#5301

舞台裏にあるもの


文化


ワールドカップ・ロシア大会、日本勢第三戦。
第1戦のvsコロンビア戦では相手のミスでまさかの勝利、2戦目も引き分けておりここまで0敗。
この第3戦では、勝っても引き分けても決勝トーナメント進出と、
かなり有利な状況で臨むことになりました。相手はグループ最強・世界ランキング8位のポーランド。
日本はグループ内最下位の61位なので、もっとも力の差がついた一戦ということになります。

とにかくこの強豪相手に点を入れられさえしなければ決勝トーナメントに行ける。
先制点さえ入れられなければ……と思っていたところに、後半14分、あっさり1失点。
そこから1点を取り返すために必死に攻勢をかけにいきます。
日本が負けた場合、
決勝トーナメントに行けるかどうかは同時進行しているセネガル×コロンビア戦次第。
コロンビアが勝ち、なおかつ得点数がセネガルを上回れば日本は決勝トーナメントに行けます。
後半30分を過ぎると、どうやら「コロンビアが1-0で勝ちそうだ」という情報が入ってきました。
このままコロンビアが1失点もしなければ、
グループ2位は日本とセネガルが勝利数、敗北数、得失点数も完全に並ぶことになり、
このときのルールは「ペナルティーの総数が少ない方が決勝トーナメントにいける」んだそうです。
この時点のペナルティー点数は日本が4点、セネガルが6点。

つまり、このまま何も起こらなければ日本は決勝トーナメントに行ける。
最後の10分になって日本勢にそれが伝わると、日本代表はポーランドとの戦いを放棄して、
味方にパスを回し続けて時間をつぶす作戦に出ました。
まさかの展開に実況中継もネットもかなり騒然としていました。会場からは大ブーイング。
ポーランド代表も状況を理解すると、呆れかえってわざと倒れ込んでみたり、
お互いに戦う姿勢を放棄してからはもう完全にぐだぐだでした。

そのまま試合終了。進出が決まって余裕のコロンビア、
そしてポーランドと日本がぐだぐだと時間を消化するなか、
「1点取れば決勝進出、このままだと敗退」というセネガルの必死な猛攻もむなしく終わり、
日本は決勝トーナメント進出。セネガルは敗退となりました。セネガルかわいそう……。

ネットでは最初、完全に賛否両論でした。状況を知らずに見たら異様でしかないですからね。
しかし時間が経って経緯が知れ渡ってくると、
「潔く負けて負けたことを非難されるか、一時のブーイングを覚悟してでも決勝Tに進むか」
というギリギリの選択の結果だったということが多くの人が理解したのか、
どちらかというと「まあ勝ったんだし」という意見が多かったように思います。
時間が経ってもとにかく非難しかしていなかった人も少数いましたが、
そういう人は経緯を知ろうとする努力をまったくしようとしないというのが印象的でした。
ああいう風にはなりたくないですね。

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