#6036

犯人は現場へ戻る


今日の出来事

例の件でちょっと進展があったのでその考察をちょっとだけ。
これまでのあらすじについては自分が作ったまとめページを参照ください。
リンク先に書いてあることをざっくりまとめると、
自分が運営しているランキングサイトに不正と疑わしき記録を投稿する人が出ました。
問い詰めていくとどんどんボロが出るので潔白証明をしてくださいという話になりました。
そして双方の同意のもとで潔白証明の方法が決められて、期日以内に出しますと相手は言いました。
ところがその翌日に自分の元に不正を疑われた人本人からDMが来て、
とにかく記録を削除してほしい、不正をしていないのにいろいろな人に疑われて傷付いた、
というのですが、とりあえず潔白証明はお願いしますと返信すると、
「それはできない。約束は守れないので不正ということでもいいです」
とだけ言い捨てて去っていきました。
ここまでの流れで、彼は実質的に不正を認めたものと見なされています。

ところがその数日後、彼は何事もなかったかのように復帰し
『スプラトゥーン2』などの配信をするようになりました。ピクミン2の配信は一切していません。
謝罪も潔白証明も一切なしということで、
こちらサイドとしてはただただ不正者が出たので規制強化せざるをえなくなるという
開発負担や参加のハードルの高さだけが残る結果に不満を抱く人も多くいました。
そこで、水面下では「今回の顛末を解説した動画を作ろう」という動きがあって、
それが公開されたのが自分が帰省をしていたつい一昨日のこと。
自分が作成した上記のまとめページ共々、かなり拡散されました。

そしてその翌日、当の本人がいきなり『ピクミン3』の配信を行ったのですが、
ものすごい低評価の数がつきました。
今までの配信にも低評価は付いていましたが今回はそれより10人は多い結果だったので、
低評価を押したのはこちらサイドの人間だけではないことが推測されます。

そしてさらに翌日つまり今日、
当の本人は突如としてTwitterアカウント名を「使わない(tsukawanai)」に変え、
YouTubeチャンネル名も微妙に変え、どちらにも「お別れだ」とだけ書いて再び逃亡しました。
今日の19時から配信を予約していたのですが、4時間経っても当の本人は現れません。

ところで、予約した配信チャンネルには本人が配信しなくてもチャット欄は解放されます。
当然配信が始まるとチャンネル登録者には通知が行くので、
そのチャンネルのファンがチャット欄に続々と集まってくるのですが、
今日はその様子が少し違いました。
「彼はどうやら不正をしたらしい……」
「えっ、不正ってどういうこと?」
「俺は彼を信じたいけど、もし黒ならしっかり謝ってほしい」
「そんなことよりフォートナイトしようぜ」
という感じで、まとめ動画の拡散が功を奏し、なんと彼のファンにも真実が伝わったのでした。

今まで彼がかたくなにこの件を「なかったことのように」振る舞っていたのは、
おそらく彼のファンに事実を伝えたくなかったからでしょう。
ファンにさえ伝わらなければ、自分がどこぞの馬の骨に不正だと疑われても関係ない。
彼を支えているのはファンなのだから、彼はファンさえ失わないように立ち回ればいい。
ところがまとめ動画の拡散によって、完全に彼の目論見は失われてしまいました。
コメント欄にこれだけ不正を疑う人が出ているという事実があると、
もはやこれは「なかったこと」では済まされません。さて彼はどう弁明するのか。

これで彼は短期間に2回のアカウントリセットを行ったわけですが、
果たして復活はありえるのでしょうか?
自分は、可能性はそこまで高いとは言い切れませんが復活はありえると思います。
これまでの状況になっても何食わぬ顔をして復活する可能性はゼロではないだろうと。
その根拠としては、これだけの状況になっても一度戻ってきているという事実があるのと、
配信やTwitter等を見る限り、
ゲームをすること以外にそれほどリアルが充実しているように見えないからです。

今までのマイナスを精算したいから人間関係を一度リセットしてやれ、
と思ってコミュニティに背を向けるのはアイデンティティ拡散と呼ばれ、
メンヘラ状態に陥っているとわりとありがちな心理です。自分も二年くらい前はそうでした。
しかし、自分もそうだったから彼の気持ちはよく分かるのですが、
さよならしたコミュニティの代替になるものをすでに得ていないかぎり、
人はどんなに過ちを犯してもそのコミュニティに戻ってくるしかありません。
二度と戻らなくても済むのは、代替となる「何か」を得たときだけです。
自分も、某界隈がもっと殺伐としていたころ、何度も見限ってコミュニティを抜けました。
しかし時間が経つとまた懐かしくなって、
自分がしでかした失敗を忘れて戻ってきてしまいました。
あの頃の自分は完全にTwitter中毒だったと思いますが、
承認欲求というのはそのように、一度誰かに「自分はここにいていい」と認められると、
いかんともしがたくそれに執着してしまうものなのです。

自分が結局10ヶ月界隈から離れていられたのは、
匿名SNSという新しい発散の場を得られたことと、上京によって新しい仲間ができた事が大きいです。
それ以前は実家という閉塞空間でブラック職場との往復を繰り返していたので、
某界隈以外に心の拠り所がありませんでした。それがきっと良くなかったんでしょうね。
仕事もそうですが、「これを否定されたら詰む」というようなものを持っている場合、
それはその人にとっての心の爆弾のようなもので、
それを否定された瞬間に人生を否定されたような気になり、一気に心を病んでいきます
(たいていの場合、それを否定するのは理想の自分と乖離しすぎた現実の「自分自身」です)。
また、そういう人は完璧主義に陥り「コミュニティはこうあるべきだ」という自治厨にもなりがちで、
往々にして他者から嫌われがちな傾向にあります。

それはさておき、きっと彼も同じだと思うんですよね。
YouTubeチャンネル登録者数というアイデンティティを形成するものの代替がない。
だからこそ、誰かに否定されても活動は続けざるを得ない。
これがもし、彼がリアルが充実した社会人で友達もたくさんいたなら、
黒だろうが白だろうが「なんか変な人に絡まれたんで辞めます」で終わりだと思うんですよ。
なぜならネット活動を否定されたところで、それより大切なものがある以上痛くもかゆくもないから。
でも、これは邪推ですが、おそらくそうではないからこそ、
ここまでズルズルと悪い方向に引っ張ってしまっていったのではないかと思うわけです。
まぁ、こちらとしては、そこまでして守りたかったアイデンティティなら、
早期段階で「ごめんなさい」と言えばそれで済む話だったとも思いますが。

なので、何が言いたいのかというと、
「自分はこれしかない!」と思うものを持っている人は、今回の件は他人事ではないという話です。
どうしようもなく自尊心が凝り固まってしまうと、
それを他者に否定されたとき、世界と隔絶したくなる衝動は誰にでも起こりえます。
今回の件も、彼は論理的にどうこうというより、感情的な面で立ち回りを誤っているように見えます。
その根底にあるのは、自分の好きなものを否定されたという事実に対して、
冷静に振る舞っていられないほどの自尊心のゆらぎがあったからなのではないでしょうか。
とはいえその大元は不正をしたという事実があるので、自業自得だとは思いますが。

「これだけは否定されたくない」と思うものをネットに晒すというのはかなり危険なことです。
彼があっという間に病んでしまったように、メンタルを破壊してしまう可能性がある。
だからこそ、ネット上の発信については固くなりすぎてポッキリと折れないように、
もう少ししなやかにする努力をしたい。
ということで今現在レジリエンスについての本を読んで勉強中ですが、
これがこの件の分析の役に立つのかはわかりません。

ただ断言したいのは、自分が彼の二の舞になってはならないということです。
もちろん不正なんてするわけがないし、しようがない。
しかし現実問題としてこれだけの人がいると、
どうしても意見対立等でコミュニティが割れてしまうことも起こりえます。
そういうときに、2018年のときのようにメンタルまで破壊するようなことがないようにしたい。
そのためにメンタルを鍛えることはコミュニティの古参としては必須のスキルかなと思っています。

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