなくてもクリアになるようです。
当然、フルーツ回収数はスコアとして記録されるので、
大いに越したことはありません。
また、一定の種類数を集めないといけないような感じはします。
『ピクミン』でも必須パーツ以外を見逃してもクリアにはなるという仕様だったので
今作もどちらかというとそのシステムに近いです。

“ワープドライブ・キー”は、ある異星人が拾ってしまったという情報を入手すると、
ドレイク号のクルーたちは、そのメモの持ち主、
“キャプテン・オリマー”なる人物を探すことにします。
メモを頼りに“交わりの渓流”の頂上に可能性を見た一行は、
羽ピクミンの力を借りてなんとかその頂上へ。
ここで登場したボスはかなりの強敵だったのですが、日没寸前に倒すと、
青いビーコンに細長い顔、無口だけど食いしん坊な怪しいキャプテンと出会います。
ところが彼は死んだように眠ってしまっているので、
仕方なくその晩はドレイク号に泊めてあげると、
なんと翌朝、そのオリマー、もといルーイとかいうホコタテ星人は
これまでに集めた食料すべてを持ち去って
“再開の花園”の奥深くへ逃げてしまいます。

ここからが驚きの連続でした。
ルーイが逃げ去った先にいた原生生物“ヌマアラシ”は、
おそらくピクミンシリーズ史上ダントツで大きな生物。
目分量で言えばクイーンチャッピーの4倍くらいでしょうか……。
ケダマグモ初登場シーンもなかなか驚かされましたが、
こっちもかなりのものでした。言うまでもないですが犠牲多数。

なんとかヌマアラシを倒してルーイを引っ捕らえると、
ここで初めてコッパイ星人たちはこいつがオリマーではないということを知ります。
じゃあ本物はどこにいるんだと尋問すると、
新しいエリア“哀しい獣の塔”にいるとのこと。

いかにもピクミンらしくないエリア名に最初は違和感を覚えました。
着陸してみると、目の前には不自然に広い空間と、ほぼ一方通行の狭い道のみ。
広間には何もなさそうなので狭い道を突き進んでいくと、
まもなくキャプテン・オリマーとおぼしき人が倒れているのを発見します。
さっそく運んで介抱か……と思いきや、
突如、金色のゼリー状の物体が現れたかと思うと変形、
それは一言で言えばエイリアンのような外見の謎の生命体が、
オリマーを吸い込んでしまうではありませんか。
およそピクミンシリーズの世界観に合致しない目の前の風景に
プレイヤーの自分すら最初の一瞬あっけにとられていました。
……なんと、『』のラスボスは“人型の生命体”なんです。

最終面はこの謎の生命体から逃げながら、
オリマーを運びつつ道を切り拓きドレイク号まで戻るのが目的となります。
謎の生命体は巨大なゼリー状の物体となってこちらに迫ってきて
なんとしてもオリマーを奪い去ろうとするので、
こちらは眠っているオリマーをピクミンで運びつつ逃げなければなりません。
ゼリー状の物体が狭い通路を迫り来るだけでも相当に怖いのに、
ここでは割と容赦ない配置で原生生物や謎解きが道をふさいでいます。
しかもフルーツは一切ないため、日数の余裕は減るばかり。
オリマーを連れ去られてしまうと即座にその日は終了となってしまいます。
なんというか、本当にピクミンらしくないステージだなと。
それでいてとんでもなく高難度という。

ただし、一度開拓したルートが元に戻ることはないため、
トライアンドエラーを繰り返せば少しずつ奥まで進めるようになってきます。
手間はかかるもののショートカットになるルートもいくつかあるので、
それを一日かけて開拓して、翌日に賭けるという作戦も考えられます。
そんなこんなで苦心の末ドレイク号前の大広間に戻ってくると、
後ろから追ってきた謎の生命体が変形して、
人型となって目の前に立ちはだかりました。

『ピクミン2』のラスボスが“人間のように機械を使いこなす巨大昆虫”だったので、
続編が出るとしたら“人そのもの”が出るんじゃないか、
というのは、例の特設サイトでも言われてきたことだし、
自分自身も『ピクミン2』クリア直後にそんなことを散々考えていました。
それから月日が経つうちに、そんな世界観を無視した設定はありえないだろうと、
人型説は自分の中で廃れていき、2009年頃には
そもそも予想なんてしない方がいざ発売したときに面白いだろう、
と考えるようになっていきました。

“謎の生命体”という設定であるとはいえ、
ピクミンというゲームでまさかここまで直接的に“人”が敵になるとは……。
他のゲームシステムは平凡なユーザーの予想を敢えて裏切る形にして
インパクトを与えたという印象がありましたが、
ラスボスだけは、「え、これで良かったの?」という、また別の驚きがありました。

要するに何が言いたいのかというと、最終面のこの構造というのは、
『ピクミン2』発売後から続編を延々待っていた人たちへの
制作側のプレゼントだと思うんですよね。
今の時代、ビギナーにも分かりやすいゲームにするのはもはや当たり前だし、
ユーザーの手前味噌を任天堂のような大企業が貰っていくとも考えられません。
でも、この最終面だけは、ピクミンの従来の世界観よりも、
やり込みたいユーザーが楽しむために作られたような気がしてならないし、
もっと言えば『ピクミン3』が発売したらこんなのがいい、
というユーザーの淡い夢を制作側が手探りで実現しようとしてくれた、
そんなにおいさえ感じられると思うんですよね。
ちょっと手前勝手すぎる解釈かもしれませんが、
とにかく異星人や異形ななにかを妄想したことのある自分にとっては衝撃的でした。
ラスボスの“アメニュウドウ”という名前から推測する限り、
『ピクミン2』で登場した“アメボウズ”となんらかの関連があることは明らかです。
デメマダラ、ショイグモときてまさかアメボウズが来るとはなぁ……。

なんだか上手く表現できないままにだらだらと書いてしまいましたが、
自分はこういうピクミンの世界観が好きなんだと改めて実感したという話です。
この最終面だけで最終的に250匹近くの犠牲が出て、
しかもそのうち170匹はラスボス単独による犠牲という
ピクミンにとっては悲惨なラストスパートでしたが、それでも楽しかったなと。

明日からは“ミッションモード”に手を付ける予定。
思う存分新しい操作感に慣れたら、本編はまた近いうちに再挑戦したいところです。

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