#5760

哲学の始め方

苫野一徳『はじめての哲学的思考』(ちくまプリマー新書、2017年)を読みました。 本書は哲学が2500年かけて培ってきた「思考のコツ」を、分かりやすく伝授してくれる本です。 現代社会はさまざまな問題に溢れています。 例えば「生きる意味ってなんだろう?」「教育ってなんだろう?」 「どうやったら人は幸せになれるのか?」 哲学は、そういった疑問に対して「なるほどそれは確かに本質的だ!」 とうなってしまうような答えを導き出してきました。 その思考法にはいくつかのコツがあるといいます。 本書はそのコツについて、哲学的  [続きを読む]

#5751

人の世の歩み方

小池一夫『人生の結論』(朝日新書、2018年)を読みました。 著者の小池さんはTwitterで80万以上のフォローを抱えるインフルエンサーであり、 元々は1970年代の作品『子連れ狼』を代表とする漫画の原作者です。 高橋留美子や堀井雄二といった現在は超大物クリエイターに育った人たちを育てた、 「小池一夫劇画村塾」の創設者としても著名。 そんな大物クリエイターが、今年04月に亡くなる直前に人生80年を振り返って書き下ろした人生訓。 大手書店がピックアップしていたのをきっかけに買って読んでみました。 なお、本書  [続きを読む]

#5612

やる気の起こし方

山崎拓巳『やる気のスイッチ!』(2008年、サンクチュアリ出版)を読みました。 約十年前に買って読んだとき以来の再読です(#1913『何かを始めたい日。』2009年06月12日)。 いわゆる自己啓発本としては、自分が人生で初めて買った本。 当時まっさらだった自分にとってはかなり強い影響を受けている本でもあります。 今回、一人暮らし時代の本を整理していたら久々に見つかったので、 十年ぶりにさらっと読んでみることにしました。 *  *  * やる気というものは、自分の中にあるものなのに、自分でコントロールするこ  [続きを読む]

#5607

子ども時代を象徴する二十選

この記事では、新時代に突入したらきっと忘れてしまうであろう、 平成時代に自分の周りで流行っていたものについて、一言ずつ書いていこうと思います。 「そういえばあんなのもあったなぁ」 などと思い出すたびにメモしていったら結構な数になりました。本当に懐かしい。 ちなみに、二代目ブログ開設後の2004年以降については、 ブログとして残っていることもあって記憶が明確だし忘れようもないので割愛しました。 この記事で紹介するのはあくまでも平成前期のアイテムが主ということになります。 細かな年代についてはかなり記憶が曖昧な  [続きを読む]

#5599

女子高校生に思うこと

日本国内に住む人ほとんどの誰もが等しく持っている高校時代。 さて「女子高校生といえば何か?」と言われて、何が思い浮かぶでしょうか。 たまごっち、ポケベル、プリクラ、ルーズソックス、ギャル文字、デコ携帯、インスタ、Snow。 どこかに世間の流行を作っている場所があるのかどうかは知りませんが、 流行の渦中には何故かいつも、この世代の女子がいるものです。 LINEも当時の高校生が受け入れなかったら、今頃社会インフラになっていないでしょう。 ある意味恐ろしい存在です。 そんな女子高校生は、自分にとっては何年か前はク  [続きを読む]

#5591

丸と線の予定調和

SONAR (2009年、動画制作:Renaud Hallee) Twitterのメインアカウントを取得してまもない2010年春、 「これはいいエレクトロニカ」というつぶやきとともにリツイートされてきた、個人制作短編動画。 実は十年以上のTwitter歴の中で初めてふぁぼったのがそのツイートでした。 当時はふぁぼ機能はほとんど使わず年に数回程度だったのですが、 そのきっかけとなったのがこちらの動画です。 『ソナー』と名付けられたこの動画は、線と丸だけのシンプルなモーショングラフィックス。 エレクトロニカ的な  [続きを読む]

#5529

大人へと至る考え方

熊代亨『「若者」をやめて、「大人」を始める ~成熟困難時代をどう生きるか?~』 (2018年、単行本 [イーストプレス])を読みました。 気が付けばもういい歳になってしまっているのに、「大人」になった実感がない。 そもそも「大人」になるというのはどういうことなのか? そんな漠然とした不安を抱く「若者」に宛てた、 「中年も意外と悪くないよ」という視点から大人とは何かということを主観的にまとめたメッセージ。 前著『認められたい』(#5338『承認欲求の満たし方』2018年08月04日)に引き続いて、 わりと短期  [続きを読む]

#5358

頭の善し悪しの再定義

「頭が良い」とか「頭が悪い」とかって言われるけれど、その基準はどこにあるんだろう? 「そんなのは人それぞれ」というツッコミが飛んできそうですが、 できるだけ多くの人・価値観に適用できる「頭が良い・悪い」ってないのだろうか? ちょっと気になったので、さくっと調べてみることにしました。 とりあえず辞書的な意味から考えてみましょうか。 広辞苑(第七版)には、【頭】の子項目に「頭がいい、頭が悪い」という例文が載っています。 そこでは「=思考力」という風に書かれています。 【思考力】を調べると、たんに「思考する力」と  [続きを読む]

#5338

承認欲求の満たし方

熊代亨『認められたい』(2017年、単行本・ヴィレッジブックス)を読みました。 なぜ、私はこんなにも「誰かに認めてほしい」ことに餓えているのだろう。 これをなんとかする手立てはないものなのだろうか。 という悩みを持っている人は多いと思いますが、自分もまさにその一人です。 本書は「認められたい欲求」をざっくり「承認欲求」と「所属欲求」に分類したうえで、 これらの欲求には人によって程度の差があるという仮説のもと、 その程度が低いためにいつも満たされない人のための行動指針を提示した本です。 当然「認められていない  [続きを読む]

#5213

退屈との戦い方

吉田尚記『没頭力』(太田出版、2018年) を読みました。 先週末のプチ旅行で買った2冊のうち、当日に読み始めなかった方の一冊。 文体が軽い感じだったということもあり、 また「とりあえず読んでおこう」という軽いノリだったこともあって、 夜の2時間ちょいで一気に読んでしまいました。先週から読書ラッシュが続いていて良い傾向です。 以下、簡単な解説を書きますがさすがに二週連続で詳説する時間的余裕はないのでさくっと要所だけ。 この本では、日々が「なんかつまんない」まま過ぎ去っていくことに不安を感じる人に対して、 好  [続きを読む]