#5537

信頼できない空間


今日の出来事

今の会社は定期的に先方のもとに車で出向く用事があり、自分もそれに同行することがあります。
社内においてプライバシー空間というものが皆無である今、
それは同僚とおおっぴらに会社の悪口を言う数少ない機会になっています。
そんな機会も残り少なくなってきた今日この頃ですが、
今日も車内で延々と「何故この会社は上手く回らないのか」ということを話し合っていました。
自分と同僚との間で出た結論としては、

(1)伝えるべき事柄を伝えるべき人に伝えない「察してちゃん」的雰囲気の蔓延と、
(2)上層部同士も含めて社内全体の信頼関係が欠落していること

のふたつに行き着きました。話していたことはもっと多岐にわたりますが、とりあえず2つ。
自分もありとあらゆる会社批判を脳内で繰り広げ、そしてここでは書いてきませんでしたが、
これはそこそこ的を射ていると思います。
今の会社は、今はブラックではないと思いますが、そっち寄りであることは確かです。
そしてブラック会社をブラックたらしめているのは何かというと、
昔から居座っている古参連中に他ならないんですよね。

まぁ、それについての具体的な批判は胸の内に取っておくとして……。
そもそも、古参を中心とした「どうしようもなさ」の正体ってなんなんだろう?
というのは、くだんの同僚と長い間話し合ってきたことでもありました。
で、自分の退職を目の前にしてとりあえず出た結論がこれというわけです。
コミュニケーション能力の欠如、と言ってしまえば簡単ですが、事はそれほど単純ではありません。

年代も、ときとして性別も違う相手が新人として入ってきたときに、
その人をいかにして受け入れ、そして教えていくか。新人側はいかにして上手く教えてもらうか。
これは社会人において普遍の課題であるように思います。
そして、今の会社の上層部は少なくともこの「教える」という動作があまりにもヘタクソ。
教えるというのは「話す・聞く・読む・書く」よりも一段階高度なコミュニケーションです。
特に、相手がどこまで分かっているのかを理解しなければ、
「教える」という行為は単に自己満足の所作になってしまいます。
ところが、上層部の人たちはこの「相手がどこまで分かっているのか」を
理解しようとする努力、察する力、譲歩する精神をまったく持ち合わせていないんですよね。
それは新人ではなく既存メンバーに対しても言えます。
そしてそれによってそれぞれに齟齬が発生し、
会社側と働く側、年配者と若年者、叱る側と叱られる側といった属性の間に壁を作ってしまう。
必然的に仕事の分配が上手く行かず、そうなれば効率も落ちて利益も上がらない……。
その根本的な原因は、語彙力などではなくそもそも他人を信頼していないからなのではないかと。

信頼できないから伝えられない。伝えられないから新しいこともできない。
結果的に既存メンバーは人事的な業務改善は一切進まず、むしろ負荷は大きくなるばかり。
かといって既存メンバー同士も信頼していないので助け合うことができない。
上層部同士ですら信頼し合っていないので、リスクを伴う決定を誰もすることができない。
そうして結果的に、それぞれが「自分さえ我慢すればいいや」で済ませてしまう。
打ち合わせではどうでもいい業務外の事柄についてダラダラと話し合ってしまう。
本当に大切なことは議題に挙げることができない。なぜなら信頼できないから。

この会社で生き残った人というのは「忍耐力」は当然のことながら、
年数の浅い人に関してはそれよりも「察する力」に優れている人が多いような気がします。
もしかすると入社当時のメンバーで最後の一人となった自分も、察する力はあるのかもしれません。
向こうから一切言ってくれないのでこちらから訊くしかない、といった風潮もある気がします。
まぁ、この点は何でもかんでも上司の指示を待つべきではないという考え方もあるでしょうが、
一方通行があまりにも極端なんですよね、うちの会社の場合。

ちなみに断っておきますが自分は今は社畜ではありません。
社畜だったころもありましたが、
今は同じ業務をこなしつつ自分のチームだけ毎日定時に帰るようにしています。
それは時季的に仕事量が少ないというのもありますが、
会社のために積極的に残業してあげる必然性が何も感じられないからでもあります。
しかし定時退勤を安定させつつも、今後の為にも今の会社のダメな部分が何故ダメなのかは
もう少し深く掘り下げていきたいなと思っています。

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