今日は給料日で想定よりちょっと多く給料が入っていたので、
余剰金を使ってボチボチ仮想通貨取引を再開しようと思っているのですが……。
どうにも今期は不安要素がいくつかあり、若干のリスクを感じています。
というのは、国内取引所においていわゆるトラベルルール強化の流れが来ているからです。
自分は日本円を仮想通貨に交換する手段としてGMOコインという取引所を使っています。
メインで使いたい取引所が海外にある場合は、
このように国内取引所でいったん日本円から換金しなければなりません。
そして仮想通貨に交換したら海外取引所に送付するのですが、
この送付のタイミングでトラベルルールというものが適用されます。
トラベルルールとは、いわゆるマネーロンダリングなど不正送金の防止のために、
送付側の業者が送付先の業者に一定の情報を通知しなければならないとするルールで、
これによって仮想通貨に交換してもカネの流れがわかりやすくなります。
ビットコインなど公開台帳がある場合はそれがあれば十分のようにも思いますが、
世の中には匿名のアドレスで送金できる仮想通貨もあるので、
厳密に資金浄化を防止するためには必要な制度なのでしょう。
ただしこのルールは各国ごとに微妙にフォーマットが異なっており、
通知する側と通知を受ける側が違うルールで運用していると意味がありません。
そこで今回、GMOコインはそういった取引所への送付を一律停止することにしました。
さらに金融庁が指定する特定の国に国籍を置く取引所に対しては、
そもそも税制などの法律上の問題があるため送付をできなくなるようにするとのこと。
しかも、仮想通貨の特性上送信失敗すると送付元が対応しないと消失するのですが、
GMOコインは禁止されている取引先への送付で資金が消えても一切関知しないらしい。
うーん、入金手数料が完全無料なので使ってきたGMOコインですが、
これはさすがに徹底のしどきかもしれない……。
とはいえ国内取引所がこの規制の流れに追従するなら撤退したところで無意味です。
海外取引所に直接日本円を送金する手段はかなり限られてくるので、
いままでのような取引が今後できなくなっていく可能性も十分あります。
そしてそれは海外取引所でも同じ。
海外でもトラベルルール厳格化の流れができて日本の取引所への送付を規制したら、
海外取引所でいくら儲けても意味が無いことになります。
やはりなんだかんだで仮想通貨そのものに価値があるわけではなく、
日本円に換金できるからこそ意味があるわけで、
それができないならもはや仮想通貨取引をする意味すら無くなってしまう。
こういったマネーロンダリング対策強化の流れに加えて、
以前仮想通貨界隈を賑わせたバイナンスJAPANの登場によって
日本人はマネロン規制関係なくそもそもバイナンスを利用できなくなる可能性。
自分はGMOコインもバイナンスも使っているので完全に他人事ではありません。
ただ、これの抜け道として個人のウォレットへの送金は規制されないらしい。
なのでMetaMaskなど個人向けウォレットでアドレスを発行しておいて、
それを経由すればいままで通り国内海外関係なく送金・入金することができます。
とはいえマネロン対策がそんなガバガバでは意味がないので、
この抜け穴もすぐに塞がれてしまいそうな気がしなくもないですが。
あとバイナンスは「金融庁が指定する特定の国」に当てはまらない国籍なので、
バイナンスへの送金に関しては今回の規制強化を免れています。
その辺はバイナンスJAPANのロンチでグローバル版がどうなるか次第。
もしも国内版ロンチと同時にグローバル版から日本人が締め出されてしまうのなら、
バイナンスと同条件で取引できる海外取引所を探さないといけません。
以前、その候補としてMEXCとOKX、Gate.ioの3つを見つけましたが、
このうちOKX以外は特定国の指定に引っかかるためアウトだそうです。
なので、現時点では避難先はOKX一択ということになるのですが……。
これで本当に大丈夫なんだろうか。
直接的に取引に影響するわけではないものの、
今期の取引はそういった規制強化への不安を抱えながらのトレードとなりそうです。
不安がよぎってメンタル的に勝てそうにないなら早期撤退も視野か。