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東京博物館めぐり一人旅 #3

ゴールデンウィーク5日目、東京旅行3日目・最終日、02時就寝09時半起床。
現地最高気温は24度。

昨夜はしっかり起こすな危険の掛札をかけておいたので掃除の人に入られる心配も無く、
とはいえ最終日に11時までぐっすり寝ているわけもいかないので
アラームで飛び起きて朝の支度と部屋掃除を軽く済ませ、すべての荷物を持ってロビーへ。
品川プリンスホテルでは宿泊費前払いの場合、
チェックアウトはルームキーを専用ボックスに投函するだけでOKという仕組みのため、
ロビーでは特に時間を取られずにすんなり出ました。
食事券が一枚余っていましたが、
ここで時間を使ってしまうと二日目までの三の舞になってしまうので朝食はカットして品川駅へ。
2016-05-03 10.30.00
三日目は本来なら六本木周辺をうろうろするつもりでしたが、
二日目までで回収しきれていないスポットのうち葛西臨海水族園だけは回収しておきたいと思い、
品川駅から東京駅で一旦乗り換えて臨海公園駅へ。
このときに使った京葉線がなかなかの曲者でした。
山手線などと同じ地上線かと思えばプラットフォームがかなり離れた場所にある地下ホームで、
まさかこれほど離れているとは思わず最初は東京駅でちょっと戸惑いました。
さらに、普通電車と快速電車が混在しているうえに、
特殊ダイヤ運行なのか乗り換え案内アプリ通りに電車が来ないという事態まで発生。
そのうえ、おそらくディズニーリゾート客と思われる人で電車内はとてつもなく混んでおり、
正直快適度で言えば京葉線はかなりイマイチでした。
なんとか葛西臨海公園駅へ辿り付くと、目の前は一面に広がる自然公園。
東京は公園が多い、とは聞いていましたが本当に広い公園が沢山ありますね。
昨日通過した木場公園も然り、一昨日の上野恩賜公園も、
むしろ自然一杯なはずの地元よりもよっぽど整備された綺麗な公園でしかも広い。
この辺は従来の偏屈な東京へのイメージを改めないといけないところかなぁと思います。
何しろ昔の自分と言えば東京は自然環境は皆無と思っていた節があるので。
2016-05-03 11.41.28
海に近いからかかなり風の強い架橋上は100本近くのこいのぼりがばたばたと泳いでおり、
さらに進むと葛西臨海水族園の入口が見えてきました。
さすが「臨海」公園ともあって海は近い、というかもう目の前にありました。
さっそく入口をくぐってみると……もうここまで来たらお察しのことかと思いますが、
まず魚よりも先に目に入ってきたのはとてつもない人混みでした。2016-05-03 11.43.44
ネガティブ意見から先に書いてしまうと、
今回の旅行で人捌けの効率の悪さが最も目立ったのがこの葛西臨海水族園でした。
みんな一様にスマホを取り出して写真を撮りたがるのは恐竜博やスカイツリーと変わらないのに、
何故かここでは立ち止まる人が非常に多く水槽に向かって垂直に列が出来てしまい、
先頭まで進んで見たら人を掻き分けて次の水槽の最後尾に並ぶ……という感じで
列が何本もできていました。
恐竜博と違って水族館はどうしても水槽の正面に立たないと見にくいので、
それでどうしても人の進みが良くないんでしょうね。憲法記念日で本格的に子連れが増え、2016-05-03 11.58.12
割り込み上等の子どもやベビーカーが増えたのもマズかったかも。
2010年に見た福島県の『アクアマリンふくしま』もかなりの混雑だった記憶がありますが、
あちらは進路に沿って水槽が物凄くワイドに延びていたので、
そのおかげでそんなに苦労した記憶もないのかなぁと今更ながら思ったり。
もちろん、福島の夏休みと東京のGWでは来園人数も大きく違うので一概には比べられませんが。
2016-05-03 12.28.58
それはさておき、葛西臨海水族園は主に「世界の海」「東京の海」という二大テーマに沿って、
いくつかのフロアに分けて順路を進んでいくことになります。
まずは入ると中型のサメが回遊する水槽があり、
さらに進んでいくと大きくひらけたところでは巨大水槽でクロマグロが回遊していました。
去年、謎の大量死がニュースになってもいましたがもうかなり持ち直したようです。
「世界の海」では七つの海それぞれに分けられた水槽で特有の種が飼育されていました。
どの海だったか忘れてしまいましたが
棒みたいなヘンテコな形状のヘコアユの群れが見ていてなかなかユニークでした。
さらに進むと「東京の海」のエリアへ。2016-05-03 12.54.33
東京の海といっても小笠原諸島などの島周辺も含むため太平洋広域が含まれるのですが、
その中でも少ない東京の干潟に生息し、
葛西臨海水族園が世界で初めて人工繁殖に成功したトビハゼが大きくピックアップされていました。
今でも東京湾周辺には干潟はあるそうで、潮干狩りなんかもできるんだそうです。
ムツゴロウなどと同じく、魚のくせに干潟 (陸上) でも生活する種で、
実際に飼育されている水槽では泥の上をパタパタと走り回ったり、
水中にダイブしたかと思うとスイーッと泳いでまた陸地に這い上がったりしていました。かわいい。
2016-05-03 13.16.27
やや早足で葛西臨海水族園を出て公園を歩いていると、
さすがにチェックアウト以降ずっと荷物を担ぎながら移動しているのは負担が大きいようで、
段々次を見たい意欲よりも疲労感の方が勝るようになってきました。
これはマズいと思いながら京葉線に乗り、延々歩いてなんとか東京駅の中心に到着。
次の目的地に向かう前にコインロッカーに預けられれば少しは楽になるかも……とうろうろしていると、
八重洲北口付近でズラッと並んだコインロッカーを発見。
が、見事に全部埋まっていました。その後いくつか見るも全部埋まっていました。
これはもう何処行ってもダメだなと諦め次の目的に向かうことに。2016-05-03 14.05.06
新幹線乗り場付近に手荷物預かりサービスがあればそれを使うのも手でしたが、
いざ発車前になって預かりサービスが行列にでもなっていたらどうしようもないので止めました。

気を取り直して次は六本木へ。六本木周辺は国立新美術館、森美術館、サントリー美術館など
いろいろな見所があるため少なからず期待していたのですが、
最初に入ろうとした森美術館ですでにチケットカウンター前を埋め尽くすほどの人。
どうやら森美術館の企画展と、隣接する東京シティビューで
『美少女戦士セーラームーン展』なるものをやっているそうで、その影響で混雑しているみたいです。
最終日に大行列に並ぶのはハイリスク過ぎるのでここは思い切って振り切り、
六本木は屋外展示のダマグモ……ではなくルイーズ・ブルジョワ作『ママン』を見て、2016-05-03 14.25.53
あとは店内をさらっと見て回ってすぐに駅に戻りました。
あとで調べて分かったのですが他にも沢山屋外展示品があるんだそうで、
それだけでも見てくれば良かったかも。


新幹線乗車まであと4時間を切り、博物館めぐりは打ち止めにして
ここからは完全フリータイム。ということで次は新宿へ向かいました。
本当は渋谷に行くつもりだったのですが敢えてこちらを優先したのは、
二日目に会った友人曰く、ここに是が非でも食べるべき旨いラーメン屋があるそうで、
そこまで言うなら食べてみようということで、そのラーメン屋へ行くためです。
ついでに新宿タワレコでも見に行けたらいいなーと思いつつ、
まずは新宿駅東南口すぐの雑居ビルにあるラーメン屋『麺屋海神』へ。2016-05-03 14.35.15
その日仕入れた魚の一覧が店の壁一面に張り出してあり、
それのあら炊きダシで作った塩ラーメンが目玉商品。麺はやや固めの細麺で、
トッピングはひじょうにシンプル。焼きおにぎり (へしこ焼き) が付いてくるのが特徴で、
麺をいただいたあとは残ったスープにこれを投入して割って食べます。
塩ラーメンのイメージのご多分に漏れずあっさり系。
自分はどちらかというと太麺こってり派なので今回は冒険といえば冒険でしたが、
あっさり系もいいなーと思える味でした。
大盛り無料だったので大盛りで注文しましたがあっという間に食べ終わってしまい、退店。2016-05-03 14.49.31
ちなみにちょうどこの日、池袋にも新店舗がオープンしたそうです。
比較的空いていたのはその影響だったのかな?
若い女性客が多いのが意外でした。魚介系スープが好きなら間違いなくオススメできます。

次にラーメン屋を出てすぐの場所にある新宿タワーレコードへ。
東京の音楽ショップの電子音楽コーナーを一度は見てみたいと思って
2012年の東京旅行で神保町周辺を彷徨っていたときは見事に空振りでしたが、
今回はまさか新宿まで来て外れるハズもなく。
びっくりしましたよ、10Fの一角すべてを現代音楽、エレクロトニカが占領しているんですもん。
しかも、そこに常に四人くらいのお客さんがいたのも個人的には救いでした。2016-05-03 15.07.30
この界隈を聴く人が自分以外にもこんなにいるのか、と。
エレクトロニカ棚をパッと見た感じ半分以上のアーティストは知っている名前でしたが、
知らない名前も沢山ありました。
エレクトロニカよりも現代音楽の方が多くあったのは意外でしたが、
これは新宿店の特徴なんでしょうかね。
調子に乗ってアルバムを3枚ほど買ってしまいました。
いつか渋谷タワレコにも行ってみたいなぁ。調べてみるとあちらの方が規模は大きいようです。

新宿駅から中央本線に乗って辿り付いた最後の観光スポットは秋葉原。
秋葉原にまつわる話はこれまでもいろいろネット経由で聞いてきて、
ざっくりと言えば「アングラ文化の聖地」的なイメージがどうしても拭えなかったのですが、
今回はその実際を確かめるためだけに向かいました。
2016-05-03 16.24.49
実際に目の当たりにして、思ったほどおおっぴらにアニメ文化を前面に出してるわけじゃないんだな、
というのが第一印象でした。
右の写真でもせいぜい目立つのはあみあみの広告にある女の子 (名前は知らない) くらいで、
まぁこのくらいなら許容範囲かなーといった感じ。
むしろ路地で目立っていたのは「ラジオ」「無線」「電気」といった名前を冠した
いかにも年季の入ってそうな電気屋さんが店先で売っていた謎パーツの数々でした。
これはその道の人が見たら唸りますね……。2016-05-03 16.53.43
自分はにわか素人なので時間惜しさにスルーしてしまいましたが、
例えばPCの自作パーツを揃えたいといった場合に秋葉原に来ると凄く楽しそう。

いつの間にか新幹線の出発40分前になっていたので、疲労感を抑えつつも秋葉原駅まで歩き、
今回の旅行で乗る最後の在来線、山手線に乗って東京駅へ。
さすがに疲れたので人の比較的少ない案内板の前でしばらく休んでいました。

今回の旅行では山手線、京浜東北線、京葉線、地下鉄丸ノ内線、地下鉄日比谷線、地下鉄銀座線、
地下鉄東西線、地下鉄大江戸線、ゆりかもめ、東武スカイツリーライン、中央本線、東海道線と
新幹線を除けば合計12本の電車を利用したことになりますが、ざっと振り返ってみると、
まずゆりかもめは高所をずっと走る路線ということもあって快適でプラットフォームも綺麗と
この中ではひときわ印象の良い路線でした。
また新宿から東京方面へ横断するのに使った中央本線 (各停) は、
この路線だけ目立って緑地の多いところを走るなぁ、という印象。2016-05-03 17.36.01
田舎の電車にも近いような雰囲気がありました。
山手線は発着音も分かりやすく、いくつかの駅はホームドアもあって安心感がありますね。
東京メトロも概ね同様の感想ですが、路線によって完成時期が違うからか
微妙に雰囲気が違うような印象も受けました。
地下鉄ホームは上下線が同時発着したときのインパクトはかなりのものでした。
と同時に、その電車が発生させているのか強風が凄いのと、地上と比べてかなり暑く、
夏場は大変そうなイメージです。逆に降雪時は地下鉄の方が気が楽なんでしょうかね。
2016-05-03 18.20.31
駅のプラットフォームはやっぱりというか東京駅が一番洗練されているイメージ。
丸柱にでかでかと番号と路線名 (新幹線の場合はマーク) を表示してくれているので、
ここを拠点に行き来しているうちに
ラインカラーとかどの線がどの方面へ行くのかとかが勝手に頭に入って来てくれます。
また、品川駅は比較的シンプルで出口に困らないのが良かったかなと。
天井がとても高いため中央改札の案内板が嫌でも目に付くし、
改札さえ出ればあとは右か左の二択で出ることができるんですよね。
全体的に広いため動きやすく、拠点駅としては利用しやすい駅だったんじゃないかと思います。
その点で言えば東京駅はもうありとあらゆる施設が融合しているので、
いつの間にかKITTEに入っていたり、地上にいるつもりが地下通路を歩いていたりと、
広すぎるため出口をしっかり把握していないと屋外に出にくいところはあるかも。
丸の内口は何度も往復したので少しは頭に入りましたが、
八重洲口の方は未だに怪しいです。あと京葉線ホームはやっぱり遠すぎる。2016-05-03 18.25.53
新宿駅も同じような感じで出口に迷いましたが、新宿駅の場合は出口にも番号が振られているので
案内板さえ見つけられればあとは迷うことは無かったです。

東京駅構内のお土産売り場でキャラメルたまごなるものを買って、
意を決して新幹線南のりかえ口へ。
一日フリーきっぷ併用で乗り換えって大丈夫なのだろうかと一瞬不安が頭を過ぎりましたが、
帰りの新幹線きっぷと一日フリーきっぷの同時投入ですんなり通過できました。当たり前か。
自分が乗るはずの新幹線が来る20番線ホームには東北新幹線はやてが止まっていました。
これに乗れば青森県まで行けちゃうんだから凄いよなぁ……。
2016-05-03 18.28.22
やがて自分が乗るべき新幹線が到着し、行きと同じ窓際の指定席に着席。
今度は行きよりも乗客数は少なく、横一列には自分以外の乗客はまったくいませんでした。
これ自由席でも良かったのかも……?
車中では東京駅で買った飲み物を飲みつつしばらくぼんやりしていましたが、
葛西臨海水族園からの歩きっぱなしでさすがに疲労が溜まっていたこともあり
大宮駅―越後湯沢駅間で軽く寝ていました。
そして21時過ぎ、地元駅に到着。
バスの時刻表を見ると20分後に出るとのことだったので、
駅ナカのコンビニでゴールデンウィーク後半分のお菓子を買い揃えてからバス停で待機。
22時ちょっと過ぎに久々の実家に帰ってきたというわけです。

三日間の総歩数はiOSアプリ『Moves』の計測によれば44,335歩。
特に三日目が一番多く、19,000歩以上歩いていたようです。
電車メインの移動でも、在来線の乗り換えはともかく私鉄や東京メトロへの乗り換えの場合
ホームとホームの間に結構な距離があるし、
立体的に入り組んでいるため階段の上り下りがとにかく多いんですよね。
今回二泊だったのでなんとかなりましたが、例えば五日間の旅だったとしたら
余裕を持って見て回れる代わり、休憩時間を多く取らないと体力が持たないかも。

この旅行のための出費合計は98,306円でした (Suicaチャージ全額、アルバム購入分を含む)。
当初予算が12万円だったのでそこそこ抑えられた方ではありますが、
自分が覚えている限りでもこれほど豪勢な出費をしてしまったのは
紛れもなくこれが過去最高でしょう。予約割引フル活用ならあと10,000円は抑えられそう。

お金は豪勢に使いましたが、結局最後まで時間を豪勢に使っているという感じはしませんでした。
二日目になって一日目に回収できなかった部分を回収しに行き、
そのために二日目の予定も崩れていくというピクミン初心者みたいな進行は
どうしても本当に羽を伸ばして楽しんでいるという実感は得られない……けれど、
閉館時間などの都合がある限りスケジュールを組まなければ始まらないのもまた事実で、
この辺のジレンマを払拭できなかったのは今回の旅の反省点かなと。
今回も一応三日目は半分予備日くらいのつもりで元々計画を組んでいたのですが、
結果的にその予備日に一番迷い箸で時間を食ってしまい、予備日の予備日が欲しいくらいでした。
行きたいところは一日一カ所に思い切って絞って、
あとは「行けたら行く」程度の候補を並べて基本は丸ごと自由時間、
くらいの組み方が良いんでしょうかね?

ただ、そんな風に時間不足を拭えないまま旅が終わったことで
「また行きたい」という気持ちが大きくなったのは確かで、
何よりも今回で一人旅という経験を一通り味わったので
次はもっと気軽に決心することができるのではないかと思います。
もう日常的な生活はいろんなマンネリや
時間がある限り何某かの実績が無いといけないといった固定観念に縛られていて、
「今はせっかくの旅行だから」とそういう気持ちにブロックをかける練習ができたのも良かったかと。
今回の旅行で、気分転換手段に旅行という選択肢を自分の中で確かに持つことができたのが
何よりの収穫だったと思います。
これで次はどこへ行こう、という気持ちが視野を広げるきっかけになってくれたらいいな、と。