#5124

眠らない都市の一人旅


冬休み3日目にして大晦日。

「2017年末を祖父母家ではないところで豪華に過ごそう」と最初に思いついたのは2017年の元日。
それから約一年が経ちついに実現した、一年半ぶりの2泊以上の東京旅行。
単なる旅行としては一年半ぶりですが、
年越しの瞬間を祖父母家ではない場所で過ごすのは西暦2000年以来実に18年ぶり、
そしてオフ会に参加(かつ主催)するのはネット活動を始めた2003年以来15年目にして初めて。
ちなみに音楽ライブに参加するのも人生初。
伏線を張ってみたはいいが本当にこれから回収することになるのか。
現実に追いつかないまま迎えた大晦日は、まさしく波乱の2017年の終わりと2018年の幕開けでした。

26日からまともに休めた日皆無のまま迎えた大晦日は05時就寝07時20分起床。
なんとか寝る前に2017年最後のブログ以外の最低最小限のタスクは終わらせ、
旅行準備も済ませて寝ましたが、2時間弱睡眠で疲れが取れるはずもなく。
栄養剤とコーヒーと軽食をお腹に詰め込み、
Wii本体その他周辺機器の入ったバッグを担いで08時05分出発。まずはバス停へ。
前回の東京出張(2017年01月)では出発日がまさかの豪雪でバスが10分以上遅れるという
開幕からまさかの展開でしたが、今日は地元も雪は積もらず、バスもほぼ定刻通りに到着。
とはいえ本来は駅直行の08時05分のバスに乗るはずだったのでこの時点で大分ロスしており、
駅に着くやいなやNewDaysで適当に間食とマスクを選んで買い、新幹線改札へ。
目的の電車はすでに到着していたので、すぐに乗り込みました。
もう一本遅い迂回路線のバスに乗っていたら間に合わなかったかも。
余談ですがこの日は両親もどういうわけか東京に行くことを前日になって知り、
しかもバスに乗って同じ便の新幹線で行くとのことで同じ車両の同じ窓際の席でした。

さらに今回は狙っていたわけではないのですが停車駅が2駅しかない超特急便で、
このような便は現在のダイヤでは上下各1本ずつしかないそうです。
これのおかげで通常より20分ほど早く東京に到着しました。
とはいえ、今回ばかりはさすがに外の景観を楽しむ余裕もなく、
栄養剤+コーヒーによるカフェイン効果も虚しく爆睡していましたが。
西日暮里駅を通過したときに山手線と併走しているのがとても印象的でした。
上越新幹線は東京に最接近するタイミングで何故か減速するんですよね。ダイヤの関係だろうか。

10時半過ぎに到着。大晦日最大のイベントはこのあと夕方に控えているピクミンオフ会ですが、
その際に確保しておきたいグッズがまだ揃っていなかったため、
現地調達分を揃えるために家電量販店へ行きたい。
電化製品といえばとりあえず秋葉原で間違いないだろうということで、
新幹線改札を出てそのまま山手線に乗り換え、秋葉原駅へ。
ちなみに前回の東京出張では新幹線改札から出て在来線に乗り換えたいとき、
Suicaで改札を通るにはどうすればいいのかが分からず、
一旦八重洲中央改札を出てSuicaで入場した記憶がありますが、
あのあと調べたら運行距離300km以上で東京行きの新幹線切符(乗車券+特急券)には、
東京駅だけでなく東京都内のどの改札を出ても良いという特別ルールが存在するそうで、
そのような切符には「東京(都区内)」と印字されています。
この切符を持っている場合は、東京駅の新幹線のりかえ口改札をこの切符で通過すると
切符が吸い込まれずにまた出てくるので、これを持ったまま在来線の好きな電車に乗って、
降りたところで改めて改札を通ればそこで切符を完全に消費するという仕組み。
ちなみに帰りも同様なので、これをしっかり覚えておけば最後に通る改札分を節約できます。


秋葉原に到着して改札を出てすぐの場所にあった縦に長い家電量販店へ。
中国語のアナウンスがとても印象的でしたが目当ての物は見つからず。
まぁなくても支障はないしいいか、と思いつつもPC周辺機器コーナーを彷徨っていると、
とっても魅力的なキーボードがあって思わず手が出ました。
いわゆるゲーミングキーボードでFPSガチ勢向けの周辺機器なのですが、
タイピングの感触がとても良く、打鍵感はあるのに全然力を入れなくて済むんですよね。
きっと長時間チャットにも耐えられるように出来ているんでしょう。
自分はこの半年くらいで文字入力を短期集中でたくさんするようになってしまい、
短時間で数万文字になるとさすがに今のキーボードでは疲労感が出てくるのが悩みの種でした。
今のLogicool製キーボードは一世代前のメンブレン型と比べれば相当良い方なのですが、
やや固い方のため力が要るんですよね。その点このキーボードはとても魅了的。
年始早々の買い物としてちょっと要検討ですね。


大分寄り道になりましたが、とりあえずオフ会準備は現状のままで良しとして一旦東京駅へ。
八重洲地下中央改札を通ってまずは東京駅一番街・ラーメンストリート『東京駅 斑鳩』で昼食を。
待ち時間は30分くらいと言われましたが20分程度でした。
巨大なメンマが特徴的なこのラーメンは、
魚介系スープと豚骨などの動物系スープを融合した独特な味。スープ主体で楽しむラーメンですね。
スープを飲んでいるうちに麺もどんどん食べたくなってくるというか。
自分はこういう固細系の麺で満足したことはあまりなかったのですが、
スープがメインだと理解した途端に麺への不満はどこかへ吹っ飛んでいきました。

ラーメンで満足したあとは、そのまま駅の中心部を背にして地下街を進んでいくと
八重洲地下街という巨大なショッピングモールが見えてきました。
フロアマップを見るとコンビニが三つあるので、
他の店もチェックがてらコンビニはすべて入ってスイーツ類をチェックしていました。
2017年のマイブームのひとつだったと言っても過言ではないコンビニスイーツですが、
東京周辺には『無限プリン』というプリンが限定販売されているそうで、
ここでは是非それを見つけてやろうと意気込んでいたのですが、全店舗回って結局見つからず。
さすがに荷物を抱えながらでは疲れてきたので、一番奥にあるスターバックスコーヒーに入り、
iPadとワイヤレスキーボードで今年最後のブログ記事を仕上げていました。
地元でこんなことやっているのは少数派でしょうが、
ここでは同じようにカフェで作業している人が当たり前のようにいたので
わりと気兼ねなく作業できました。

14時40分を過ぎてチェックイン時間が近くなってきたので、一旦地下を出て八重洲地上へ。
今回の活動拠点は東京駅八重洲方面にあるホテルです。
2泊で37,000円という値段は過去最高をぶっちぎる価格帯ですが、
これは年末年始の割増料金がかなり含まれており、
グレードとしては本来1泊12,000円程度のホテルのはず。
ですが前回の活動拠点である新橋のホテルと比べるとフロントの対応は段違いに丁寧で、
客層もなんとなくセレブっぽい人が多い様子。
もしかすると山手線沿線の三つ星ホテルの中ではちょっと格上の方なのかも。
場違い感を感じつつも案内された部屋へ。
このホテルではカードキーなどはなく、入室には暗証番号6桁を入力するという仕組み。
覚えてしまえばキー要らず、キーを無くす心配もないという点では便利ではありますが、
個人的には物理キーがあった方がなんとなく安心感はあるかなと。
このホテルでは強炭酸温泉を売りにしていて、チェックインと同時に入れるようになるのですが、
この時点でオフ会の時間がかなり迫っていたので5分だけ休憩したのち、
持ってきた荷物をまたすべて抱えてオフ会会場へ向かうべく東京駅へ。


今までは東京駅周辺に行くときはほとんど丸の内口に出ていましたが、
今回の活動拠点はその反対方向である八重洲口。
東京駅といえばどうしても丸の内駅舎のイメージが強いのですが、その反対側はというと……。
なかなかどうして立派じゃないですか。
グランルーフと呼ばれるこの巨大な屋根が八重洲口のシンボルになっていて、
銀色系で質素に統一された景観がとても現代的。
歴史的な趣の丸ノ内口とは対照的ですが、自分は八重洲の方がデザインとしては好きかもしれません。

東京駅を八重洲中央改札から入って、上野東京ラインに乗って上野駅へ。
今回のオフ会は2015年にリメイクした『ピクミンシリーズチャレンジモード大会』の主催として、
オンライン対戦機能がないピクミンシリーズのマルチプレイモードを
トップランカーで遊んでみたらどうなるのか、という前々からあった企画。
実はこの界隈でのオフ会の実現というのは大分前から画策していて、
旅行のプログラムに組み込めたらいいなとずっと考えていました。
最も早い段階では今年の06月から全国規模の予備調査作成を始めいろいろと計画をしていたのですが、
肝心のピクミン活動が個人的に低迷していたうえ、
夏~秋頃は界隈もオフ会をするほどの賑やかさはなかったため、ずっと先延ばしにしてきました。

ところが12月29日、「もしも関東圏でオフ会するなら一度はやってみたい」というような話が挙がり、
即便乗する形で「この年末なら(ちょうど旅行の機会があるので)企画できる」と突発開催を提案。
自分の他に5人が応えてくれる形になり、それは唐突にして実現してしまったのでした。
12月29日に提案して12月30日に正式決定、その日のうちに店舗予約とプログラムを決定、
そして集合が12月31日という超スピード準備がなんとか破綻しなかったのは、
「とりあえず集まってみる」というのが第1回オフ会の大義名分であったこともありますが、
前々から画策していただけに躊躇が少なかったというのもあるのではないかと思います。

15時45分に上野駅広小路口にて集合。
あらかじめ参加メンバーはTwitterのグループDM(ほぼLINEのグループと同等のメッセンジャー機能)
でリアルタイムにやりとりしており、
集合時点では参加者のうちひとりが「帽子を被っているのが自分です」と表明してくれたおかげで
最初で最大の関門である顔合わせをなんとかやり過ごすことができました。
一人ちょっと遅れるとのことで(いつの間にかその後合流していましたが)15時50分には会場へ。
下見の時間もなかったため会場へのルートを少し勘違いしており、
大混雑中のアメ横を横切ってしまうなど失敗もありましたが
とりあえず今回の会場であるカラオケボックスに到着。
カラオケボックスに入りましたが当然歌う目的はありません。
このカラオケボックスは今回の自分たちのようなゲーム系オフ会目的でも貸し切れるうえ、
ゲームプレイに必要なケーブル類を貸し出してくれるという店舗で、
さらに予約の際にハンドルネーム名義での予約までできるという至れり尽くせりっぷり。
オフ会需要も大きくなっているんだなぁとつくづく考えさせられます。

部屋に案内されると、会場はやや狭め。
自分が12月30日11時点で予約を取ったときは確定人数が4人だったため、
その後に6人に変更する旨を伝えたのですが直前のため4人席で変更できないとのことでした。
まぁでもソファ自体は6人無理なく座れるし、
約60型のディスプレイは全員が座ったままプレイできるし最低限の環境は問題なさそう。
セッティングしながら、記念すべき初オフ会ということで自己紹介をしてもらいました。
今回集まってもらったのは2015年ピクチャレ大会リメイク以降に交流が始まった方々で、
最も交流期間が長いピクミン界隈第一世代の人たちではないですが、
全体の中では総合ランキング上位に位置する人たち。
Twitter上の交流で薄々気付いていましたが、やはりというか自分以外全員自分より年下でした。
それゆえジェネレーションギャップが不安要素として少なからずあったのですが、
ゲームという共通理解によってそれはうまい具合に乗り越えられたのではないかと思います。


プログラムはざっくり二つに分かれ、ひとつは『2Pバトルモード』総当たり戦。
もうひとつはここ三年ほどのピクミン界隈の中心科目である
『ピクミン2 チャレンジモード』を2Pモードでやり尽くそうというもの。
2Pバトルモードは全員が初心者という中で自分は身内とたまにプレイしていたので
ある程度までは行けるだろうと踏んでいたのですが、結果は5戦2勝3敗と負け越しでした。
まだまだ暗中模索中ということもあって、何故負け越したのかもハッキリ分からず。
ただ今回で改めて感じたのは、ゲキニガスプレーが鍵を握っているらしいことは確か。
自分の敗因の多くもゲキニガゴリ押しを許してしまったことにあるように思います。
あとなんだかんだでバトルモードもチャレンジモードの地力がある程度反映されるのかな、とも。


第二のプログラムは2Pチャレンジモード。
全ステージを交代しながらプレイして合計何点までいけるかという企画です。
目標は当然「70万点」ということで開催前から参加者の意気込みが聞こえてきた企画でしたが、
実際にやってみるとその当然の目標がいかに高いかを思い知らされることになりました。
最終結果は、2時間40分で26ステージでようやくスコアを残すことができた程度。
2P公式記録は事故らない限りたいてい超えられましたが、しかしまさか完走さえできないとは。
完走して残り時間でタマゴムシ厳選も含めたスコア詰めをする、
という流れを想定していましたが、これはさすがにちょっと時間の想定が甘かったようで。
ちなみに1時間半程度のバトルモードで数回出てきたタマゴムシは、
2時間半以上プレイしたチャレンジモードではまさかの皆無でした。

21時ちょうどくらいに部屋を出て、上野駅まで歩いて不忍改札で解散。
少なからず不安を抱えつつあったオフ会主催ですが、なんとか無事に終わることができました。
オフ会戦績記録のページには書けない反省等をここに書いておくと、
まず悩まされたのがディスプレイの遅延問題。
会場は60型くらいの大型ディスプレイだったのですが、体感で10f程度の遅延が発生しており、
ピクミンだと例えば5匹投げたつもりが6匹投げていたりといった問題が発生しました。
今回はそこまでガチでやり込む機会がなかったのですが、
本気で70万を目指すならこの遅延問題は壁になると思います。
とはいえ店舗予約時点で「貴店のディスプレイは遅延しますか」などと確認するわけにもいかず、
かといってディスプレイを持参するハードルも高く、この問題はかなり深そう。

それから今回は会場のようすを実況中継しました。いわゆる実況デビューです。
自分の声はアーカイブを聞き返すとまあアレですね、こんなに小さかったのかと驚きましたね。
ハッキリと発言したところはまあ普通に聴き取れるとして、
そうではないつぶやきなどはほとんど拾われていませんでした。マイクから遠かったのもありますが、
実況を意識するならどの発言もある程度の音量で話すべきだったとプチ後悔しました。
それで盛大に噛んだら取り返しが付かないことになっていたので、
まぁ初実況としてはギリギリ及第点……なのか?
動画コンテンツを意識するならもっとお喋りになった方が良さそうです。
ちなみに動画アーカイブはTwitchにあるため公開後しばらくして自動消滅しますが、
配信担当の参加者が今現在ハイライト動画をまとめてくれているため、あとで一般公開されます。
気になった方は探してみてください。

配信環境については今回は参加者の一人に全部お任せでしたが、
ここがクリアできたのが今回の大会が無難に終わった一番の要因でした。
ぶっつけ本番の環境で綺麗に収録するのは自分一人では無理だっただろうし、
無理なものを無理矢理やろうとしても四苦八苦していたでしょうからね。ここは任せて正解だった。
これに限らず、直前のグループDM会議で持ち物の役割分担を決めたいと提案したところ、
それぞれが自主的に「じゃあ私がこれを持っていきます」
と手を挙げてくれたのも大きかったように思います。
直前開催の参加者だけあって意欲的な人が集まってくれて、それに助けられたという感じ。
この辺は次の機会があるなら是非活かしていきたいところ。

ゲーム内容はまさかの展開もあり盛り上がりましたが、自分自身は実力を出し切れませんでした。
全員平等に初心者のバトルモードはともかく、チャレンジモードはやはり地力の差が出ていました。
協力系のプログラムなので各人の成績は数字として浮かび上がってきたわけではありませんが、
自分がかなり足を引っ張っていた部分は否めないかなと。
いかに今年後半ピクミンシリーズをろくにできなかったかをここで思い知らされました。
と同時に、やはりゲーム系オフ会を開催・参加するからにはある程度の実力がほしいなと。
実力第一とまではいかないものの、あまりにも参加条件を緩めてしまうと
実力で劣る方のプレイヤーが楽しめないのかもなと。
ネット上で完結する企画ならいざ知らず、オフ会は転けることが許されないので
その辺の問題も包括したプログラムを考えるのは必須でしょうね。

あと単純に時間が足りなかったというのもあります。
今回はカラオケボックスをゲーム系オフ会会場に使いましたが、
同じ事をもっと大規模に行うならレンタルスペースやホテルなどの
きちんとした貸部屋を確保する方が良さそう。当然値段は張るでしょうが。
ちなみに今回は一人当たり3,300円でした。飲食がほぼドリンクのみと考えるとやや割高か。
まぁ、オフ会できる会場の部屋代としては安いんでしょうけどね。

閉幕後は参加者はもちろん非参加者間でもオフ会の話が盛り上がるなど、
この時期の突発開催にしては良い反応が貰えたという感じがします。
これできっかけを作ることはできたので、第2回はいよいよ本格的に動いていきたいところ。
ですが、次はさすがに突発は許されないでしょうし、
いかに前々から動くことができるかが鍵になってきそう。


オフ会も終わって、自分はというと上野駅からすぐに東京駅に戻り一旦ホテルに荷物を置いたあと、
長い長いプラットフォームまでの道を歩いて京葉線に乗り込みました。
時間は22時過ぎ、いつもならガキ使を観ながら祖父母家でぼーっとしている頃。
2017年も残すところあと2時間半というところで向かうのは幕張メッセ。
国内最大のカウントダウンイベント『COUNTDOWN JAPAN 17/18』の会場へと向かいました。

23時近くになって海浜幕張駅を降りるとすぐにイベントの案内板が出ており、
ひたすら歩くこと数分。幕張メッセ周辺は幕張新都心という呼び名がありますが、
東京の混沌とした雰囲気とは違って高層ビルが整然と並んでいるビジネス街といった趣でした。
大晦日の23時ともあって明かりはほとんどついてなく、
幕張メッセへ向かう途中の立体駐車場にとてつもない数の車が駐まっているのが印象的でした。

幕張メッセの出入り口に入ると、まず一面に広がったのはとてつもなく巨大な荷物預かり所。
ここでチケットとバンドの交換があり、ついでにフロアマップ案内を渡されました。
『COUNTDOWN JAPAN 17/18』は昨年動員実績18万人という、
カウントダウンイベントの中でも最大級を誇る音楽フェスティバル。
ロッキング・オン主催ということでロック中心ではありますが、
例えば1日目はCAPSULEが出演していたり(これは観たかった)、
ポップス系も広くカバーしているようです。
クロークエリアを通過してステージに移動すると、もうこの段階でとにかく人の波がものすごい。
ステージはいくつかの会場に分かれているようで、
この時点で年内のプログラムはそれぞれのステージであと1組の出演を控えるのみ。

どのステージにしようか悩もうにもあいにく知っているアーティストが皆無なので、
まぁどれでもいいかと人の波に従って進んでいくと最も巨大な『EARTH STAGE』に到着。
第1~3ホールをぶちぬいた、向こう側が見えないほどのとてつもない会場に到着すると、
ライブ前で人が徐々に集まってきたところでした。
そのまま進んで前に行きすぎない程度のところでストップ。
23時半になった瞬間、ライブは唐突に始まりました。
みみをつんざく旋律に、サブウーファーの爆音が振動になって身体全体に伝わってくる感覚。
ガチインドア勢には到底耐えられない環境。
あと30分で今年が終わるんだという実感、でも時計がどこにもない焦燥感。
ならば目の前のライブを楽しむしかない。


EARTH STAGEの年越し担当アーティストはロックバンドの[Alexandros]。
年越し曲は『明日、また』。
非現実的でまるで足が付いていないような感覚の中、間奏に入ると、
アーティストを映していた正面のモニタが
「2017 12 31 23 59 01」という14桁の表示に切り替わると大歓声が響きました。
数千人で一斉に最後の10秒を数え、そして。

*  *  *

巨大な破裂音、そして割れんばかりの完成と拍手。
ステージに立つその人の「あけましておめでとう」という汗まみれの叫び。
突如サビから入るその音楽によって、2018年の火蓋は切って落とされました。

残り数曲を激しい勢いによって駆け巡り、そして0時20分頃突如としてステージは終わり。
観客の群れは一斉に出口に向かって波を作り、それに抵抗することもできずそちらに歩きつつ、
今年は29分遅れであけおめツイートを済ませていると、
辿り着いたのはこれまた超巨大な飲食スペース。もはや向こうが見えないのに、
長机はすべて埋まっているという異様な空間。
壁際一面に屋台が出ており、さらにそのすべてに長蛇の列ができていました。
昨年動員実績18万人というけど、一日でこれなら今年は大幅に上回っているじゃないだろうか……?

他のステージを見に行ったり飲食する気力はなかったので出入り口を探すのですが、
どうやらこの人の波は次のステージに向かっていることに途中で気が付き離脱。
飲食スペースのどこを見渡しても出入り口らしき場所が見当たらなかったため、
とりあえず第1~3ホールに戻ってそこからエスカレーターを上って2階連絡通路から脱出することに。
巨大荷物預かり場を通過して退場しようとすると、
出口でスタッフが待機しており新年の挨拶とともにお土産を手渡されました。
中を見てみると、まさかの植木鉢(花の種類は不明)。
これを片手に、さすがに疲労感を感じつつも海浜幕張駅まで歩き東京駅へ戻ることにしました。

というわけで、祖父母家の小さいテレビでジャニーズのカウントダウンライブライブを観るのとは
雲泥ほどの違いがあった壮絶なカウントダウンライブでしたが、当然反省点もあります。
まず、これは行く段階で覚悟していたことでしたが、自分の場違い感はどうしても否めませんでした。
そのアーティストそのものに元々興味が無い、ライブ未経験、Tシャツ未購入、
さらにぼっちという場違い四条件を満たしていますからね。
「カウントダウンを楽しみたい」という大義名分によって参加した今回のイベントでしたが、
やはり周囲の声を聴いているとアーティストが好きだからこそ来たという人が大多数で、
他人の目を気にしていたらこんなことは二度とできません。
まぁ、だからこそ今年だけは特別にという思いもあったわけだし、
同じような人が皆無ではなかったことだけは付記しておきますが、少数派だったのは間違いないです。

また、普段インドアで音楽を聴いているとライブという場に適応するのが難しい、
ということも今回で知りました。普段音楽を聴きまくっている音楽依存症だからといって
無条件に音楽イベントを楽しめるわけではないようで、
ライブイベント中はたった一度も感動の鳥肌が立たなかったのですが、
帰宅して上記リンクのライブ動画を見たときの方が感動している自分がいるという……。

年明けの瞬間の特別感を演出するには十分過ぎる1時間半でしたが、
次の機会があるならイベントそのものが自分にとって魅力的かどうかも判断する必要がありそうです。
知っているアーティストが年越し担当になったらワンチャンありですかね。

とはいえ、2017年末は結局祖父母家には親戚の誰も行かない、
我が家では両親さえその瞬間に自宅に居ないという今までにない年だったので、
こうして東京にでかけなかったら自宅のPCの前でその瞬間を迎えていたと思うとぞっとします。
それを前もって予見して避けたというだけでもこのライブは意味があったのかなと。

さて、京葉線に乗るも当然ライブ帰り客が多く立っていると、
残り10分で着くというところでみるみる気分が悪くなっていき、
途中までは踏ん張っていたのですが直前で限界を感じ、
東京駅の一つ前である八丁堀駅に着いた瞬間に思わずホームに飛び出て
プラットフォームの椅子でしばらくぐったりしていました。車酔いなのか、単なる疲労感なのか。
10分ほど休んでいると回復してきたので次の電車に乗って2時すぎに東京駅に到着。
また京葉線プラットフォームからの延々長い道のりを歩いて東京駅の中心に辿り着きました。
さすがに疲れているので少し悩みましたが、ここからさらに意を決して明治神宮へ向かうことにして、
2時12分発の山手線へ。

都心の電車は大晦日~元日にかけて終夜運転を行うんだそうで、
こんな時間でもおおよそ10分置きに電車が来て、そしてそれなりの人数が乗っています。
それどころか原宿駅へ到着する直前の渋谷駅からは
別のライブイベントを終えたのであろう外人客がどっとなだれ込んできて、
車内は昼間並みの混雑状況になる始末。
そのすし詰め状態をかいくぐって原宿駅に到着……したのですがなんだか雰囲気がおかしい。
到着したのは「臨時3番ホーム」で、改札もとってつけたような作り。
どうやら、明治神宮参拝者のためにこの時期だけは
明治神宮に直結している臨時ホーム発着となるようです。駅員や警察が総出で誘導していました。
それに従って境内の長すぎる道のりを歩くと、やがて巨大な鳥居が見えてきました。


明治神宮は国内最多の参拝者数で310万人前後が訪れるとのことで、
地元政令指定都市総人口の4倍と考えるとそれがいかにとんでもない数なのか思わされますが、
さすがに年明けて3時間の真夜中ならそこまで人はいないだろう……
と思っていたら全然そんなことはありませんでした。
大鳥居を過ぎると完全に人だかりによって足止めをくらい、
どうやら100人前後ごとに警察がまとめて少しずつ誘導している様子。

待ち時間はおおよそ30分くらいだったでしょうか。
100人ごとの塊が最後の門をくぐって開放されると、
目の前にあったのは幅20mはあろう巨大な賽銭箱。
一人ずつ前に出てお金を投げては人と人の間をかいくぐって出て行き、ようやく自分の番が来ました。
例年田舎の神社では適当に小銭を掴んだ分をすべて投げていましたが、
今回は普通に5円玉を選んで投げ入れ、いちおう丁寧にお願い事をしました。
新年の抱負ではあんなことを書きましたが、
ここで自然と出た「今年はこうありたい」という気持ちは例年とあまり変わらなかったと思います。
やっぱり率直な気持ちとしては今年だけは、というより今年こそはという気持ちが強いようです。

退路を進んでいくとまず巫女がお守りを売っているエリアに辿り着き、
まあせっかくなのでということで1個買いました。無難に運気上昇のお守りを選ぼうと思いましたが
思いとどまって『心身健康』を選びました。まずこれがないとせっかくの幸運も活かせないだろうと。
さらに進むとおみくじエリアに。
明治神宮は吉凶を占うおみくじではなく、
1番から100番にそれぞれ明治天皇や昭憲皇后の「御心」が書かれているというものになっています。
自分が引いたのは10番、
『人ごとのよきもあしきも心して きけばわが身の為とこそなれ』(昭憲皇太后御歌「耳」)
でした。なんだかここ数年の自分自身の教訓に通じるところもあるので、
心して憶えておきたいと思います。

さらにおみくじコーナーを通過するといろいろな屋台が出ていました。
当然ながらここでも長蛇の列。
スペースが小さいわりにどんどん人が入って出ていかないので、もはや内部は満員電車のよう。
小腹が空いていたので何か食べようかとも思ったのですが、
その人混みに食欲が失せてしまったのでさっさと原宿駅へ急ぐことにしました。
基本的に休暇時季の東京は行列に並ぶ覚悟がないとダメですね。

原宿駅から再び東京駅へ。さすがに体力の限界を感じていたのでホテルに直行。
ホテルはフロントは暗くなり正面入口が閉まっていましたが、
例の暗証番号を入力する機器が入口にもあり、部屋のキーと同じ番号を入力して通過できました。
再び部屋前で同じ番号を入力して、シャワーもスルーして即寝支度。
就寝したのは4時半過ぎ。年末最後の作業に始まった壮絶な年越しはついに幕を閉じました。

*  *  *

冬休み4日目、2018年元日にして旅行2日目は10時半起床。
このホテルでは清掃が11時に入ることになっていますが、
到底11時に起きられるとは思えなかったので清掃不要のマーカーをドアに出しておいたのですが、
それでもいつぞやのように消耗品の交換に入ってこられたらどうしようという思いもあり、
結局起きたのは清掃前時間でした。


ショルダーバッグだけを担いでさっそく外に出て、
とりあえずヤエチカで昼食でも、と思っていたらホテル最寄りの地下への入口が閉鎖されている。
どうやら地下街は元日はすべて閉店のようで、仕方なくとりあえず東京駅を彷徨うことに。
するとグランルーフ・フロント「蕎麦ダイニング 噺屋」というそば屋が空いていたので、
そこで鮪づけ丼&そばセットを注文しました。
東京駅構内にありながら、雰囲気はどちらかというと常連さん歓迎といった感じ。
ちなみに「グランルーフ・フロント」も八重洲地下にある商業施設名ですが、
八重洲地下街の範囲には含まれていません。
さらに隣接するエリアは「グランルーフ」と呼ばれており、これらとも区別されています。
大変ややこしいですが、ざっくり八重洲地下中央改札から見て八重洲方向に向かって
東京駅一番街→グランルーフ→グランルーフ・フロント→八重洲地下街
といった並びになっていると覚えておくとよさそう。
このうちグランルーフだけは地下だけでなく地上にも広がっており、
まさしくあの巨大屋根のたもとにある商業施設群となっています。

昼食を済ませたあとは渋谷駅へ行き、例のスクランブル交差点を通って
元日からセールを行っている西武渋谷店へと向かいました。
本当は東京駅に隣接している大丸東京店にいくつもりだったのですが、
東京都心でもさすがに元日から開けている百貨店はそれほど多くないようです。

元日から百貨店に赴いた目的は福袋ではなく、
せっかくなのでこの機会に財布を買おうと思ったからです。
恥ずかしながら今まで使っていた財布は2001年頃からずっと使っている折りたたみ式で、
何度か小銭入れに穴が空いたのを裁縫で修復したりしつつも使い続けていたものでした。
そのため紙幣が折り畳まれない大容量の長財布は長年の憧れで、
しかし買う機会がなかなか得られずに数年が経ってしまっていたので、
旅行先の初売りならちょっと調子に乗った出費も許されるだろうということで
この機に買おうと前々から決めていました。
で、メンズ小物売り場に到着して20~30ほどの財布を吟味していたのですが……。
さすが東京都心というべきかどれもこれもブランドものなのか数万円レベルの価格レンジしかない。
その中でも2万円後半台にターゲットを絞り、見た目などのデザインもよく見てから
ようやく意を決して近くでずっと眺めていた店員に約3万円を支払って退店。
ともあれこれで長年の憧れである大容量長財布をゲットしました。

が、執筆現在さっそく旧財布から中身を全部移動してみて思ったのですが、
これはちょっと普段からスーツにしのばせておくには大きすぎるかも……。
バッグに入れておけば解決するとはいえ、それだと普段使いにはちょっと厳しい感じは否めず、
どうやらこれとは別に小さな財布が別に必要になってしまいそうで、
ちょっと調子に乗って失敗してしまったかも。これは困った。
高級な雰囲気に圧倒されて気持ちが浮ついていたのか、普段使いの想定が完全に抜けていました。
とりあえずこれはバッグに入れて、
会社帰りの買い物等小さな買い物用にポケットに入る安い財布を買うことにしましょうかね。

渋谷駅をあとにして、次は前回旅行の拠点である品川駅へ。
その道中、相変わらず巨大な品川駅に出ると
1番ホームから上がったところにあるエキュート品川サウス・ブックエキスプレスという店で
2018年手帳特集をしていたので、ここで今年の手帳を買いました。
手帳タイプは去年と同じく高橋書店の週間レフトタイプですが、
今回は去年のもの(No.337)より若干細長いタイプ(No.103)を選びました。
週間レフトタイプとは見開き左側に一週間分のカレンダーがあり、
右側が普通の罫線付き自由ノートになっている形式のことで、
去年は基本的に週間ごとに右ページに計画を書き込んでいましたが、
今年の手帳は左側も縦に伸びたことでスペースに余分があるためこちらに計画を書き込んで、
右側はメモ専用ということで運用していきたいところです。

品川駅高輪口(たかなわぐち)を出て前回旅行の拠点品川プリンスホテルの敷地内へ。
広大なプリンスホテルは入って直進すると「Nタワー」を境にY字路になっており、
左手に進むとホテルのメインタワーに辿り着きますが、
右手の坂道(いちょう坂)を上っていくと敷地内にアクアパーク品川という水族館があります。
博物館の類は多くが元日休みのところこの水族館は元日も開館しているとのことで、
前回は品川拠点だったにもかかわらず行けなかったので今回でリベンジを果たすことにしました。


アクアパーク品川は光と音と水族館の融合がテーマの、次世代型水族館。
水槽の正面ガラスが透明タッチパネルになっていて触れると魚の種類を表示してくれたり、
ミズクラゲの水槽がグラデーションライトアップされていたりと、
ただガラスの向こうの水棲動物を見るだけではなく、そこにきらびやかな演出が加わっています。
光に頼った演出だけでなく水のトンネルがあったり、
透明パイプを通って遊ぶカワウソの姿があったり(素早すぎて撮影断念)。
また入場券にイルカショーの観覧席料が含まれていて、
順路を進んでいくとイルカショー専用ホールに出ます。
説明などは子ども向けなところも多く、
どちらかというと家族連れなど雰囲気を楽しむ人向けといった感じでしょうか。
生物分類などの表示は簡素なので生物学ガチ勢向けではないかもしれませんね。
とはいえ個人的には水族館全体が無難に誰にも楽しめるという意味では
前回の葛西臨海水族館よりは好印象でした。

この時点で15時半過ぎでしたが、昨日の疲労感がまったく取れていなかったため
とりあえず東京駅に帰って一旦戻りホテルへ帰還。もうこの時点で寝てしまいそうでしたが、
浴衣に着替えてホテル自慢の炭酸温泉に入ることにしました。
予想外にぬるかったのですが、温泉に掲げられた案内によると
39度程度の長風呂が保温効果を高めるんだとかなんとかで、
水車を見ながら20分くらいぼーっとしていました。
まだまだお昼ということもあってか自分の他のあと1人しかおらず、
三つある浴槽のうちひとつを貸し切れたのは良かったです。
むろん、混んでいる時間帯に入ろうなどとは到底思いませんが……。

部屋に戻ったあとは、特設サイトで本日開催予定だったイベントの準備。
PHPを編集してFTPソフトでサーバーにアップするなんて自宅PCでも一手間ある作業ですが、
今やCoda for iOSというアプリを使えばごく簡単な文言修正くらいなら
サーバー上のデータを直接編集して保存することができます。
ただIMEの相性なのか日本語入力がなかなかうまく行かずしばらく苦戦していましたが、
なんとか17時過ぎには準備完了。
そのまま昨日の疲労感を全身に抱きかかえ、あえなく旅行中の日中にして仮眠してしまいました。
起きたのは21時半。飲み物不足を感じたので一度外に出ましたが、
やはりこれ以上は歩けないという判断に至り、22時過ぎには再び帰還。
始まったイベントを見守ることもなくそのまま22時半頃には就寝しました。

*  *  *

冬休み5日目、旅行最終日は11時起床。
さすがに前日早めに寝たこともあって07時台に一度起きたのですが、そのまま二度寝直行。
11時に起きると直後にノックされたので出てみると、おそらく清掃係の外人でした。
清掃不要の札をかけておいたのに何故、と思いつつ応答するのですが、
「アリガトウゴザイマス、アリガトウゴザイマス」と話が通じませんでした。
勘違いでしたすみません、くらいの意味合いなんだろうかと思いつつ
チェックアウトの準備をしていると再びノックが。今度は日本人でした。
曰く「チェックアウトの時間は11時となっておりますが……」と。
やってしまった。完全にチェックアウト時間を失念していたおかげで15分遅刻してしまい、
追加料金1,000円取られてしまいました。
ホテルのチェックイン時間、清掃時間、チェックアウト時間は要チェックですね……。
これらを軸にしてタイムテーブルを組むくらいの気持ちで計画するべきだったか。
しっかり部屋を探すとチェックアウト時間を指定している案内なども見つかったのですが、
チェックインの段階ではオフ会に気持ちが向いていたこともあって完全に忘れていました。

そんなわけで11時ちょっと過ぎ、ホテルをチェックアウトしてまたまた東京駅へ。
この荷物を担ぎながら新幹線までの時間を過ごすのはさすがにエグいのでまずはコインロッカーへ。
東京駅はそこら中にロッカーがありますが、通行量の多い場所ほど人気で
たいていすべて取られてしまっています。
かといってあまりに探しにくい場所だと新幹線に乗る直前に焦ることになるため、
ロッカーの確保場所についてはなかなか悩ましいところがあります。
前回は改札内地下ロッカーに預けて、そのとてつもない通行量と複雑な地理に翻弄されたので
駅構内の中でも比較的通行量の少ない地上改札外連絡通路をぐるっと回って探すことに。
すると、八重洲南側に隠れるようにあったロッカースペースを発見。
たまたま残り1カ所が空いていたため、荷物をそこにすべて詰め込みました。


手ぶらになったところでまたしても八重洲方面地下へ赴き昼食へ。
今回は東京駅一番街・ラーメンストリート、八重洲地下街、グランルーフ(フロント)と回ったので
最後はラーメンストリートの正面に位置する
東京駅一番街・にっぽんグルメ街道『鹿児島 黒かつ亭』で定食を食べました。
かなりボリューミーでしたが今回のエキチカごはんで個人的に一番の当たりだったかも。
メニューとしてはヒレカツ丼なのですが、
ヒレカツは鉄板の上に乗っていて、タレを付けてからご飯の上に自分で乗せてから食べるのですが、
タレなどの入った小皿は3つの分かれており、
普通のとんかつソース、塩こしょう、おろしポン酢の中から自由に選んでつけることができます。
また小さなすり鉢に入ったごまも添えられていて、お好みで磨って投入することもできます。
三択で一番好きな味付けでいただけるのがいいですね。ちなみにキャベツと豚汁はおかわり自由。
最初は無難にとんかつソースだろうと思っていたのですが、
塩こしょうというのが味付けが絶妙で意外性もあって良かったですね。
手ぶらになり、お腹も膨れたところでオフ会集合場所になった上野駅へ再び向かい、
今日からあらゆる施設が開館となる上野公園へ。
直前で国立西洋美術館にしようかとも思いましたが、思いとどまって国立科学博物館へ。
2016年春以来二度目となる科博は、前回特別展(恐竜博2016)と地球館1Fしかまわれなかったので、
今回は特別展(古代アンデス文明展)、企画展(南方熊楠展、地衣類展)、日本館をまわることに。


古代アンデス文明展は、
紀元前3000年から1572年のスペイン人による侵攻までのアンデス文化を
150近くの展示品とともに紹介する特別展。
進むごとに時代が進んでいき、
最終的には黄金郷として栄えた巨大なインカ帝国がたった数百人のスペイン軍に侵攻され、
いともたやすく征服されてしまうまでが描かれていました。
アンデス文明は「文字」という概念がないため、
残された異物が誰のために、何故作られたのかは現在も分かっていないことが多いそうです。
しかし分かってきたこともあり、
例えば有名な「ナスカの地上絵」は最近では雨乞いの儀式であることがわかってきたんだそう。
アンデス文明には文字はありませんでしたが、縄の絞め方によって情報を残す「キープ」
と呼ばれる方法で当時の人たちは情報を残していたそうで、
その解読によってアンデス文明を紐解こうとする研究が今もなお続いています。
が、マチュピチュ遺跡だけは未だに何故存在するのかが分かっていないんだそうです。

ミイラの展示もあり(撮影禁止でした)、少年のミイラは全身がくるまれているのに対して、
少女のミイラは首から上が剥き出しになっており、顔はセメントのようになっていましたが
黒髪が綺麗に残っているのがとても生々しかったですね……。
他にも身体を折り畳んだ状態で何にもくるまれていない成人男性であろうミイラもあったのですが、
爪がちゃんと残っているのを見ると、作り物じゃない本物の人間なんだなぁと思わされます。

特別展示会場を出たあと、疲労感がまた出てきていたため少し休んだのち日本館へ。
小さな期間限定展示である企画展のうちひとつめ、地衣類展が先に見えてきたので入ってみました。
地衣類とは、ざっくり言えば一見してコケに見えるが植物界の生物ではなく、
菌類が藻類と共生することによって生活を営む生物の一分類のこと。
そもそも藻類が植物ではない、という話を始めるとこのエントリーがどこまで行っても終わらないので
生物分類の詳しい話は割愛としますが、超ざっくり言えば植物と菌類の間に位置する、
ぱっと見コケなんだけど植物ではない、でも光合成はするという謎の生物です。
謎の生物ですが日常には当たり前のようにありふれている生物でもあります。
ユニークなところでは小さな線状の地衣類で文字を書いているように見える「モジゴケ類」とか。
海藻のような見た目のハナゴケなど。
分類上はコケではないのに和名に「コケ」と付いているのは、
きっとこれが地衣類という植物ではない生物だと分かっていなかった頃に付けられたんでしょうね。
いや、もしかすると分かってて付けていたのかもしれませんが。


もうひとつの特別展・南方熊楠展は地衣類ではなく今度は粘菌(変形菌)と呼ばれる生物を研究、
その他ありとあらゆる学問を自由奔放に研究した明治時代の天才、
南方熊楠のライフワークを展示したもの。
地衣類が「植物のような性質を持つ菌」であったのに対して、
変形菌は「菌のような性質と動物のような性質を併せ持つ生物」のことで、
現代では動物でも植物でも菌でもない「アメーボゾア界」という分類下にあるとされています。
変形菌で面白いのはモジホコリという生物で、
この小さな原生生物は迷路を最短で攻略するなど知性があるのではないかと言われています。
そんな目下研究中の変形菌がまだ国内でほとんどされていなかった頃に、
100種以上を発見した南方熊楠は、情報整理の天才でもありました。
例えばあるキーワードにひっかかった情報はひたすら書籍から模写しておくことによって
そのキーワードを引くと関連情報を一挙に閲覧できるようにするといったような
今で言うロボット型検索エンジンの手法を100年前当時から紙の上で実践していました。
さらに紙の上に書き殴ったあらゆるキーワードを関連付けて着想する
南方曼荼羅と呼ばれる思考の方法は、とても現代的で今の生活のヒントにもなりそうな気がします。
この時点で新幹線が出るまで残り1時間となってしまったので、
結局日本館は和時計をちょっと見ただけで退館を余儀なくされてしまいましたが、
代わりに戌年にちなんでエントランスに展示されていたいろいろな犬の剥製をじっくり見てきました。

またまた上野東京ラインで東京駅へ。
ちなみに自分はずっと都心を電車で走り回るにあたって
「上野東京ライン」というものが何なのか分かってなく、
山手線で十分なのではないかとずっと思っていたのですが、
東京駅周辺だと上野東京ラインは日暮里駅→上野駅→東京駅→新橋駅→品川駅と停まるので、
間の7駅をすっ飛ばして移動できるということが今回の旅行で分かりました。
ちなみに新宿方面は同じような路線として湘南新宿ラインというものがあります。
元日に新宿へ移動する際、山手線に乗ったら大崎駅で停まると案内され、
山手線も停まることがあるのかと驚きつつも案内されたのが湘南新宿ラインでした。
こちらも山手線と併走しつついくつかの駅を飛ばすことができるので、
主要駅に行く目的ならこちらを優先した方がストレスフリーに移動できそう。

お土産はとりあえず最低限家族用があればいいや、ということで京葉ストリートに足を運び、
『フロマージュ・テラ』というチーズ菓子専門店でお土産を購入。
それを手に一旦Suicaで改札を出てロッカースペースまで歩いて荷物を取り出し、
新幹線乗車券で再度改札へ。発車15分前には到着しましたが、
折り返し運転のためか新幹線車内は直前まで車内清掃していました。
これも東京駅ならではの光景ですね。地元ではプラットフォームでの清掃は見たことなかったような。


15時50分台の新幹線に乗り、帰りもやはり爆睡。
以前は新幹線も眠れないのが当たり前だったのですが、
今回ばかりはその当たり前をぶち壊すくらいには疲労感が蓄積されていたようです。
元日夜寝まくったはずなのに、結局最後はずっと足の限界を感じていました。
3日間の総歩数は24,570歩、一日最高は元日の11,774歩。
歩数そのものは前回旅行より少ないはずですが、その分今回はタイムスケジュールに無理があり、
それによって疲労を回復できなかったのがかなりの痛手になりました。
今回は結局丸ノ内口に一度も出ることはなく、去年完成したという駅前広場も観れませんでしたが、
まぁその辺は次回のお楽しみということにしておきましょう。
本当は行きたい候補もいろいろ用意してあったのですが、そのほとんどは行けませんでした。
2泊3日だと暇になってしまうのではないかという懸念が最初は少なからずありましたが、
終わってみれば2泊3日くらいのボリュームが旅行としてはちょうどいいのかなと。
ただ、身体がそれについていかないことも考慮すると
年末年始は無理にいろいろな場所に行こうとせずに1泊2日が妥当なんでしょうかね。

18時過ぎに地元に到着すると、それはもう極寒でした。しかも雪が降っている。
寒空の中バスに乗り、無事に自宅に着いたのは19時頃でした。
そんなこんなで自分の二度目の東京旅行、18年ぶりの祖父母家ではない場所での年越し、
さらに人生初のオフ会にライブと、詰め込みまくった三日間はなんとか幕を下ろしました。
まず今回は何はともあれ無事に終わって良かったです本当に。
前回もかなりのノープランだったのがたまたま出先でゲーム系のイベントをしていたり、
たまたま東京にいる知人と一緒に行動する時間があったりと偶然に助けられる場面が多かったですが、
今回はライブにしろオフ会にしろすべては自分で蒔いた種だっただけに、
後に引けない不安感というのは少なからずありました。
それがとりあえず黒歴史爆発することなく無事に終わったのは、
過去の自分を省みる限りかなり奇跡的な三日間だったように思います。
いつもなら後ろ向きになってしまいそうなところを責任感によってなんとか思い留まれたというか。

また旅行二回目、NS体験会出張を含めれば三度目の東京ということもあって、
初回のように旅行することそのものの特別感が良い意味で薄れてきて
若干あか抜けてきたような実感もあります。
なので、例えば「電車に乗ること」「東京を散策すること」そのものに心を奪われすぎず、
目の前の現象を前回よりは楽しめたかなと。
今回の出費総額83,096円(財布購入費は除く)は値段だけ見れば決して安くない額ですが、
年一度の贅沢をするにあたっては妥当な金額かなーとは思っています。
てっきり買い物除いても10万行くと思っていたので……。

オフ会については、繰り返しになりますが界隈の次のステップを踏み出すのに
いい契機を作れたのではないかと思っています。
これは主観的な意見ですが、ピクミン界隈はコミュニティを形成して今年で六年目を迎え、
ここ最近で急速に古参と新参の温度差が明確になってきているように感じます。
過去五年ここまで顕著にこんな空気の違いを感じることはありませんでした。
それというのもこの界隈の中心科目であるところのチャレンジモードは
それぞれがハイスコアを限界まで突き詰めたら、基本的にその先は苦しみしかないんですよね。
でもコミュニティの中心には常にハイスコアの競い合いがあり、
コミュニティで他者承認を満たしたいなら誰よりも苦しんでスコアを出さなければならないという。
もちろんこれはコミュニティの一側面でしかないのでしょうが、
最古参であり主催である自分がこの状況をどうにかしたいと思ったときの回答のひとつが、
Twitterというツールを越えた交流をする、ということでした。
そこで「ランキングの上位を目指す」以外の楽しみを発掘することができたならば、
コミュニティ全体の視野がもっと広がるのではないかと。
少なくともみんなが好きなはずのピクミンシリーズというゲームは、
それを受け止めるだけのポテンシャルはまだまだあると思っています。あとはどう楽しむか。

自分は、ネット上の趣味の繋がりが友人関係のようになる時代はもうすぐ目の前に来ていると思うし、
すでに周囲はそれが当たり前のように語られるようになってきていると思います。
そうなったときに手元に何があるのかと思い返したとき、
やっぱり自分は2006年ピク3同盟設立以来のこの縁を大事にしたいと思うし、
少なくとも磨り減っていくのを放置していくわけにはいかないと強く思います。
その最初の一歩として行動した結果、
突発開催にもかかわらず5人の参加者と会えたのは幸運なことでした。

いっぽう、ライブについては良かった点もありますがやはりというか反省の方が大きいです。
今回の件で強く感じたのは、自分は旅行計画を組むにあたって
「これくらいの出費をすればきっと相応に楽しませてくれるだろう」
という期待感を込めて計画を組んでいたんだろうなと。
それは一見して悪くないことのように見えますが、こういった価値観で実際に臨むと、
「こんなに出費をしたのに楽しませてくれなかった」
というように、自分基準の評価軸でイベントを計ってしまうようになってしまいます。
そうなればあとはメンタル次第でいくらでも評価軸などは揺れる可能性があるわけで、
気落ちして「これくらいじゃないと楽しめない」と思えば何も楽しめなくなってしまいます。
こういう考え方の何が愚かって、
自分が楽しんでやろうという気概がなくすべてが他人任せなんですよね。
イベントを主催する方が楽しませてくれる、自分はそれに乗れば良いだけなんだ、と。
ライブチケットは12,000円でした。1時間しか参加しなかったことを考えるとかなり割高で、
その割高感に少なからず期待を込めていたところもありました。
しかし実際にそこに必要だったのは12,000円だけではなく、
アーティストへの愛情、そしてファン同士協調しようとする連携力、
何よりも自分がライブを楽しみたいと思うような気持ちでした。
12,000円払えば自動的に気分が高揚し、楽しくなれるような場ではなかったということです。
この辺の自主性の欠損については、ライブの参加を通じて突き付けられた反省点でした。
今年の終わりも祖父母家に行かないのであれば、
この問題は是が非でも2018年末までに結論を見たいところではあります。
その意味で言えば、オフ会が無難に終わったのは
自分が主催だから失敗したくない、失敗できないと思っていたからなんでしょう。
自分が主催するかはともかく、こういう主体的に参加できるプログラムを複数用意できれば、
もうワンランク上の旅行ができそうな気がします。忙しさはさらに磨きがかかりそうですが……。

そんなわけで、2017年の最後と2018年の最初は今までにない波瀾万丈なひと時でした。
2018年、どうなるか分かりませんがその節目を迎えるにあたっての覚悟は
自分なりに今までになくベストを尽くしたつもりではあります。
あとはそれがただの目に見えない思い込みのまま霧散していくことになるのか、
はたまた年始の思いが凝固して何らかの形になるのかはこれから次第。でしょうか。

書き起こしてみれば700行オーバーというかつてない長文になってしまいました。
遅ればせながら、2018年もどうぞよろしくお願いいたします。