#4602

丸字癖


世の中に「自分の書く字は美しい」と自負できる人がどれくらいいるのか知りませんが、
少なくとも自分はそれに当てはまらないと思っています。
子どもの頃から何かしら書くことは日常的に行ってきたわけですが、
親の癖字が遺伝したのか、それを見て自分が覚えたのか、
我が家の伝統的にやや丸っこい字を書くのが自分の癖になっています。
小学校時代はよく女の子っぽい字だと茶化されたものでした。
それなりの年月を経て今はそこまで丸くなくなったと思ってはいるのですが、
しかし今度は急いで書く機会が激増したおかげで、
急いでズバババと書くときの雑な字がデフォルトになってしまいつつあるのが悩みの種です。

そんな書字の話題。
今日、たまたま仕事で比較的丁寧に字を書かなければならない場面で、
どうしても字のバランスが取れないことに苛立ったのがすごく印象的だったので
備忘録がてら自分の苦手な字形を考えてみたいと思います。

というわけでまずは常用漢字から苦手そうな印象のある漢字を拾い集めてみます。
(参考資料:常用漢字一覧 – Wikipedia)

・1年生:雨、女
・2年生:弱、心、図、南、母
・3年生:医、員、歯、商
・4年生:器
・5年生:逆、興
・6年生:胸、鋼、就、郵、卵
・中学以降:彙、凸、凹、患、臼、駆、璽、粛、爽、匹、喩、離

特に普段から使うような感じでペンのスピードが落ちるのは小学2年生の漢字に多い気がします。
特に「心」が苦手で、今回ブログに書こうと思ったのもまさのこの漢字がきっかけでした。
おおまかな傾向として、画数が多くなればなるほどバランスは取りやすくなるんですよね。
だから同じ「心」でも、それ単体や「必」がもっとも難しく、
「恋」になるとまぁそれよりはマシかという印象になり、
「愛」になるともはや「心」の字形の難しさには特に注意を払わなくても書けるようになります。
誤魔化しが効くからなんでしょうかね。「密」なんかは画数が多くても厄介な字ですが。

あと、こうして見ると字の一部が何かに囲まれているような字形が苦手な傾向にあるような。
くにがまえの「図」「困」「因」等はまさに筆頭で、
中に入っている漢字は難しくないのに、あらかじめ枠を書いてその中に収める、
という制限が付くだけで厄介な印象になるのはとても不思議。
同じ理屈で「歯科・医科」と書くときも非常にしんどいです。最悪バランスが崩壊することも。

「員」はこの中では厄介な要素が無さそうなイメージがあるかもしれませんが、
個人的には「口」と「貝」の大きさのバランスを意識しなければならない、
面倒くさい漢字という印象がどうしてもあります。
大きさが同じだとか、上の部首が大きくて下の部分が小さいというものなら
全体のバランス的に理にかなっていると思うのですが、
「員」のように下の方が大きい漢字は少数派でもあるからか、どうしても違和感があるんですよね。
そこに未だに慣れきっていないのかも。

それから、なんだかんだで小学校時代の苦手意識が未だに生きているような実感もあります。
当時なかなか書けずに劣等感の原因になっていた「就」「郵」「興」辺りが特に。
こういう苦手意識って、日常生活で書いているだけでは多分一生直らないんだろうなぁ……。
小学校卒業後10年以上経っている今、練習したところでそう簡単に直るのかと言われると
それもちょっと怪しい気もしますが。

逆に、囲まれてさえいなければ、一方向または二方向に向かって
規則的に線を書くタイプの字形は結構綺麗に書ける傾向にあります。
「糸」「建」「旅」「集」「浅」「修」辺りは書いていて結構楽しかったり。
あと意外と「義」「識」といった字形はバランスが取りやすいように感じます。

とまぁ、いろいろと羅列してみたわけですが。
やっぱり字を書く機会が仕事上はあると言ってもこの文章がまさにそうであるように
自分はPCでのタイピングが圧倒的に多いので、
昨日書いたような語彙力の問題に書字力が追いついていないもどかしさもあるんですよね。
とにかく読めるんだけど、書けない。書けるんだけど、ヘタクソ。
そんな危うい国語力もいつかは見直さなければならない時機が来るのかなぁ……。
前にも少し書きましたが、オフの作業でもアナログノートを活用できれば
この辺の問題も進展しそうな気はするんですけどね。
図形付きのアイデアなんかはテキストエディタでは限界があるというのはつくづく感じているので、
導入する価値はあるとは思っているのですが……。
着想メモが定着まで数年かかったように、
思い立ってもそれが日常になるまでは相当の時間がかかると思った方が良さそうです。