#5346

暗闇の音


音楽


昨日の出来事をまだ文字化していませんが、02時になってから執筆に着手してしまい
激眠状態なので昨日の午前中だけの話でお茶を濁すことにさせてください。
思えば昨日はなんだかいろいろあった一日でした。

一昨日の記事にも書いた通り、本来であれば夏休み初日であるはずの昨日は、
夏休み明け二連勤の負担を減らすために敢えてこちらから出勤を申し出ておいて、
夕方くらいまで会社でのんびりしていました。
土曜日にも関わらず人はチラホラいましたが、自分より上の立場の人間がいなかったので、
ここぞとばかりに音楽を聴きながら作業をしていました。
自分はこういうことは土曜出勤でも滅多にやらない派ですが、
平日中にいろいろとルールに縛られているからか、
社内では土曜日はこの辺はかなり緩い風潮があります。

とはいえ趣味系作業と違って空振りでしたでは済まないので、
作業妨害になり得るポップス系はすべてシャットアウト。
最初はサイマルラジオもありかなとは思っていたのですが、同様の理由で却下しました。
となるとやはり選択肢に残るのはエレクトロニカという静かなジャンル。
趣味系作業も、いったい何度これに救われたことか……。
ということで、このジャンルで作ってあるスマートプレイリストをひたすら再生していました。
いつものように自室でヘッドホンとは違い、片耳だけでカナルイヤホン、しかも職場ということで、
環境が違うからか音楽もどこか新鮮味があり、一曲ずつ噛みしめるように聴けました。

で、そんな中、以前公式サイトで無料頒布していたAutechreのライブ音源が流れ出したのですが、
もう本当に震えるほどに良くて驚いてしまいました。
2014年秋にポーランドのクラクフにて、文字通り「真っ暗闇」の中で行われたライブは、
2013年以降のアルバムサウンドからは想像できないほどアゲアゲホイホイなガチ系IDMの洪水です。
いわゆる一般的に想像しているライブと違って、アルバム収録の既存曲はまったく聞こえてきません。
そもそも「曲」という単位を成しているのかさえ疑問ですが、
とにかくこのアーティストに関して言えば、アルバムとライブは文字通り別物のようです。
もしかして、Autechreの真価はライブにあるのでは??

現在、当該音源は2014~2015年に世界各地で行ったライブと一緒にパッケージされていて、
9回分がまとめて20ドルで販売されています。全部新曲で約9時間なら全然安いですね。

『Exai』『elseq』そして今年リリースの『NTS Sessions』と、
近年の作品は好きなんだけど本当に自分の琴線に触れているのか触れていないのか、
その曖昧なところが理解できなくてもどかしいような、
ふわふわした印象のアルバムだと思っていましたが、
そういう印象を抱く根底にあるものが
自分がこのアーティストに求めるものとその実物との間にあるすれ違いだとしたら、
ライブ音源にこそ没入できる何かがあるのかもしれません。
少なくともクラクフライブにはそういう可能性の一端を垣間見ました。

あまりにも夢中になって聞いていたので、
終わってイヤホンを外してみたら職場にいたことにびっくりしてしまいましたが、
不思議と手は止まっていなかったのでまあ結果オーライということで。

それにしても、ライブがこんなに良いものだとしたら、
06月13日の来日は否が応でも見に行くべきだったんじゃないだろうか……。
最近こういう後悔が目に見えて多くて困る。

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