初雪の詩
いつもと同じ時間に起きたのに 少しだけ余った朝の時間 そろそろ外に出ようかと そういや昨日は雨が降ってたなと カーテンを勢いよく開けた 初雪の光が僕に飛び込んできた ある日 薄皮の光に包まれた少年がいた 深い吐息は形になって空へ飛んでった ある朝の その無重力の空間に 少年は 満足気な顔と足跡と またひとつ吐息をそこに置いてった ある日 薄皮の光に包まれた少年がいた きっと明日にはとけるだろうなと 転ばないように それだけを考えながら またひとつ足跡を そこに置いていく ——R [続きを読む]