#4904

数と科学の宝物殿


帰りの書店で、前々から気になっていた
ポール・パーソンズ『サイエンスペディア1000』(ディスカヴァー、2015年) を買いました。
これは何かというと、オビにある通りまさしく「読む科学事典」。
物理、化学、生物、地球、宇宙、医療、社会、情報といった広範にわたる科学キーワードを、
1000本に絞ってわかりやすくかいつまんで説明しようとする本です。
中学二年生が好きそうな「コペンハーゲン解釈」「反物質」「宇宙の地平線」といったものから、
日常的な科学現象であるところの「雲」「電池」あるいは「遺伝子組み換え作物」、
果ては「記号論」「哲学」「独裁政治」まで、知的好奇心をくすぐるあらゆるキーワードがあります。
どのページを見ても本当に好奇心にドストライクな感じがすごい。
自分はたまーに好奇心からこういった理系専門関連の本を買ってしまっては積んでいたのですが、
今回のこれで少なくとも直近三年分のウィッシュリストの代わりになるのではないか、
と思うくらいカバー範囲が広いです。

さらに、奮発して姉妹本のリチャード・エルウィス『マスペディア1000』(同上、2016年)
も買ってしまいました。こちらはタイトルの通り数学特化版。
「数」に始まり、幾何学、代数学、離散数学、解析学、論理学、確率、数理物理学、ゲーム理論まで、
ありとあらゆる数学のキーワードが同じく1000本詰まっています。
「足し算」「ピタゴラスの定理」「平方完成」「微分法」といった初等中等教育の範囲から、
「マンデルブロ集合」「コルモゴロフ複雑性」「数学的結び目」「ストレンジアトラクター」
といったもはや何がなんだかよくわからないキーワードまであります。
本当の数学の専門家が読み込んだら物足りないのでしょうが、
自分のような理系モドキにとってはこういうのを見ると知識の宝の山か何かに見えて新鮮ですね。
この調子で生物学特化版も出てくれないかなぁ……。

こうして辞書をパラパラとめくって読んでみると、
すぐ前後にごく近い分野のキーワードが並んでいるのがいいですね。
関連リンクを辿るように次々に読んでいってしまうし、
また、あるキーワードがどういった分野のものなのかを理解しやすい良さもあるかと。
この辺はWikipediaにはない魅力だと思います。

また、キーワードにはすべて番号が振られているので、
ランダムに開いて読んだキーワードの番号チェックしていくような読み方もできそう。
せっかくなのでこういったインプットの機会をブログに活かすことも考えたいところですが、
その辺がどうなるかは分かりません。
ただ自分にとってはここ三年くらいの興味の消化不良であるところの積ん読本を
丸ごと包括した総集編みたいな本なので、
少しでも読み進めるべくしばらくは手元に置いておこうかとは思っています。