#4633

名も無き星の冒険 -後編-


中編からの続き。

【#014 うがわごい・ロトジェエスルス/Ugawagoy-Rotje Eslus】


ファーストインプレッションとして最後に紹介するのは、
乾いた土地でありながら海の面積が非常に広い惑星うがわごい・ロトジェエスルス。
最初の着陸地点では鉱石が豊富にあり、
その鉱石に紛れてアブルミン・パールというレアそうなアイテムを発見。
採取してみるとその瞬間にセンチネルが警戒態勢モードになったので宇宙船で逃げるのですが、
いくら逃げても警戒態勢は解けないため、覚悟を決めて戦いやすい高台に着陸して応戦しました。
なんとか撃退して周囲を改めて散策していると、今までに見たことのないほどの動物の大群が!
ここで初めて空中に浮く魚のような動物や、プレイヤーを襲う肉食動物を発見しました。
どうやらここには13種類もの動物がいるようで、
コンプリート目指して本腰入れて散策してみることに。
10種までは順調に集まったのですが、残りの3種は本当に根気との戦いでした。
この3種を集めきるためにおよそ10時間ほど粘る羽目に……。

しかしその長期探索で得たモノも大きく、
この惑星には随所にエクソスーツ (携行品のアイテムスロット) をアップグレードできる施設があり、
これで持てるアイテムにかなりの余裕ができました。
このゲームを進めていくにあたって大きな悩みになるのが、持てるアイテムの少なさです。
特にレアアイテムは1個につき1スタックということも多く、
施設を巡っているとインベントリはあっという間に満タンになってしまいます。
携行品と宇宙船は別スロットとなっており、宇宙船に移すことで多少の整理もできるのですが、
そもそも初期の宇宙船も決してスロットは多くなく、
どちらも埋まってしまうと行き詰まってしまいます。
この場合はターミナルを探してモノを売って空きを作っていくのですが……
レアアイテムはどれもこれも意味深な説明文なため、
キーアイテムなのか換金アイテムなのかが分かりにくいんですよね。
自分の場合は途中からもう換金アイテムとして割り切って売りまくっていますが、
踏ん切りが付くまではもうとにかくアイテム整理で悩むゲームでした。

あと、この惑星では貴重な(?)水没遺棄船を何カ所かで見ることができました。
水中に重要な施設があることもあるらしく、
こうなるといよいよ潜水スキルが欲しいところですが、この惑星では手に入らずじまい。

この惑星では最初の1時間では水棲動物を一切見つけられなかったのですが、
地上を散々探したあげく、最後の2種は結局どちらとも水棲動物でした。
特に13種目は、上の動画では大部分カットされていますが
見つけるために現実時間でおよそ半日を費やす結果となり、もはや最後は意地の散策でした。
でもこの惑星は地上植物以外のほとんどの要素が今まで見た中でももっとも充実しており、
初めて長居するには最適な惑星だったんじゃないかなと思います。
7番目の惑星バルペングレグラカデであっさりワープセルを入手してからはしばらく、
プレイしながら「どんどん次に進むべきなんだろうけど惑星探索もしたい……」
という葛藤を心の中にずっと蓄えていましたが、
この惑星で長期滞在をしたことで、
やっぱり自分なりのプレイスタイルを優先しようと思い切ることができました。

*  *  *

そんなこんなで三連休合計で20時間32分の旅は二度目の惑星動物コンプで一段落と相成りました。
三日間『No Man’s Sky』をプレイして思ったのは、
直前の14番目の惑星探訪の感想と少し重複しますが、
やはりこのゲームは解釈によって楽しさや面白味が変わってくるんじゃないかということ。
一応、このゲームは「宇宙の果てを目指す」という最終目的が提示されていて、
最初はハイパードライブの燃料を満たすまでチュートリアル的に導いてはくれるものの、
一度超光速移動をしてからはぱったりと次の指示が途絶えます。
結局、その後もしばらくワープセルを作って超光速移動で次の星系に行く、
ということを繰り返すことになるのですが、これだけを目的にするとあまりにも単調です。
なにしろゲームが進んでハイパードライブに必要なレシピが一通り揃うと、
宇宙ステーションのターミナルで一通りやりくりできるようになってしまうため、
もはや惑星に行く必要すら無くなるんですよね。

このゲームを「ワープセルを集めるゲーム」として捉えることは勿体ないことだと思います。
超光速移動をしても辿り着かない宇宙の果てがあり、
亜高速移動で飛び回っても回りきれない星系があり、
歩いて一周しようとしたら何年もかかる惑星があり、
そういったさまざまな移動法とそれに対応する「果てしない距離感」こそがこのゲームの魅力で、
それは何も宇宙の果てを目指すといった超大スケールに限った話ではありません。
ひとつの惑星を歩くだけでも同じような果てしなさを体感できるわけです。

今回、自分の場合はひとつの惑星で動物をすべて見るという目的を発見したたために
(最後は根気との戦いではあったものの) ひとつの惑星に長居することになったわけですが、
そうやって惑星ひとつを本腰入れて探索する目的を見出してこそ、
改めてこのゲームの壮大さに気づけると思うんですよね。
惑星探訪は自分のお気に入り惑星を探すという視点でも楽しみたいところです。
もちろん、その過程で徐々に「宇宙の中心」に近付いていくことにはなると思いますが。

ただ、そういう自分のこだわりを見出すとどうしても「こうだったらいいのに」
というゲームへの要望も湧いて出てきてしまうのが人の性というもので。
これも惑星うがわごい・ロトジェエスルスで強く感じたことなのですが、
惑星を探索したと実感できるシステムがもう少し欲しいなぁと。
このゲームには銀河マップよりもミクロな視点のマップが一切ありません。
なので、惑星を探査していても「今何割くらい探索したのか」がまったく分からないし、
あまつさえ同じ場所に二度降りたってしまうこともあります。
進捗状況を表示してしまうと
いかにも惑星全制覇をしなければと駆り立てられてしまう可能性も無きにしも非ずで、
それはそれで良くないのでしょうが、
動物の種類数と同じようにセーブポイントの全数と位置情報くらいは欲しいかなぁと。

あと、マップ絡みで言うと銀河マップに検索機能が欲しい。
現状だとあまりにも星の数が多すぎる上にルート表示機能は前方しか選択できないため、
前に行ったことのある星系を探すのは不可能ではないですがかなり困難です。
……もしかするとゲームを進めていくうちに戻れるようになるのかもしれませんが。
未知の惑星だけじゃなく、たまには愛着のあるお気に入り惑星にも戻れるようになったらいいなと。

それからこれはかなり欲深ですが、
惑星探査の際に何らかの建築機能があったらもっと楽しくなりそうです。
マイクラほどの奥深さは求められないにしても、
岩石を組み上げたり道しるべ代わりのマーキングを置けたりするだけでも
より「探索してる感」が増して良いと思います。
現状だと主人公ができるのは破壊行動だけですからね……。
『No Man’s Sky』も最近のゲームタイトルのご多分に漏れずアップデート計画があるそうで、
今はまだまだプレーンな状態と言えます。これからの発展が楽しみですね。

総括すれば、このゲームは「ぐだぐだを楽しむ」のがひとつの特色なのではないかと思います。
少しでも進めばいくらでも見たことのない風景が広がっていて、
それをただ見て歩くだけでも楽しいんですよね。
上にいろいろと要望を書き殴りましたが、そういったクリエイティブな要素がないからこそ、
ぐだぐだを楽しむしかない=ぐだぐだでも許されるという感覚があるのかもしれません。
『No Man’s Sky』をプレイしているときはぐだぐだと時間消費しているなぁと思うのですが、
プレイしていないときは無性にそのぐだぐだ感が恋しくなるという……。
ゲームと言えばやり込み系ばかりやっていた自分としてはこの感覚はかなり新鮮でした。

果たして自分はこれから一体いくつの惑星を見て回ることになるのか分かりませんが、
そんな一期一会の宇宙探訪をこれから楽しんでいきたいなと思います。