#4546

良識の欠片


こんどの07月10日に行われる参議院選挙は、自分にとっては三回目の参加となります。
恥ずかしながら自分は二十歳を過ぎる前は当然のこと、
今に至るまで政治への興味は希薄であり続け、時事問題にもそっぽを向き続けてきました。
学生時代はそもそもお金を通じて社会と繋がるということが無く、
もっぱら消費するだけの生活だったので、まぁ興味が無かったのも当然かなとは思います。
しかし二十代も後半にさしかかって最近ようやく、
思っていた以上に国会で話し合われていることと自分の生活との結びつきが強いことを知り、
ニュースなどで流れてくる政治的判断に対して
「自分はこう思う」というような意見の種を生み出したいと思えるようになってきました。
が、今時点でそれはとても他人に見せられるような大きさにはなっていません。
こんな自分にも一票の権利があることは本当に有意義なのだろうかとつくづく思います。

そんな、今まで政治に無関心であり続けた自分が参院選のたびに思うのは、
そもそも「参議院」って何なの? という素朴な疑問。
高校生かよと笑われるかもしれませんが、今一度おさらいしてみます。

参議院の公式サイトから拾ってきた情報をまとめると、
三権分立社会の日本において、国会とは法律を作る場所 (であって国を運営する場所ではない)。
国民の代表である国会議員が国民からの請願や社会問題、時事問題、財政問題等々、
この国に関わることを話し合い、審議し、法律を作ります。
国会には衆議院 (任期4年・解散あり) と参議院 (任期6年・解散なし) の二種類があります。
衆議院で話し合ったことを参議院でもう一度話し合うことで、
より慎重かつ多面的に審議することができます。
(参考資料1:国会の基礎知識 – 参議院)
(参考資料2:参議院 – Wikipedia)

要するに参議院は法律を作るのに二回チェックする仕組みのうち二回目の部分を担っていると。
なんとなく高校時代の現代社会の授業風景を思い出してきたぞ。
……でも、ここで個人的な疑問なんですが、
今の日本は自由民主党が衆議院で過半数の第一党になっていて、
参議院でも自由民主党が過半数に限りなく近い議席をとっています。
ということは、与党が有利な議会である集議院で議決されたことを
もう一度与党が有利な議会で審議しているということになり、それって意味あるんだろうか、と。
党内の考えがそれぞれひとつしか無いなどと言うつもりはありませんが、
究極的には与党党首の考え=国会の結論になってしまうのではないかと。
参議院そのものの存在意義って今まで話し合われたことは無いのでしょうか?

ここから先は妄想の類になりますが、
例えば野球でいうところのセントラルリーグとパシフィックリーグみたいに
それぞれが完全に別個に運営しつつ、それぞれが異なる政党で構成されたら面白そう。
さらに言えば国会の構成もアメリカみたいに保守系と革新系でぴったり半々で分けておけば、
多数決の重みも出てくるんじゃないかなーと思います。
半々じゃなくても4派で4分の1ずつとか。
一時期参議院で野党が多数の「ねじれ」状態にありましたが、
案外その方が参議院がより注目されるようになって良いんじゃないでしょうか?

それにしても、上に参考資料としてリンクを貼った参議院公式サイトの請願リストを見てみると、
頭が回るくらい多岐にわたるいろいろな問題が国会では話し合われているのが分かります。
これらを国民の代表として意見を出さなければならない国会議員という仕事は
生半可な覚悟では出来ないんだろうなぁとつくづく思うし、
それに繋がる選挙は、少なくとも2010年時点の自分みたいに
その日の気分によって辞退しても良いようなものではないのだと改めて痛感します。

ともあれ、政治というものは自分にとってよく分からないものだらけで、
だからこそ調べ甲斐があり、好奇心をくすぐられるものでもあるものなのかなと
今回の公示後のニュースをいろいろと読んでいて実感しました。
メディアを賑わす社会問題の数々も然り、そもそも多数決の原則が本当に正しいのかどうかなど、
政治周辺で根本的なところからスッキリしない部分はやまのようにありますが、
こういう風に政治を知ろうとすることが社会を知るきっかけになっていくんでしょうね。

以前、このブログでは政治の話は書かないとか書いたことがありましたが今回書いてしまいました。
まぁ特定の政党についての批評とか公平性に欠ける話じゃなければいいか。