#5025

静かなる冒険譚


電撃文庫のライトノベル『キノの旅』21巻発売と同時に10月からアニメ放映と聞き、
もうそんな冊数になっていたのかという驚きと、
そして連載18年目にしてまさかまさかのアニメ化に二重の驚きがありました。
大分前にもアニメになっていたので今回は第二期のはず。
制作会社が違うと「第二期」と言わないんですかね。まあいいか。

自分が持っているのはXV巻まで。2011年頃に思い出したように新刊を買ったのがそれですが、
中二病最盛期である高校時代によく読んだのはI~VIII巻まで、
あとは新刊を毎年秋頃になるたびにXIII巻までを毎年一冊買い続けていました。
衝撃展開もありつつ作品全体の基盤を確立したI巻の鉄板度は言わずもがなですが、
個人的にはシズや師匠の話が良い味を出していてとても好きでした。
シズとキノがたまたま出会ってしまうVIII巻のエピローグ『船の国』はワクワクしましたね。

同じ愛読者ならお察しのことかもしれませんが、
このブログの体裁、タイトル規則、選ぶ言葉など外装的な部分はこの作品の影響を強く受けています。
というのも、この作品にハマったのがまさにブログ記事数2桁台の黎明期だったんですよね。
『~の話』という接尾辞は今や“独り言”のテンプレートと化していますが、
そういったタイトル規則もブログ黎明期に『キノの旅』への憧れがあってこそのことでした。
まだガチで書いた機会が少なすぎるのでなんとも言えませんが、
おそらく自分が小説を書こうとしても、
修辞という面でいえばこの作品からの影響はもう拭い去ることはできないと思います。

以前、同作品が新聞連載をするという話を聞いたときも久々に読もうかなと思い至ったものの、
新刊を買おうにも何巻までを買ったかを正確に把握していなかったりして手が出ませんでした。
行動力不足・意欲不足と言ってしまえばそれまでなのですが、
懐古熱を未知の新刊に向けるのもお門違いかなと思うので、
今度は改めて既刊X巻までを読み直す方向でちょっと検討してみようかなと。
とりあえず実家の物置で埃を被っている書籍類を漁ってみたところ、
I~XV巻のうちIV・VII・XI巻以外はすぐ見つかったのでPC脇の本棚に移しておきました。
欠けている番号のうちXI巻は単に買い忘れの可能性もありますが、
IV・VII巻はそういえば高校三年当時、クラスメイトに貸してそれっきりだったような……。
卒業寸前に返してもらったような記憶があるようなないような……。
この辺はもう少し本腰入れて探すか、あるいは買い直すかすることになりそう。

ライトノベルはあたかも中二病の発信源みたいな文脈で語られるイメージがありますが
(と思っているのは自分だけの偏見かもしれないという話はさておき)、
「その人の中高時代当時に刊行されたライトノベル」は、
たんなるティーンエイジャー向け小説レーベルというカテゴリでは計れない何かがあると思います。
いつの間にか高校時代も×××××になっていた今、
懐古熱の勢いで今改めてラノベを読むのもアリかな、と。