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こんな人こそ日記系ブログを


自分は今まで周囲の人たちに「ブログやってみて!」と勧めたことはここ十年まったくありませんが、
「日記系ブログをやってみようかな……」と言っている人と巡り会ったときのために、
「日記系ブログが向いている条件」ってなんだろう、ということをちょっと考えてみました。
ちなみにここでの日記系ブログとは、
基本的に収益を求めず自分(や限られた知り合い)のためだけに書くブログを指します。

◆SNSで「いいね!」を貰っている人にはおすすめしません

ブログはやってないけどTwitter、Instagram、Facebookは続けているという人は多いと思いますが、
それらの情報媒体でつぶやけばある程度日常的に「いいね!」が付く人、
あるいはリプライなど要するに何らかの反応がもらえる人にはブログはおすすめしません。
ブログは基本的に孤立無援からのスタートになります。
周りの人も同じ事をやっていないと続かない、という人にはまず向いていないでしょう。
なにしろ周囲にブログを書き続けている人がいるということがまず稀です。
さらにこのブログのように独自ドメインで初めてしまった日には、
本腰入れてSEO対策しないかぎりはネットにありながら誰一人アクセスしてくれません。
ブログ全盛期の2000年代中期ですら、全ブログの9割は一日50アクセス以下という現実があります。
それから10年余り経った今も、
Twitterのふぁぼボタンのように手軽に反応がもらえる仕組みはあまり発達していません
(そういえばWeb拍手もいつの間にか廃れてしまった……)。
したがって、よほどハイセンスなコンテンツメイカーでないと良い反応を貰うのは難しいです。
注目されたいためにブログをはじめるのはやめましょう。

◆言いたい事を短くまとめられる能力のある人にはおすすめしません

何か言いたいことがあるとき、それをズバッと一言に要約してまとめることができ、
その一言を言えば満足という方にはブログはおすすめしません。
そういう方にはやはりブログよりもはるかに優れたツールであるTwitterなどをおすすめします。
ブログというツールはひとつずつがページ単位で構成されることを前提としているし、
モバイルからの投稿環境や拡散機能も一向に向上していないため、
短文をちゃちゃっと書いて投稿するだけでもいろいろと余計な手間が発生してしまいます。
名言を残したいがためにブログをはじめるのはやめましょう。

◆流行りものにしか興味のない人にはおすすめしません

例えば今この瞬間「自由に語りたいことを語ってみて」と言われたとき、
あなたはどういったテーマを思い浮かぶでしょうか。
それが例えば平昌五輪、福井豪雪、仮想通貨、
あるいは物騒な事件や有名人のゴシップといった時事しか思い浮かばないのだとしたら、
あなたは日記系ブログに向いていないかもしれません。
苦労して最新時事を残していったところで、
それを自分が残す必然性がどこにもないことにいつか気付かされます。
なぜなら、同じような記事を書いている人はすでに無数にいるからです。
一個人が報道人の真似をしたいがためにブログをはじめるのはやめましょう。

◆自分のことより周りの人が気になる人にはおすすめしません

同様に何か自由なテーマを与えられたときに、身近な誰かの顔が思い浮かび、
その人について語る以外に特に話題が見当たらない人も向いていないかもしれません。
ブログは基本的に孤独ですが、しかしネットに露出したメディアであることもまた確かです。
名指しで誰かのことを語れば、その人がちょっと検索しただけですぐ見つかる可能性があります。
企業名や学校名、市区町村などの所属する団体や属性についても同様のことがいえます。
本当に自分以外に誰にも見られたくない他人の悪口をぶちまけたいなら、
ネットに公開する前提のブログでなくてもプライベート日記を作れるツールはいくらでもあります。
公共の場で言えないことを書くためにブログをはじめるのはやめましょう。

◆ブログをお小遣い稼ぎの道具だと思っている人にはおすすめしません

これは過去のエントリーでも繰り返し書いてきたことですが、
このブログのような「自分のためだけのブログ」は、
アフィリエイターと呼ばれる、収益を求めてこそナンボと思っている方々と基本的に相容れません。
もしあなたが、ブログを通じて何らかの収益がほしいと思っているなら、
こんなブログは参考にせずにアルファブロガーがよく発信している
「いかにしてブログで儲けるか」的なエントリーを探しに行った方が有益かと思います。
日記系ブログは有名人などごくごく稀な例外を除いては書いてもお金になりません。
個人のために書かれるエントリーは得てして検索順位は低く、
他人の関心を引く内容ではないためスポンサーも付きにくいです(まったくないわけでもないです)。
日本アフィリエイト協議会が発表している調査結果(参考リンク先、2017年時点)によると、
収益ありきで記事を書いているアフィリエイトブログでさえ
月収1,000円未満が7割以上という現実もあり、
日記系ブログはそもそも収益を目指していないのでこれをさらに下回るのは確実。
お金稼ぎのためにブログをはじめるのはやめましょう。

◆いつでも話し相手がいる人にはおすすめしません

日記系ブログは主に文字で表現していくことになります(もちろんそれ以外も可能です)が、
文章執筆は自己表現としては手軽な分、多様な解釈が可能なため伝わりづらいことが多いです。
とりわけ口頭コミュニケーションと比べると、
同じ情報量でもイントネーションの有無から感情を乗せにくいという事情があります。
もちろん文才があれば別ですが、基本的にはその時々の感情をブログで昇華するのは難しいです。
なおかつ、ブログでは発信したからといってレスポンスが返ってくるとは限りません。
それゆえに、気を付けないとすぐに自己完結的・視野狭窄的な主張に陥りがちです。
自分の考えを他人に理解してほしい、自分の意見に対する他人の意見がほしい、
という欲求の捌け口としてブログを書くという行為が選択肢に入ることはあり得ますが、
ぶっちゃけそれらは声に出して処理できるならそちらの方が遙かに効率的です。
仲の良い友だちがいるなら、日記に書き残したい物事はむしろ他人へ直に話すべきでしょう。
他人の意見を取り入れてこそ人の思考回路は成長していくものです。
「ブログに載せた方がいろんな人の意見を得られる」というのははっきり言って幻想です。
声で話し合えることをわざわざ書くためにブログをはじめるのはやめましょう。

◆自分ルールを持っていない人にはおすすめしません

ブログは主なSNSと違って執筆に際してルールや決められたテーマというものが存在しません。
文字数は無制限だし、トレンドも表示してくれないし、ハッシュタグも診断メーカーもありません。
要はルールに縛られず何でもできるということですが、
裏を返せば自分なりの執筆ルールを決めないと収拾がつかなくなってしまうということでもあります。
自由奔放にやりすぎると毎回形式から決めなければならなくなり、
よほど好奇心が強くないと毎回まるで異なるテーマで作っていくのは困難です。
日記というものが長く続くものを前提とするなら、
それにはやはり自分が執筆しやすい自分なりのルールを決めることが必要になってくるでしょう。
そして自分が決めたルールに忠実でいられる人でないと続けていくのは困難です。
何も考えずにブログをはじめるのはやめましょう。

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ということで、以上のすべてに当てはまらない人にこそ、日記系ブログをおすすめします。

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