#5042

雲の上のスクラップ


デジモノ


以前、iOSの『』のレビューが炎上しているという話を書きましたが、
最近のWindowsデスクトップアプリもなかなかひどく、
さすがにちょっと代替アプリへの移行も考えなければならないか……と思っている今日この頃。
もはや説明不要かと思いますがEvernoteはいわゆるオンラインメモアプリの代表格で、
メモをクラウドストレージ上に保存してマルチデバイスからアクセスできるというものです。
散々書いていますが自分はこれをいわば記憶拡張装置として、
ふと思い浮かんだことやブログのアーカイブ、日々の計画からWebクリップまで
あらゆる情報をぶち込んでかれこれ八年目になります。
Webクリッパーとしての活躍は微妙ですが、それでもノート総数は執筆現在9,042本。

しかし長く使い続けてきたからといって、不便がゼロだったというわけではありません。
むしろオンラインメモとして他に有力な選択肢がなかったので、
Evernoteにこちらが合わせて使い続けてきたという側面もあります。
例えば着想メモを残すとき、自分はいままで『fastnote』という個人開発アプリを使ってきました。
単独アプリとしてメモ用アプリがあると、ランチャーから起動して即メモして閉じることができ、
PCでの作業中にいつでもどこでもメモできるのが強みです。
保存するノートブックやタグをあらかじめ設定できるので本当にこれだけで完結してしまうという。

Evernote単独でも新規ノート作成のショートカットはありますが、
新規ノートに指定できるのは規定のノートブックのみでタグなどは不可。
フッター等を自動で付けることができないため、メモ特化アプリにはどうしても一歩劣ります。
で、愛用していたfastnoteはもう久しく更新されていなかったのですが、
このたびAPIの有効期限が切れてしまったらしく、今年の夏頃に使えなくなってしまいました。

さらに、Evernoteは日本語入力や特殊文字の扱いに難があります。
これはもうわりとずっと前からなのですが、
例えばタブ文字は対応しておらず、タブを打つと半角スペースがいくつか入ります。
ちょっとしたメモはこれで問題ないのですが、
インデントをしっかり揃えたい文章を書く場合や
プレーンテキストからインポートする場合にかなり不便だったりします。
極めつけは改行の問題で、以前からコピペ時に行末の改行が反映されない不具合がありましたが、
今回のアップデート以降に作ったノートでは二連改行が勝手に消えてしまう不具合があるようで、
ブログ下書きの改段落が全部消えていて唖然としました。

移行する場合、今のところ無難そうなのはMicrosoft『OneNote』かGoogle『Google Keep』。
前者はデジタルメモパッドをそのままクラウド化したような感じのアプリで、
Windows 10プリインストールとなっています。
デザインがOfficeっぽいのが個人的にアレですが、まあ許容範囲でしょう。
どうやらこちらはEvernoteからの移行ツールもあるようです。
検索はCortanaで行うので、そういう意味ではデスクトップで使う限りの利便性は上がりそう。
『Google Keep』はどちらかというとちょっとしたメモに特化したアプリです。
一時期この手のアプリが次々に立ち上がってきたときに触ったことがありますが、
着想メモとしての使い勝手は『Catch Note』(サービス終了済み) に軍配が上がっていた記憶。
あるいはプレーンテキストをファイル単位で管理する方法もあり、
軽く調べた感じだとプログラミング界隈ではそっちの方が主流みたいです。
個人的にはWikiベースの着想メモができるとかなり理想的なんですけどね……。
PHP/MySQLでさくっと作れないものだろうか。

そんなこんなで、Evernoteは最近ちょっと不具合が目立ってはきているものの、
かといって競合サービスの移行候補は少しずつ方向性の違いがあり、
Evernoteでやりたいことを完全にカバーできないため決め手に欠けるというのが現状です。
この五年くらい、鉄板だと思っていたアプリやサービスが
目に見えて劣化するということが多すぎてなんとも……。

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