#4835

推奨未満の自己満足


知り合いにオススメの漫画タイトルを訊かれたら意外と答えに詰まったという話。

思うに「自分が一番好きだと思っているもの」と
「他人に自信をもってオススメできるもの」というのは想像しているよりもベクトルが違うのかなと。
基本的に「自分が一番好き」だと言うためには客観的な根拠が必要ありません。
自分が好きだと言えばそれが一番好きなものになるわけです。
他人にそれを伝えたところで否定される余地はありません。
いっぽう、何をもって他人にオススメする自信となる根拠を得るのかといえば、
「この人はこういうジャンルが好みだろう」という推測が元になることが多いです。
これは相手の気持ちやらなんやらを推し量り間違えると否定される可能性があります。
この辺は発言する方とされる方、主体性の違いでしょうかね。

オススメを選ぶことは界隈に造詣が深く、想定できる選択肢が多いことがまず前提にはなるけれど、
それと同じくらいにオススメを訊いてきた人を知っていることも重要になると考えられます。
さらには、自分自身の好みは一旦棚に置く必要があると。
要するに客観的に選択するということなんでしょうが、これって意外と難しいんだなと思いました。
オススメを答えるのに窮して一番好きだと思っているタイトルを口走ろうとしたとき、
いやまてよ、それは確かに好きだけど「オススメ」ではないなと思いとどまったことがあり、
好きな作品とオススメの作品の違いってなんだろうと考えてみた次第です。
ただ自分が好きなだけの作品は万人受けするものではないことが多いので、
それをオススメとして軽率に他人に紹介してしまうと
あっさり「これは面白くない」と言われてしまうようなことも間々あります。
そうするとまるで自分の好きなものを否定されたような気がしてがっかりするので、
やっぱりオススメ≠好きな作品、として切り分けて考えていく方が良さそう。

このブログであらゆるモノの紹介が捗らない傾向にあるのも、
話題にしようとリストアップしている作品はただ好きなだけで、
オススメしたいかどうかという視点で見ていないことが原因としてあるのかもしれません。
レビューを残すために作品を楽しむというのは楽しみ方としては邪道な気がしていましたが、
邪道覚悟で一度そういう視点でモノを捉えてみるのもある意味新鮮かも。