#5297

狂気の磁気嵐


音楽


最終曲の放送後にCDを予約して、ついでに24bit WAVのDL権利を手に入れたAutechreの最新作、
』を、ようやく聴き終わりました。
最初は真っ暗な寝室でイヤホンから集中して聴くスタイルで進めていたのですが、
実に8時間という超大作をこのペースで1ヶ月のうちに消化するのは不可能と察し、
後半は作業用BGMとして消化してしまいました。

トラックリストを見ても最後の58分もの超大作『all end』には
(もしかして『Drone 2』のような極上アンビエントなのでは!?)
というような期待を少なからずしていたのですが、実際には58分丸々全部ノイズでした。
ここまで虚無感溢れる作品もなかなか巡り会えませんね。いろんな意味で。
エレクトロニカの重鎮であるAutechreというデュオ・グループは、
まるで期待を裏切ることを生業とするかのような尖った個性でここまできたアーティストなので、
このぶっ飛んだ作品も「まあAutechreだからしょうがない」で済まされてしまいそうな……。

ちなみに先述で「なかなか巡り会えない」と書きましたがそれは58分という長さも加味した話で、
最初から最後までまるごとノイズという作品は
エレクトロニカ周辺の音楽界隈ではそこまで珍しくなかったりします。
その類の音楽で最初に自分が巡り会ったのは
ドイツのアーティストであるMonolakeのミニマルテクノ、『Momentum』(2003)でしょうかね……。
最終トラックが7分半まるごと工場の排気音のような音で敷き詰められており、
終わりは1分かけて静かにフェードアウトしていくという作品です。
当時は意味不明すぎてむしろ「聴いてはいけない曲なのでは」と思うほどでしたが、
58分まるごとノイズと比べればまだまだかわいいものですね。
こうなるともはや「音楽」ってなんだろう……。
エレクトロニカという世界は一見狭いように見えて、
その実あまりにも取り留めもない深さに今でも驚かされます。

コメントを残す