#4492

東京博物館めぐり一人旅 #1


今日の出来事 文化

ゴールデンウィーク3日目。
地元の気温は14度で曇ときどき雨。

大学時代から度々空想していた一人旅行計画をついに実行する日が来ました。
その意味では本当に長い伏線を経ての実行ということになるのですが、
何故高い金を出して旅に出るのか、と問われたときに自分の中に明確な答えを持っているわけでもなく
むしろその答えを旅先に求める、いわゆる「自分探しの旅」が今回の目的でした。
普段の生活だけがこの世のすべてじゃないということを確かめたかった、
そんな気持ちが発端にあるのではないかと思います。

当初の旅行計画は (先日にも書いていますが) 東海道線を横断するくらいの規模でした。
また代替案も東北をぐるっと回るくらいの規模があり、
いずれにしても4泊以上は必至だったのですが、
スケジュールを調整していくうちにそれが現実的でないらしいことがどんどん分かってきました。
場所を絞り込んで、かつ贅沢にいろいろな分野を囓りたいと思ったとき、
やっぱりそうなれば東京が一番便利だし充実感もありそうだな、と。
かくしてゴールデンウィーク前半は、2泊3日東京の旅へ出掛けることになったのでした。

今回のコンセプトというか重視したかったのは、
東京を縦横無尽に駆け巡っている電車の各線に乗りまくって雰囲気を味わうこと。
撮り鉄の悪いイメージから今まで公言するのは避けてきましたが、
実は自分は電車そのものは昔から好きで、今回の旅行計画ももはや電車移動計画がメインでした。
東京駅なんてこの国のあらゆる場所の起点になっていると考えただけでワクワクするし、
今回はそれを時間無制限で体験するまたとないチャンスなのではないかと。
都民にしてみれば普段当たり前に足の代わりになっている各種鉄道を「楽しむ」だなんて
おかしいんじゃないかと思われるかもしれませんが、自分はそもそも電車に乗る機会がほぼ無いので、
そういう意味でも普段の生活とは乖離した、“旅らしい” 要素のいわば主要科目がこの電車でした。
(※編集注:以下、この連載で掲載する電車の時刻表画像はiOSアプリ『乗換案内』からの引用です。)

*  *  *

2016-05-01 13.21.09
東京旅行一日目。03時就寝09時半起床。
関東地方は地元よりは暖かいだろうという目論見から軽装で支度をしていたのですが、
地元は室内にいながらも不安を覚えるほどに肌寒く、
本当に大丈夫なのかと思いながらもコーヒーを飲み、最後の持ち物チェック。
準備は前日夜に猫に邪魔されつつもほとんど完了していたので、その最終確認をさらっとしてから
ポツポツと雨の降る中自転車で最寄り駅へと向かいました。
2013年によく使っていた駅構内のコンビニに久々に入り、新幹線内で食べる軽食を調達。
昨日買ったばかりの切符を取り出して改札をくぐり、滅多に行かない新幹線ホームエリアへ。
出発時間より20分ほど早くプラットフォームに出てみると、
自分が乗るのと同じ新幹線「とき」が停車していました。
こんな大きな鉄の塊が10両も繋がったまま時速300kmで走るなんて
よくよく考えれば恐ろしいというか凄いというか。

まもなく停車していた新幹線は走り出し、すぐに自分が乗るべき同じ型の新幹線が到着しました。
学校のカレンダーでは連休最終日ということもあってか混雑度はさほどでもなく、
もとより自分は指定席なので他人とぶつかることは皆無のまま席に座ることができました。
2016-05-01 10.58.25
始発では周りは静かでしたが2駅ほど通過すると子連れの親子も入って来て少し車内が賑やかに。
昔はゴールデンウィーク帰省特有のこの雰囲気は好きではありませんでしたが、
今はまぁ、泣き叫ばない限りは許容範囲かなと思えるようにはなってきました。
むしろ、子どもって本当に直接的に感動を言葉にしてくれるのでそれに救われるというか、
代わりに言ってくれてありがたいと思う場面も。
越後湯沢駅前に上越新幹線は長いトンネルを通り、抜けるとすぐに高速道や在来線が立体的に交差した
物凄く高い場所からの景色が一望できる場所に出るのですが、
いい歳した人間がそれを声を出して喜ぶのは憚られても、
後ろの席で子どもたちが「うわぁーっ」と言っていると、
自分の代わりに喜んでくれた気がしてなんとなく嬉しい気分になるんですよね。
後半は眠気も冴えてきたからか久々に読書が捗りました。

ちなみに上越新幹線って何で新潟県上越地方 (本島新潟県のうち上越市などの南西エリア)
を通らないのに「上越新幹線」なんだろうという素朴な疑問が前々からあったのですが、
上越新幹線の「上越」って群馬県広域を指す上野国 (こうずけのくに) と 越後国を合わせて
こう読んでいるそうで。上毛高原駅の “上毛” も同じようなルーツのようです。
そういえば群馬県って何度も通過しているけど止まったことは一度もないなぁ……。

2016-05-01 13.37.08
大宮駅に到着する辺りから急に暑くなってくると、
同時に住宅街の密集度が明らかに濃くなってきていよいよ都会っぽい雰囲気に。
大宮→上野と経て、新幹線は遂に日本のど真ん中東京駅へ到着しました。
現地のこの日の最高気温は24.8度。こんなに気温差があるものなのか……。
自分がここに来るのは2002年→2006年→2012年そして今回とこれで四度目ですが、
今まではほとんど別の目的地のための通過点のためだけに行っていたので、
ここを観光地として足を止めるのは今回が初めてでした。
丸ノ内口辺りで写真を撮りながらもしばらくうろうろしつつ、
一日フリーきっぷなるものを手に入れるべくみどりの窓口を探したのですが
この時点では買い方が分からず、仕方が無いのでSuicaに1,000円だけチャージ。
2016-05-01 13.50.55
自分が今回拠点に選んだのは品川駅最寄りのホテルだったので、
東京駅から一旦出たあと、また改札をくぐって在来線のプラットフォームへと歩きました。
なんだか特急列車と普通列車がごちゃ混ぜになったような車両編成に少し戸惑いましたが、
自由席車両を探して乗り込み揺れること数分、品川駅へ到着。
駅から出てすぐの歩道橋を渡ると
渡った先がすでにホテル施設と隣接しているようで、あとは案内板に従いつつも歩いていき
今回の拠点『品川プリンスホテル』に到着。
特に深い思いがあってこのホテルにしたわけではなかったのですが、
拠点は山手線の沿線であればあとは電車移動でなんとかなるだろうと思っていたこと、
今回の旅行計画を組むに当たって参考にしたガイドブック内で紹介されていたホテルとしては
このホテルが最大規模だったことからここにしました。
宿泊費と引き替えにホテルのルームキー (タッチ式のカード) を受け取り、指定された部屋へ。
2016-05-01 15.03.31

無料のWi-Fi接続サービスがあるということだったので一応iPad Airを繋いでみて、
自宅のローカルPCといつでも繋げられるようにスタンバイしておき、
しばらくベッドの上でぐでーっとしたあと、バッグをひとつ置いて外に出ました。
ホテル内で改めて23区内の電車が乗り放題になる一日フリーきっぷの購入方法を調べてみると
在来線指定席券売機で買えるとのことで、品川駅中央改札前の券売機で今日の分のきっぷを買い、
さっそくそれを使って京浜東北線に乗って最初の目的地、上野駅へ。
東京で行きたいところはどこかと言われて真っ先に思い浮かんだのは、
2012年東京旅行で入口前を通過しながらも行けなかった上野の『国立科学博物館』。
この日は “恐竜博2016” という企画展が開催されていたので、そちらの入口へ向かいました。
入口はさほど混んではいなかったものの、入口をくぐると進路方向を埋め尽くすほどの人の数。
上野動物園やスカイツリーは混んでいるんだろうなーと漠然と想像していましたが、
国立科学博物館がここまで混んでいるとは思っていなかったため若干の戸惑いも感じつつ、
人の流れにそってじりじりと進んでいきました。

2016-05-01 15.47.05
まぁ、混雑しているとはいえみんな一様に立ち止まらず進んでくれるので
観賞に支障があったのかと言われると、それほどでもなかったのですが。
企画展は、どう見てもミニサイズの恐竜だけど実際には恐竜としては分類されない
「アシリサウルス」の化石展示に始まり、
まだ花が地上に存在しなかったころに登場した裸子植物を食べる恐竜「チレサウルス」の化石、
コウモリのような発達した飛膜で飛ぶ新種「イー」、
そして水棲恐竜であることが最近の研究で明らかになった巨大恐竜「スピノサウルス」の実物大展示。
スピノサウルスの展示会場には有名なティラノサウルスの化石も展示されており、
両方が比較できるようになっていました。スピノサウルスの方が少し大きいようです。
さらに進むと、発見が稀な幼生恐竜の化石、羽毛を持つ恐竜「クリンダドロメウス」など、
最近発見された新種をメインに展示が続いていました。
第一会場の最後には、ここまでに見た展示物を復習できる構成になっているミニシアター会場が。
全体的にコンセプトもすっきりまとまっていて非常に分かりやすいです。
さすが科博、万人向けながら子どもでも覚えやすい構成にするために骨を折っているんだろうなぁ。

2016-05-01 16.36.15
第二会場に進むと、化石発掘現場の実際についての展示や、クリーニング作業の実演がありました。
恐竜の化石は一体掘り出すのにおおよそ10,000時間かかるんだそうです。
今でも北海道でとある化石の発掘が進行中で、
地元大学生のボランティアなども手伝っているんだとか。
手塚治虫『ブラック・ジャック』の作中でヘルニアの少年が化石を一人で掘るストーリーがありますが
現実世界で一人で化石を完全に掘るとなると途方もない作業になるんですね……。
第二展示会場からミュージアムショップに直結している順路を出ると常設展前広場に。
国立科学博物館は「日本館」と「地球館」という二つの常設展エリアがあるのですが、
とりあえずスケールの大きさを優先して地球館から入ってみることに。
『すべては原子でできている』というメッセージから始まる常設展の1Fは、
原子の空間をくぐっていくと「地球史ナビゲーター」(参考動画)という
円形の部屋の壁全面がスクリーンなっている広い部屋があります。
円全体が宇宙の誕生から現在までの巨大な時計になっていて、
スクリーンには数秒ごとにその時代の節目を表すアニメーションが映し出されています。
2016-05-01 16.39.05

アニメは徐々に右に進みながら宇宙・生命・人間の歴史がそれぞれ進歩していき、
スクリーン下の展示物もそれに連動してライトアップされながら並べられているという仕組み。
宇宙の誕生、原子の誕生、カンブリア爆発、隕石の衝突、氷河期、ヒトの進化、現代社会……と、
三本のスケールで壮大過ぎる時間を10分間で一周してしまえるこの部屋は、
アニメも万人向けで飽きの来ない仕様。
正直もうこれだけでお腹いっぱいに思えるくらい自分にとってはこの展示がツボでした。
生物学、化学、宇宙論、世界史などなど自分の中に断片的に漂っていた専門知識が、
一気に目の前で繋がってくれたときの目が覚めたような爽快感というか、達成感というか。
各学問をもっと広く囓ってから来ればもっともっと強い多幸感を味わえたのではないかと思います。
実は行きの新幹線内では『生命70億年全史』(リチャード・フォーティ著/渡辺政隆 訳)
を読んでいたのですが、これが思いがけず良い予習になってくれたのも
今回の展示を味わうのに加勢してくれたんじゃないかと思います。
ちなみにこの展示は1時間に1度だけスペシャルタイムなるものが発生するようで、
自分が現地にいたときは出会えませんでした。

次に進むと、あらゆる剥製や標本などを網羅した生物多様性をテーマにした部屋に到着。
動物界 (魚類から陸上動物まで) はもちろん、植物界、原生生物界、黄色生物界、菌界、
そして原核生物まで、さながら立体的な生物図鑑のように円形に並んでいました。
また少し外れたコーナーには
上野動物園で数年前に亡くなったパンダが剥製になって展示されていたりも。
こういう風に動物園から剥製にして欲しいという依頼が方々からあるようで、
展示されている以外にも博物館には膨大な数の剥製が保管されているんだそうです。

2016-05-01 18.00.13
さらに進んで1F最後のコーナーへさしかかったところで、
「本日は18時をもって閉館となります」というアナウンスが。
おかしい入館は確か15時半頃だったはずでは……と思って時計を見てみると17時半過ぎという。
まだ日本館にも入っていないどころか地球館の他の階すら見ていない現状に、
1時間半ですべて回れると思っていた計画当時の浅はかさを感じつつもミュージアムショップへ。
せめてものガイドブックを買っておけば補完にはなるだろうから……
と思ってみてみると、まさかの完売&再入荷未定。
ちなみに付近のコーナーを『クマムシさん』という謎キャラクターのぬいぐるみが占拠していましたが
まさかクマムシで思い出補完するわけにもいかず、何も買わずに退店しました。
上野動物園もこの時点で最終入館時間を過ぎていたため、
予定では次の次に行くつもりだった東京スカイツリーを目指すべく、地下鉄へ。

浅草に到着するとすぐに浅草橋の先にある謎のモニュメントが目に付きましたが、
東武浅草駅はすぐには見つけられず戸惑っていると、
背後に立派すぎてデパートと見紛うばかりの駅を発見。
地下鉄と同じように例のフリーきっぷで改札を通過すると通れずにまた戸惑ってしまいましたが、
どうやら私鉄は対象外のようで、仕方なくSuicaを消費して通過しました。
1駅のためすぐにとうきょうスカイツリー駅に到着。
2016-05-01 18.19.41駅舎がスカイツリータウンと融合しているようなので、まずはツリーを見るべく一旦屋外へ。
少し離れて背後を振り返ってみると、まさしく634mの塔がそびえ立っていました。
登ってみたいが果たして混雑度はいかほどなのかと、
東京ソラマチを見るついでに展望台乗降口を探していると、4Fの屋外施設に到着。
もうこの時点で広場一帯に行き交う人の波。遙か向こうまで続く人の列。なんだこれ。
さらに進んでみると、どうやら今の列は当日整理券を手にした人たちの列らしい。
整理券配布列は空いていたので受け取ってみると、今から整理券を手にする人の集合時間は19時。
さらにそこから1時間ほど待つ可能性がある、と。
もうここまで来たら登らないのも格好が付かないしスケジュールはとっくに瓦解しているしいいや、
と半ばやけくそになりつつも19時を待ちながらソラマチを歩いていると、
偶然にもスカイツリーがライトアップされますというアナウンスを聞き、4Fからそれを眺めていました。
集合時間の25分ほど前に指定された場所へ。とっくに19時集合組の列ができていました。
そこからはもうひたすら待つこと約50分。屋外の巨大な列の先頭に来たかと思えば
今度は巨大なホール内を迷路のようにうねっている室内待機列に入り、
そこを突破したかと思えばまた同じようなホールの最後尾に並ぶという……。
時間当たり1,000人くらいは来ているんじゃないかこれ……。


実は計画の段階でも地元知人には「混んでいるだろう」と言われ続け、
まぁ自分でも首都の新名所とあればある程度混んでいるだろうなという想像はしていました。
が、その混雑具合が想像できなかったし、
想像できない隙になんとなく自分の望み通りになるだろうと楽観していたのも事実で、
何よりも「東京スカイツリー 一日来場者数」で検索をかけると
4位に個人ブログが『開業3年で来場者前年割れ、岐路に立つスカイツリー』
5位にNAVERまとめの『スカイツリーにお客が来ない・・。』
といったネガティブ意見が目立つんですよね。
これが楽観的な気持ちの後押しになり、現実から目を逸らす原因になってしまった反省はあります。
なんというかキュレーションメディアというものは
「自分が思っていたことは自分だけじゃなかったんだ」と安心するためだけのメディアで、
「知らないことを知るためのツール」にはしない方がいいんだなぁと。
まぁ今回に関して言えばそもそも検索フレーズがマズかったという面もあり、
いつでも適切な検索フレーズを選ぶことができるとは限らない、
というネット依存の危険性の方が浮き彫りになっている感もありますが。
先に挙げた個人ブログも中身をちゃんと見れば連日行列であることにはちゃんと触れているわけで、
ちゃんと読み込んでいれば解決できた問題かもとも思います。
スマホから軽く検索するときは検索結果に出る概要しか読まないことも間々あったし、
それって結構危険なんだなぁと外に出てみて改めて実感。

2016-05-01 19.52.01
と、横道逸れましたがともあれ整理券を受け取ってから約90分を経てついに展望台エレベーターへ。
エレベーターはややゆっくり進みながら、
東京の四季を表しているというイルミネーションが頭上全面にキラキラと散らばっていて、
なかなか良い非現実感を出していました。
300m辺りを過ぎると正面ガラスから夜景が見えて歓声が上がったりも。
約1分ほどでフロア350に到着。
1,000人/時間突入する人々が時間制限の無い展望フロアに溜まっていないはずもなく、
エレベーターのドアが開いて目の前に広がったのは素晴らしい東京の夜景……ではなく、
謎の窓ふき集団によるパフォーマンスとそれに群がって視界を埋め尽くす人だかりでした。

窓拭きを観に来たわけではないので、さらに1,000円ほど払って特別展望台のチケットを入手。
フロア445へ続くエレベーターへ乗って出ると、
さすがに夜景を眺められるくらいには人も少なかったため、
窓の一枠を占拠してしばらく眺めていました。
2016-05-01 19.55.33
ちなみにパンフレットによると、昼間なら横浜ランドマークタワーまで見えるそうです。
さらにその先の富士山も見えるんだとか。日光も見えるとありますが本当なんですかね。
いつか昼間に双眼鏡を持ってリベンジしたいところですが……
この混雑状況がもう少し緩くなってきたらですね。いったい何年後になるんだろう。
隅田川花火大会や初日の出は特別チケットを販売するとのことですが、
競争倍率がどのくらいになるのか想像すらできないなぁ。いやーすごい。

一周ぐるっと回ったあと特別展望台を降り、帰りのエレベーターでフロア345へ。
特別展望台 “天望回廊” はフロア350から445に登り、ぐるっと坂道を登ってフロア450に行き着くと
そこから普通の展望フロアであるフロア345に降りてきます。
天望回廊に行かない人はフロア350からエスカレーターで順番に降りていって
フロア345で特別展望台ルートと合流、フロア340でソラマチ5Fに降りるといった感じ。
不必要に人を立ち止まらせないようにするための工夫なんでしょうが、なかなか複雑です。
このうちフロア345にショップがあるので、自分はここで一旦お土産を買いました。
お帰りロビーはさすがにそれほど待たされずエレベーターに乗り込めました。
帰りのエレベーターは天井の半分がガラス張りになっており
下りながらツリーの支柱を眺められ、これもなかなかインパクトがありました。
エレベーターで感動したといえば先に挙げた横浜ランドマークタワーで
2002年に「世界一早いエレベーター」を体感した経験があり、
あちらは文字通り体感するエレベーターでしたが、こちらは視覚的な楽しみが大きいのかなと。
雰囲気代だけで約3,000円+待ち時間90分というのは
一人旅的には割に合わないのは間違いないのですが、まぁ全国一の新名所を体感できたしいいか。

東京ソラマチまで降り、流石にお腹が減っていたのでレストランエリアに足を運び、
どこか空いてそうな場所を探していると、旨そうな海鮮丼を並べてある和食屋を発見しました。
ということで『江戸味楽茶屋そらまち亭』という東京ソラマチ7Fの店に入り、海鮮丼定食を注文。
どうやらここでは無料サービスとして18時半と20時半と寄席をやっているそうで、
自分が入店したときにちょうど開演中でした。
落語界隈に興味の無い自分としてはこれがちょっとイマイチだった感は否めないのですが、
海鮮丼はさすがに値段相応においしかったです。脂の乗り具合とか凄い。
丼の締めに残りのごはんにだし汁を投入して雑炊風にいただくことができるのですが、
その汁がなかなか旨かったです。ただやっぱり寄席はちょっと……アレかな……と。
開演中は注文不可とも書いてあるし、かなり空気読めない入店だったんじゃないだろうか。
やっぱり飲食店も事前に調べて行くべきだったかも。

2016-05-01 21.54.34
このあとは都立現代美術館に行く予定だったのですが到底行けるような時間でもなく、
この日は一人酒でほろ酔い気分のまま品川駅へ。
山手線ってとにかく混んでるイメージでしたが本当にこんな時間でも混んでるんですね……。
夜風で酔いが少しずつ醒めていく品川プリンスホテルの巨大すぎる敷地に入り、
構内のコンビニでこれまた過剰な人混みの中、バッテリー残量スレスレのiPhoneを救うべく
ACアダプタ付き充電器とついでに飲み物を買い、ホテルへ帰還しました。
就寝時間よりも3時間ほど早く帰ったのは一応いつもの作業を旅先でもできるように、
という計画当初の目論見もあってのことでしたが、
こんな気分で作業が捗るわけもなく、しかし酔いが中途半端だと眠れない自分の特性もあって
一日目の夜は延々眠れず02時までベッドでゴロゴロしながらブログ下書きをまとめていました。

一日目で気付いたのは、少なくとも作業をする目的としてのタブレットは要らないということ。
今回もほぼリモートのためだけにiPad Airとbluetoothキーボードを持っていきましたが、
現地に着いてこうして自由時間を確保してみて、
「作業をしたい」という気持ちはまったく感じなかったし、その必要性も感じませんでした。
タブレットに限らず、スマホ以外の日常生活の代替としてのアイテムは
基本的に一人旅には不要ということが今回の旅でよく分かりました。
そしてむしろ必要だったのがスマホのバッテリー容量。
旅行前日に八代目機種変を断念した話を書きましたが、あれは実行した方が良かったのかも。
iPhone 5s単体では到底旅行一日分をカバーできるとは言えず、
また言うまでもなくこの旅行は各種乗り換え案内アプリなどスマホが無ければ成り立たないわけで、
見知らぬ土地でのバッテリー切れは自分にとっては詰みを意味しています。
また電車内ではスマホが無いと何かと目のやり場に困る場面もあり、
その意味ではメイン機のバッテリーに余裕を持たせることは思ったより重要なのかなと。
しかも今回は前日に買ったバッテリーを持ってきたまでは良かったものの、
バッテリーそのものを充電する手段を用意し忘れてしまったのが大きな痛手でした。
最初からACアダプタ一体型の予備バッテリーにしておくべきだったなぁと。

しかしそんなことよりも最大の誤算はこのスケジュールの崩れっぷり。
まぁ、日頃から「予定は破壊するためにある」と言わんばかりの生活を送っている自分にとっては
スケジュールが崩れること自体は想定内なのですが、
これほどまでとは思っていませんでした。
特に最終入館時間を組み入れていなかったのが大きいかなと。
一応調べてはいたのですが、「何時までにここを出ないと後に差し支える」
という意識はまったくありませんでした。そもそも科博だけで丸一日過ごせるレベルだし、
元々のスケジュールに無理があったのが是正されただけと考えることもできますが……
それにしては誤算の幅広すぎるだろうと。

まぁ、それはつまりひとつの施設を思う存分楽しめたということでもあるわけですが。
特に国立科学博物館の常設展は本当に良かったです。
ホテルに帰ってからさっそくもう一度行きたいと思ってしまったくらい。
先に挙げた本を読破してからまた東京に行く機会があれば、
科博はよっぽど他に行きたい場所がない限りはまずリベンジ候補に挙がると思います。

というわけで一日目からいろいろあった東京旅行でした。
二日目に続く。

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