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豆粒媒体の様々


Nintendo Switchは外部ストレージにmicroSDXCまで使えるとのことで、
07月06日に本体の注文をしたあとmicroSDについていろいろ調べていたのですが……。
今ってSDカードの規格がかなりややこしいことになっているんですね。
ちょっと前までは大きな「C」マークの中に書かれた「スピードクラス」だけでしたが、
今はUHS規格、UHSスピードクラス、ビデオクラス、アプリケーションパフォーマンスクラスなど、
単に転送速度のレベルを示す指標でもさまざまな種類があるようで。

まず基本のスピードクラスは10までの偶数五段階に既定されており、
Class 10でリード・ライト10MB/sを保証することを意味しています。
これはmicroSDHC以前からあったもので、昔はmicroSDでClass 10なんて超高級品でしたが、
今は最高クラス以外の製品を探す方が難しいです。

UHS規格は単なる速度ではなく、SDカードの物理構造に関わる規格。
ローマ数字の「I」「II」という表示がその目印になっています。
2017年07月現在のmicroSDXCは多くがUHS-Iに対応しています。
UHSに対応したSDカードは、簡単に言うとUHSモード経由のデータ転送と
従来通りのデータ転送という風に二通りの転送方法を持っており、
機器側がUHSに対応しているときはUHSモードで、非対応のときは通常モードが使われます。

このUHSモードのときの転送速度を示すのが「UHSスピードクラス」で、
数字が大きな「U」に入ったマークが目印になっています。
今現在、市場にはクラス1とクラス3が出回っており、それ以上はあまり見かけません。
UHSクラスは数字上は従来のスピードクラスの10倍の速度が保証されており、
クラス3の場合はリード・ライト30MB/sとなります。

「ビデオスピードクラス」は物理的な構造の違いではなく、最低保証速度を基準とした速度規格。
「V6」「V10」の他に「V30」「V60」「V90」と30ごとにランクが上がり、
この数字がそのままスピードクラスと同じ最低保証速度を示しています。
つまり、V90であれば少なくともライト90MB/sは出るということ。
これは4K以上の動画を録画することを念頭に置いた規格なんだそうです。
普通フラッシュメモリは書き込み速度に大きなばらつきがありますが、
それだと一定の情報量を書き込み続ける動画撮影などに支障が出てくることになります。
その辺の不安の解消するために最低読み込み速度を規格化したのが
この「ビデオスピードクラス」というわけです。
microSDXCではあまり見かけませんが、SDXC界隈ではちらほらV90クラスも見かけます。

「アプリケーションパフォーマンスクラス」は、
スマートフォンのアプリ保存先として想定したときに、ランダムアクセス速度を規格化したもの。
具体的にはA1でランダムリード1,500IOPS以上が保証されるとのことです。
microSDのメモリ領域上でアプリを駆動させる場合を考えると、
この場合求められるのは指定のメモリ領域にすばやくアクセスできる速度です。
自分もあまりこの界隈に詳しくないので語弊があるかもしれませんが、
ざっくり言えばテープのように常に先頭からデータを読み込むのが「シーケンシャルアクセス」。
それに対して途中からいきなりデータを取り出せるのが「ランダムアクセス」で、
A1規格とはその後者の、データをあちこちから取り出す速度を重視したものです。

というわけで、UHS規格はmicroSDXCの実質上位互換、
ビデオスピードクラスは安定的な読み込み速度を重視した規格、
アプリケーションパフォーマンスクラスはランダムアクセス速度を重視した規格、
といったところでしょうか。
ちなみに今主流のUHS-I規格ですが、最低速度30MB/sのU3クラスでも、
メーカー表記スペックだと最大読み込み速度90MB/s前後と書かれている場合が多く、
この辺はいかにmicroSDカードが読み込み速度にブレがあるかを示していると言えるかも。

ちなみにNintendo Switch用のmicroSDXCには、
散々悩んで最終的にTranscendの『TS64GUSDU3M』を選んで買いました。
64GB、6,980円、C10・UHS-I・U3・V30・最大リード65MB/s・最大ライト60MB/s。
さらに耐水&耐高低温&耐電&耐放射線&耐衝撃仕様。
最近のmicroSDカードはこんな感じで耐性を乗せたものも多いんですね。

ちなみに最大容量128GBを選ばなかったのは、
おそらくSwitchのスペックと自分のゲーム時間との兼ね合いから、
64GBもダウンロードするようなことはないだろうという思いからです。
iPod touch~iPhone 5s時代はインディーズゲーム全盛期ともあって100GBでも足りませんでしたが、
Switchのようなゲーム機はなんだかんだでかなり厳選して買うことになるので、
まあ三年で15本も買えば多い方かなと。