#4647

森の中の小さな逆転劇


ゲームのプレイ日記


』というゲームタイトルをご存じでしょうか。
任天堂タイトルとしてはファミコン最後の作品である1994年のタイトルです。
ぷよぷよやテトリスと同じく、ベースは2人対戦でオジャマ要素を送り合うパズルゲーム。
ゲームが始まるといくつかの色の「モンスター」または「爆弾」がひとつずつ落ちてきます。
プレイヤーはそれらが落ちてくるフィールド内を直接歩くキノピオを操作して、
爆弾やモンスターを運んで、同じ色の爆弾1個以上を含む縦横いずれか3つを揃えると消えます。
先にフィールド上のモンスターをすべて消すか、
相手フィールドを埋め尽くして動けなくしたら勝ちとなります。
ゲームの基本ルールの雰囲気は『ドクターマリオ』にも似たところがありますね。

当然連鎖もできます。2連鎖以上すると、
相手フィールドのうち1列を天井まですべて同色のモンスターが埋め尽くします。
2連鎖目で1列で、以降は1連鎖ごとに1列増えていくため
連鎖を受けるとあっという間にフィールドが埋め尽くされてしまいます。
が、モンスターを消す条件はあくまでも「モンスター+爆弾1個以上」なので、
爆弾1個さえあれば1列まるごと一掃することもできます。
この際、5個消し以上になると消したあとに「ダイヤモンド」というアイテムが残ります。
これを消すとダイヤモンドと同じ色のモンスターがすべて消え、
さらに相手フィールドの爆弾をすべてモンスターに変換します。
連鎖による攻撃は強烈ですが、それを利用した返しもまた強烈であるため、
大連鎖を決めて一見上は圧倒的な差が付いていても、予想だにしない逆転が起こることも。

ぷよテト以来新作パズルゲームにハマる機会の無い自分ですが、
昨夜これを身内と対戦していてそれはもう盛り上がりました。
未だにこれはVCタイトルを漁る際にスーファミソフトさえ差し置いて良く遊んでいます。
なんというか、これだけシンプルなのに対戦パズルのツボを見事に抑えているのが凄い。
落ち物パズルゲームが好きな人には是非是非オススメしたい作品です。

縦横で揃えると消えると書きましたが、それは通常モンスターのルールであって、
対戦の際には他にも「斜めでしか消せない」「2回消そうとしないと消えない」
といった特殊なモンスターを選択することもできます。
斜めのみのルールだと連鎖で送られたモンスターを簡単には消化できないため、
まったく異なる戦術が必要になってきます。どちらかというと長期戦向けですかね。
ちなみに作品名にワリオとありますが、対戦モードをプレイする限りではワリオは出てきません。

昨今の主要な落ち物パズルはもはやプロスポーツ競技として成熟してしまった観があり、
実力差があるプレイヤー同士で気軽に遊ぶには難しくなってきた側面があります。
まさにぷよテトの『ぷよぷよ』と『テトリス』がそれで、
まったくの初心者が今の界隈の中心に行くには相当高いハードルがあると思います。
でも、任天堂の落ちモノパズルってそうじゃないんですよね。
だからガチンコ勝負の土俵としての役割は持てない代わりに、
ちょっとした気分転換のためのパーティゲームとしては本当に長く遊べる良さがあります。
基本的には実力的平等というバランスを保ちつつ、
どこかしら劣勢のプレイヤーに華を持たせるためのシステムを作るために
大分骨を折っているような印象があります。『ワリオの森』も然り。

これはきっと、対戦ゲームと言えば
友人宅で遊ぶのが当たり前だった時代だからこそなのかもしれません。
引きこもりの大舞台と化してしまった今の対戦ゲームは少なくとも「みんなで楽しむため」
という目的で遊ばれることは少ないんじゃないかなぁと。
といいつつ自分も日々どこかに自分の上がれる舞台はないものかと探し回っているわけですが。
この2010年代後半の時代に任天堂が落ちモノパズルを作るとしたらどんなものになるんだろう、
などと思い馳せながらも、昨夜は『ワリオの森』三昧な一日でした。

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