#6043

愛の探し方

岸見一郎・古賀史健『幸せになる勇気』(ダイヤモンド社、2016年)を読みました。 「自由とは他者から嫌われることである」。 まさに「劇薬」とも言える、 刺激的で明快な哲学を提唱する100年前の心理学者アルフレッド・アドラー。 その思想の案内書として書かれたのが「勇気の二部作」と言われる本シリーズで、 今回は前著『嫌われる勇気』(#5998『自由人の生き方』2020年05月22日)に引き続き、 2作目にして完結編となります。 前作では、主に自由とは何かというテーマに沿って、 アドラーが説く「目的論」「課題の分  [続きを読む]

#6003

東京で気付いたこと十選

さて、今日で自分は上京してから丸半年が経過しました。 ということで、そろそろ自分がどこに住んでいるのかを暴露してしまいたいと思います。 今までのエントリーにもそれとなくヒントをまき散らしてきたつもりでしたが、 答えは分かったでしょうか? はい、答えは「府中市」でした。 新宿駅まで20分という通勤時間に言及したり、立川や国分寺や調布に行ったことは書いているのに その真ん中である府中市に対する言及がひとつもないことから容易に推測できたと思いますが、 自分はいま、府中市というところに住んでいます。府中市のどこかは  [続きを読む]

#5998

自由人の生き方

岸見一郎・古賀史健『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社、2013年)を読みました。 フロイトやユングと並び、「心理学の三大巨頭」と称されるアルフレッド・アドラー。 彼の心理学である「アドラー心理学」を、 哲人と青年の対話形式で説明することを試みる本です。 アドラーは、「人はどうすれば幸せになれるのか」といった問いに、実に明快な答えを提示します。 100年先行していたと言われるアドラーの思想はどのようなものだったのでしょうか? *  *  * 「世界はどこまでもシンプルであり、人は今日からでも幸せになれる」 アド  [続きを読む]

#5939

新型コロナウイルス感染症関連情報まとめ

「第二次世界大戦以来、我が国の命運がこれほど、われわれの団結に懸かっている事態はない」 ――アンゲラ・メルケル、ドイツ首相 「これは戦争だ。だが、我々はこの目に見えない敵を倒す。完全な勝利になるだろう」 ――ドナルド・J・トランプ、アメリカ合衆国大統領 人類 vs. 未知のウイルス。 映画にしかないようなシナリオが現実になってしまった西暦2020年の世界。 ついにパンデミック宣言がなされた「新型コロナウイルス」。 最初は、「なんか流行ってるな~」くらいの感覚でしたが、 今となってはもはや歴史に残る大事件にな  [続きを読む]

#5915

錯覚の乗り越え方

ロルフ・ドベリ『Think Smart』(サンマーク出版、安原実津 訳、2020年)を読みました。 前作『Think clear』に引き続きとなります(#5840『人生の組み立て方』2019年12月16日)。 前作が「より良い人生のためのツールとなる思考法52個」を紹介していたことに対して、 今作は「より良い人生を阻む思考の罠52個」を紹介しています。 前作は478ページとかなりの長編でしたが、今作は294ページと比較的コンパクトです。 また、前作が読み終わるのに3ヶ月もかかってしまったのに対して、 今作は  [続きを読む]

#5886

人格の組み立て方

スティーブン・R・コヴィー『七つの習慣』 (フランクリン・コヴィー・ジャパン 訳、キングベアー出版、2019年、原著=1989年)を読みました。 言わずと知れた、自己啓発本の金字塔。こんにちまでに世界で3000万部売れており、 さまざまな人に影響を与え続けている名著です。 自分もこれまでに何冊か自己啓発本を読んできましたが、 これはあまりにも分厚いのでなかなか手が出ませんでした。 全675ページ(2019年版)というのはふだん新書程度しか読まない自分にとってはかなり高い壁です。 が、Twitterで「自己啓  [続きを読む]

#5866

ゲーム規制に思うこと

二日前、香川県の県議会に 「高校生以下のネット利用・ゲームプレイ時間を90分以下に制限する条例」 の素案が提出されたことが、Twitter上で大いに話題になっています。 内容としては、ゲーム依存を防ぐためにゲームのプレイ時間を休日は一日90分以下に、 平日は一日60分以下に制限することを、保護者や教員に義務付けるというもの。 この素案の背景には、世界保健機関(WHO)が、 2018年に発表したあらゆる病気のガイドラインを策定した「国際疾病分類第11版(ICD-11)」で、 新たに「ゲーム障害」という病気を認  [続きを読む]

#5851

宇宙についての考え方

松原隆彦『宇宙に外側はあるか』(光文社新書、2012年)を読みました。 今年最後の読書録では、今まであまり読んだことのないジャンルの本を課題図書とし、 それを読み切るということを目標としてみました。 今回選んだ新しい分野は「宇宙論」です。 ただ、その結果、一応「文章を目で追う」ことはできたけれども、 正直言って本書の内容を理解できたとは言い難いです。 なので本書のまともな感想を求めている人にはこのエントリーを読むことはオススメしません。 ここではあくまでも自分が新ジャンルに挑戦してどう思ったかについて書き残  [続きを読む]

#5849

発達障害との向き合い方

岩波明『誤解だらけの発達障害』(宝島社新書、2019年)を読みました。 ここ十年くらいで頻繁に世間の前に出現するようになった「発達障害(神経発達障害)」という言葉。 主に空気の読めない変わった人やいわゆるコミュ障を指す言葉として、 近年は特にネット界隈において急速に差別用語として広まってきたように思います。 発達障害について調べてみて、「自分も当てはまるのではないか」 と不安になった人も多いのではないでしょうか。 何しろ発達障害の特徴というのは、どんな人にもある程度は当てはまるようになっています。 では、発  [続きを読む]

#5847

バカの壁の越え方

養老孟司『バカの壁』(新潮新書、2003年)を読みました。 他の読書録をまだ書き終えていませんが、これが2019年最後に読んだ一冊です。9冊目。 高校時代にベストセラーになった新書で、実は買ったのは高校時代です。 高校の朝読書時間で読んだ記憶があるのですが、まったく覚えていないので再読してみました。 自分が本書に期待していたのは、まずバカというのは何なのかということと、 それを乗り越えるにはどうすればいいのかということが書かれているのだと思っていましたが、 本書は期待に反してそういったアプローチでは書いてい  [続きを読む]