#5761

記録の世界でもがく


文化

『HALLO WORLD』
(2019年、監督:伊藤智彦、制作:グラフィニカ、「HELLO WORLD」製作委員会)

2027年、京都。
自分の決断に自信が持てない草食系高校生の堅書直実(かたがき・なおみ)は、
あるとき、市内に発生したオーロラから現れた三本足のカラスに図書館の本を奪われ
必至に追いかける。追いかけた先に現れたのは2037年つまり十年後から来た自分自身だった。
十年後の堅書直実によれば、ここは実は現実そのものではなく、
歴史の保存を目的にアタルラというシミュレーターに「記録」された世界だという。
現実の世界では、堅書直実は3ヶ月後に
一行瑠璃(いちぎょう・るり)という女子と恋仲になることになっていた。
しかし、瑠璃はその後の花火大会で不慮の事故で死んでしまう。
せめて「記録の世界」の中だけでも、瑠璃が生き延びて幸せになる未来が見たい。
そう思って記録の世界にやってきた10年後の堅書直実は、過去の自分に助けを求めたのである。

*  *  *

『この物語は、ラスト1秒でひっくり返る――。』
そんなキャッチコピーに惹かれて観てきました。
実際に、ラストシーンでこの物語はひっくり返ります。めちゃくちゃびっくりします。
2回観ないと全容は把握できない、そんな映画だと思います。

監督は有名ライトノベル原作の『ソードアート・オンライン』を手がけた人ということもあって、
趣向としてはライトノベル的なところがあります。
何も持たない男子が、ある世界規模の事象によって女の子を巻き込んでいくというストーリー。
何もないところから何かを生み出す能力、並行世界、ブラックホール。
理系好みな若年層にはオススメできる作品だと思います。

何か感想を書きたいところですが、
なにしろ最後の最後で全部ひっくり返ってしまったので、
書きようがないというのが正直なところです。
ただひとつだけ書き残しておきたいのは、
映画が終わって映画館を出たときに、「ここは果たして現実なのか?」と強く思いましたね。

この作品は、いつか地上波で放送されるときにももう一度観てみたい作品です。
そのときに新しく抱く感想などもあるでしょう。
それだけラストが衝撃的でした。

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