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一歩を踏み出す絆


文化

知り合いの強い勧めで、『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』を観てきました。

まったく知らない人のためにイチから説明しますと、
今から24年前、ポケモンと同時期に、キーホルダーゲーム型のデジタルペット育成ゲームとして
「たまごっち」が女子高生を中心にブームになったことがありました。
翌1997年に発売したデジモン(デジタルモンスター)は、それのいわば小学生男子向けの商品で、
見た目もカッコよく、本体を繋げてバトルすることができるという画期的な機能も付いており、
たまごっちに負けず劣らず流行しました。
当時はすでにポケモンが子どもたちの世界を席巻していたのですが、
デジモンもパワーアップを繰り返し、その種類を爆発的に増やしていきました。
1999年には『デジモンアドベンチャー』としてアニメ化もされ、人気を博しました。
主題歌『Butter-Fly』は、同世代なら知らない人はほとんどいないのではないでしょうか。

それから20年余り。
ポケモンは常に新しい世代の子どもたちをターゲットにして人気を獲得していったのに対して、
デジモンは「当時の子どもたち」、つまり自分世代をターゲットに映画作品を作り続けてきました。
そして今作は、いわばその集大成に位置付けられる作品に当たります。

*  *  *

1999年のアニメ作品には、7人の「選ばれし子どもたち」が登場します。
彼らは子どもだけのサマーキャンプに来ていたのですが、そのときに偶然にデジモンと出会い、
デジモンとの絆を深めてきます。
それから11年後の2010年が今作の舞台。彼らも22歳になり、主人公は大学生になっていました。
2010年当時の世界は、「選ばれし子どもたち」の数も増えていて、
ヒトとデジモンが共生する世界ができつつありました。

そんな中、世界中で「選ばれし子どもたち」の一部が突如として失神する事件が起こります。
主人公・八神太一とパートナーのアグモンらの前に現れたのは、
デジモンを研究対象としている学者のメノア。
世界中の子どもたちが失神する原因は
「エオスモン」と呼ばれる未知のデジモンが原因であることを突き止めた彼女たちは、
幾度となく世界を救ってきた太一たちに助けを求めます。
電脳空間でエオスモンと対峙する太一たち。しかしその戦いのなかで、とある異変が起きます。
アグモンたちは突然戦えなくなってしまってしまったのです。

メノアは、「選ばれし子ども」は大人になると、
パートナーデジモンとの関係は解消しなくてはならないことを太一たちに伝えます。
そして、戦えば戦うほど、別れのときは早まってしまう。

しかしエオスモンの脅威は収まらず、太一たちが戦わなければ
世界中の「選ばれし子どもたち」が次々と犠牲になっていってしまう。
戦えば、11年前から一緒にいるアグモンたちと別れなければならない。
しかし、戦わなければみんなを救うこともできない。

果たして、彼らの出した答えとは……?

*  *  *

映画を観たのは去年秋の『ハローワールド』以来、2020年初。
自分はデジモンは1998年には卒業していたので、
『デジモンアドベンチャー』も観ていないのに楽しめるのかと若干不安ではありましたが、
終わってみれば、思ったより楽しめました。
たぶん、デジモンを全く知らなくてもそこそこ楽しむことはできると思います。
『サマーウォーズ』とかが好きな人にはオススメです。
ポケモン映画は子ども向けに振り切っているので、
いくらデジモンよりポケモンが好きでも年代的な事情から楽しむことは難しいと思いますが、
デジモン映画はあくまでも「1999年当時の子どもたち」に向けて描かれているので、
年代的にマッチングしているおかげで楽しめるというのもあります。
特に自分は、1999年当時小学生で2010年当時大学生という主人公の年齢に完全一致するので、
なおさら感情移入しやすいというのもありましたね。
「大人になるということはどういうことなのか?」ということを考えさせられました。
子どもを卒業したくないという登場人物たちの気持ちは痛いほど分かります。

ネタバレになるので詳しくは書きませんが、
自分は本作最大の魅力は、悲劇的に運命付けられた「敵役」にあると思っています。
そしてそれに対する主人公のセリフがとても印象的です。
『宿命は変えられないかもしれない。けど、運命は変えられるんだ!』

1999年当時子どもだった方は、ぜひ観てみてください。

ちなみに余談ですが、今日はこの映画を観る前が波乱でした。
会社で12~02月期新入社員のオリエンテーションが今更あり、自分は同期の最古参として参加。
その後、去年末の飲み会と同じように研修室内で食事会があったのですが、
オリエンテーション参加者が後片付けなどを任せられていたため、
定時を過ぎてもなかなか会社を出ることができない。
本来の退勤時間は19時なのに対して映画の上映時間は19時40分。
他の人の目を盗んで19時10分くらいに出られれば間に合うだろうと踏んでいたのですが、
ようやく出られたのが19時25分すぎ。
駅まで走り、地下鉄に乗り、そこから映画館までもまた走り、
なんとか滑り込みで入場時間ギリギリの19時48分に入場、席についた直後から映画が始まりました。
ホント、危なかったです。あと少しで映画を見損ねるうえに1,300円損するところだった。
ちなみに食事会(飲み会?)は、ワッフルを作る担当になってしまったので
うかつに他の人のところに行って話すこともできず、前回と違って非常に退屈でした。
こんなことをやるくらいなら普通の飲み会がよかった……。

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